企業分析:3474G-FACTORY(4.0)

もぐりさん、お待たせしました。

それでは3474G-FACTORYです。よろしくお願いします。

■結論
「小規模飲食店に向けた、居抜き物件・設備のリース型仲介」というユニークなニーズを掘り当てて成長の入り口に立つ。
ストック型かつまだ小規模のため、2倍あたりまでの成長はあまり心配ないが、参入障壁はそれほど高くなく、他社参入や居抜き物件の枯渇あたりに注意したい。評価は3.5に近い4.0。


■基礎情報


plv_3474_5



bs_3474_3

G-FAC
・その他IR資料など

債権先破綻による影響についてのIR(PDF)

■ポイント

Step1:業績の確認

・売上25億円程度で比較的小規模。

・売上成長は+20%超の高成長(2015、2016)。営業利益率も10%を超えさらに改善中。

・セグメントではサポート事業の営業利益率がかなり高い(30%近く)→高すぎる印象があり理由を知りたい。

・B/Sは自己資本比率5割程度。2016年9月に上場したことでキャッシュが入った。
・1Qにリース先の破綻があり8000万円程度の損失を計上。

Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?

・飲食店開業サポートとして店舗サブリースや内装設備リースなど行う。10店舗程度の小〜中規模飲食店がターゲット。

・ストック型で安定的に利益が積みあがっている

・店舗運営(宇奈とと)も行なっているが営業利益の貢献は全体の約2割で、飲食店サポート事業にシフト中。

Step3:株価の確認

予想PER17.3

■もぐりさんへの質問

①今後の成長イメージについてどのように考えていますか
②会社の強み・弱みについてどう考えていますか。またサポート事業の高収益の理由についてはどう考えますか
③その他聞きたいことがあればどうぞ

『企業分析:3474G-FACTORY(4.0)』へのコメント

  1. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/07(水) 08:59:40 ID:ef4d16eca 返信

    すぽさん、みなさま
    今回も、よろしくお願いします。
    稚拙な分析ながら、議論ご意見いただけますと助かります。
    ①今後の成長イメージ
    「無理のない」15〜20%の安定成長を期待しています。同時に、利益率は年々改善していくと予想しています。
    まず、飲食店のマーケットは、大手独占のない、無数の中小チェーンがひしめく状態です。
    G-FACの中心顧客は10店舗前後の中小なので、近年の飲食市場は大手居酒屋の不信が目立つものの、常に成長による中小企業による一定数の開店ニーズがあります。(同時に閉店も)

  2. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/07(水) 09:03:56 ID:93e53057e 返信

    (続き)次に、出店費用を抑えられる「居抜き物件」の普及があります。
    居抜きによりコストを抑えて出店し、一定数発生する退店リスクと戦略的に向き合う企業が増えています。
    それにより、年々居抜き物件が増え、飲食店が構造的に出退店がしやすくなっています。

  3. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/07(水) 09:11:09 ID:93e53057e 返信

    ②強み
    中小飲食チェーン店と物件オーナーのニーズをうまくつかんでいるところでしょうか。
    飲食側は、
    ・中小チェーン故に信用力がなく、条件のよい立地に出店できない
    ・店舗の出退店に人材がさけない。専門セクションがない。
    といった理由で「出店退店の労力をアウトソーシングしたい」、「コンサルティングをうけたい」というニーズがあります。
    物件オーナー側のニーズは「回収リスク」、「無用なトラブルを避けたい」といったところですかね

  4. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/07(水) 09:12:48 ID:93e53057e 返信

    (続き)サポート事業の利益率の高さは、G-FACの扱う物件が、土地単価が「高く、変動の少ない」人気の立地だからだと思います。
    同時期上場で、ウェブ主体のシンクロフードと比較しても、その高さを感じます。

  5. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/07(水) 09:19:05 ID:93e53057e 返信

    ③リスクについて
    まず、競合についてです。
    「飲食店の経営サポート」、「内装設備のリース」の部分ごとでみると、他にも競合が多々あります。
    以前社長は、競合について「飲食店に特化し、まるごとサポートをしている上場企業はG-FACのみ」と述べていましたが、それが堀となりえるのかというと微妙です。
    一方で、今のG-FACの事業規模(売上25億程度)ならそこまで気にしなくてもいいかなとも思っています。

  6. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/07(水) 09:24:10 ID:93e53057e 返信

    最後に、G-FACの与信の管理能力がイマイチわかりません。今後、遠藤商事のような破綻がまたおきるリスクはあるわけで、どの程度リスクとして捉えておくか、まだ判断できておりません。この点、ご意見伺いたいです。
    以上、ひとまず終わりです。

  7. 名前:すぽ 投稿日:2017/06/08(木) 00:04:04 ID:589fc6ab0 返信

    もぐりさん、ありがとうございます。
    「ニーズを掘り当てた」という感じの企業で、今後の成長余地が魅力的ですね。
    成長や強み弱みについては概ね同じ見解です。その中でも、サポート事業の「営業利益率3割」についてもう少し考えさせてください。
    営業利益率3割ということは、G-FACが入らず直接やりとりするより5割程度は高い価格になっているということです。
    仮に貸し手と直接取引した場合「月30万円」で済むとしたら、G-FACを通すと「月50万円」支払う計算になります。
    飲食店を始めると、500〜1000万円はかかるのが一般的で、リースによってキャッシュアウトを小さくできるのが魅力なのはわかりますが、それにしても高いなぁと思っています。なんで50万円も支払うのでしょうか。
    この理由が見えてくると、G-FACの強み/弱みがもう少しはっきりするような気がしています。
    ③の与信能力については判断しようがありませんが、「高々これぐらいの影響」という見方で良いのでは無いでしょうか。特段大きなリスクとして見る必要はないように思っています。
    いかがでしょうか。

  8. 名前:まあくん 投稿日:2017/06/08(木) 00:10:10 ID:893efefa6 返信

    与信管理については直近で破綻した企業についてはかなりの疑念がありますね。
    少しでも破綻先社長の生い立ちを目にしてればここまで大きな損失にならなかったのではないかとかんがえています。
    関門海がうなぎ系に出張っ出来たのも気になりますが、個人投資家としてはうなととを伸ばしてもらいたいところです。

  9. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/08(木) 07:30:13 ID:2947a4f65 返信

    すぽさん。
    利益率については、あまり深く考えておりませんでした。新たな視点をありがとうございます。
    現実的に、G-FACの賃料が高いにしても、マージン10〜20%が現実的にビジネスとして実際の所のように思っておりました。
    少し調べていくと、決算資料の経営サポート事業の項にこのような記述がありました。
    「従来の「内装設備サポート」の売上は当社が顧客が必要とする設備を調達した後にリース会社に販売するフロービジネスであり、売上がほぼ売却益であることから利益率が⾼い⼀過性の利益となります。」
    現状の内装設備のリースが見かけ上の利益率を高くしているということも考えられますか?そうすると、今後は、徐々に利益率の低下が考えられますね。

  10. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/08(木) 07:33:36 ID:2947a4f65 返信

    (続き)もしくは、すぽさんがおっしゃるような強気の賃料が実際の所だとすると、
    中小チェーンにとって首都圏の一等地に出店すること自体に相当の負担があり、契約などにノウハウが必要ということになります。
    物件を中小飲食店のニーズに特化したことで、ノウハウが産まれビジネスモデルの強みとなっているのでしょうか?
    そうなると、大した参入障壁ではないので、今後同業の動きは常に見ていく必要性を感じます。

  11. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/08(木) 07:43:41 ID:2947a4f65 返信

    すぽさん、まあくんさん
    今回の遠藤商事の破綻についてコメントありがとうございます。
    取引先の破綻リスクはあれど、一時的要因としてあまり気にしないようにしたいと思います。
    まあくんさん
    「宇奈とと」の事業展開に関しては、成長期待はほぼしておりません。ビジネスモデルとしては儲からない部類ですし、社長自身も、「宇奈とと」を拡大することで顧客にいい物件を自社で囲い込んでると思われかねないと懸念してました。
    ちなみに、錦糸町の宇奈ととで、一度500円のうな丼を食べにいきましたが、特段味と値段に大して感動はありませんでしたね(笑)

  12. 名前:hiro 投稿日:2017/06/08(木) 08:14:49 ID:6ec06c47d 返信

    もぐりさん、すぽさんよろしくお願いします。
    G-factoryは安定成長は私もしばらくは続くと考えてます。成長の理由としては、引き合いの強い好立地の店舗をうまく獲得していることが最大の要因のように感じます。上場前にすでにそこに達しており、上場により、さらに信頼性も増し、新たなに店舗を貸すオーナーも見込まれるのではないでしょうか。
    今回の遠藤商事の件については私も同意見で、極まれなケースという風にとらえています。
    現在、海外出店のサービスも拡大しており、こちらの方は競合が少ないと思われるので今後に期待です。
    うなととについては利益の変動があるのであまり拡大はしてほしくないです。しかし、ここで研修した外国人研修生を派遣するサービスも行うといっておりましたのでそちらには少し期待です。

  13. 名前:oo_ffee 投稿日:2017/06/08(木) 12:10:37 ID:a22926e17 返信

    こんにちは。oo_ffeeと申します。
    すぽさん、もぐりさん、皆様、どうぞよろしくお願いします。
    >「ニーズを掘り当てた」という感じの企業
    まさしくスキマに上手に入り込んだことでニーズを掘り当てたという印象です。
    経営サポート事業の「営業利益率3割」、これが同社の強みが現れている部分かと思います。フロー収益の粗利率が非常に高いのが要因です。(※【参考】をご参照ください。)
    なぜ、フロー収益の粗利率が高いのか考えてみましたが、G-FACが強い立場で独占的に交渉できるポジションにいることに起因するのではと思います。例えば、物件情報サポートでは次のような業務フローとなります。
    ①退店希望をテナント側からキャッチする
    ②退店物件の所有者にサブリースを提案する
    ③新たな賃借人となり、退店テナントの内装設備を買い取る
    ④新たな出店者に内装設備を販売する
    退店テナントからすれば、通常であれば現状復旧費用が必要なところ、内装設備を買い取ってくれ、解約予告分賃料まで発生させないG-FACは「渡りに船」で、設備の買取価格は買い叩ける状態かと思います。
    また、オーナー側から見れば、テナントが退店するときに切れ目なく借りてくれるG-FACはありがたい存在で、賃料についても交渉力があるように思います。

  14. 名前:oo_ffee 投稿日:2017/06/08(木) 12:12:43 ID:a22926e17 返信

    (13より続きます。)
    これらは、G-FACがテナントに軸足を置いており、ビルオーナー側からではないアプローチを採用していることに起因し、これが同社の強みと感じました。
    店舗サブリースを営む企業では、上場企業ではエリアクエストなどがあります。同社は、ビル清掃を糸口にビルオーナー側からアプローチし、サブリースを狙う戦略を取りますが、G-FACはテナントの退店からアプローチしている点が特徴だと思います。
    店舗サブリースのマージンは13%程度なので、同業のエリアクエスト(30%強)に比べると低い方かなと思いましたが、その分オーナー側にはメリットがあり、解約リスクは低いのではないでしょうか。
    【参考】経営サポート事業の粗利益の内容、粗利率
    ●物件情報サポート事業、38%
    フロー型:居抜き内装設備の売買差益、サブリース時の礼金差益、60%
    ストック型:賃料の差益、13%
    ●内装設備サポート事業、55%
    フロー型:新規導入設備の販売差益(リース会社に販売)、100%
    ストック型:リース料差益(リース料‐減価償却費)、23%
    ●まるごとサポート(飲食店出店のワンストップサービス)、55%
    フロー型:契約時の契約金、89%
    ストック型:リース料差益(リース料‐減価償却費)、45%
    (以上、上場に伴う当社決算情報等のお知らせのFY2016予想より)
    http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS02955/b9e45bb9/27a9/47f1/9b0f/cfd1030ed9d8/140120160928402382.pdf

  15. 名前:ソロス 投稿日:2017/06/08(木) 12:59:41 ID:982bede52 返信

    はじめまして、ソロスと申します。
    すぽさん、もぐりさん、皆様、どうぞよろしくお願いします。
    G-FACTORYについては、すぽさんの言われる通り、「ニーズを掘り当てた」という感じの企業だと考えます。
    対象顧客が中小チェーンであり、与信が低いからこそ不動産屋からも情報が入りにくいし、条件が良い物件が提示されにくい可能性があるのでは無いかと考えます。
    その上で、店舗サブリースにおいても対象顧客の与信が低いからこそ、大手のリース企業参入は考えにくいです。
    ついては、与信管理がこのビジネス肝であると私は考えています。
    その様に考えているので、遠藤商事の件はG-FACTORYを分析する上では大きなファクターになると私は考えています。
    遠藤商事の件でG-FACTORYが今後の対策、改善をするならば更なる発展があると考えています。

  16. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/08(木) 14:33:51 ID:2816a9948 返信

    皆さま
    諸々強みに対するご意見ありがとうございます。また、oo_ffeeさんの定量的な分析で、利益の構造が一気にクリアになりました。
    この企業の強みは、
    ・土地オーナー側からの上場等による信頼性
    ・テナントに軸足をおいた営業スタイルによりうまれた、契約を優位にすすめられる独占的ポジション
    ・そして、不動産屋には入りにくい、居抜き物件の情報
    参入障壁は低いながらも、大手が入りにくい現状ならG-FACが築いたスキマビジネス(この言葉が気に入りました)の先行者メリットはある程度いきてきそうだと、思えます。

  17. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/08(木) 14:39:19 ID:2816a9948 返信

    hiroさんがおっしゃっていた、海外事業、外国人研修生の派遣事業は、面白そうですが当面はまだ業績への影響は無さそうなので、企業分析では宇奈ととの経営と同様無視してよいかなと思っております。
    また、ソロスさんのおっしゃる今後の与信管理への取り組みについては、大いに期待したいところです。一方で、与信については経営の基本とも言えることですので、そう難しくない課題として、G-FAC側も今回の遠藤商事の破綻を教訓に何らかの対策は講じてくると思います。

  18. 名前:なかたけ 投稿日:2017/06/08(木) 19:30:30 ID:b30cfcf11 返信

    皆様、こんにちは。
    不勉強のまま、ちょっと立ち寄った状態なのですが、以前私が保有していたテンポスバスターズ(2751)と、カブるところもある印象を受けました。
    もし余力ありましたら、両社の比較など頂けると、より見えてくるように思いました。
    言いっ放しで恐縮ですが、、、。

  19. 名前:oo_ffee 投稿日:2017/06/08(木) 19:45:13 ID:a22926e17 返信

    もぐりさん、まとめありがとうございます。頭がすっきりしました。
    「参入障壁」は確かに高いとは言えませんが、飲食店からフィーをもらって動くコンサルや、出店物件の不動産仲介は数多くあれど、同業は現時点で少ない(います?)ですね。
    さらに言うと、飲食事業者から見れば、飲食コンサルより実際に宇奈ととを経営しているG-FACの方が信頼できる存在と感じると思います。
    この点、飲食現場情報やノウハウの源泉である宇奈とと事業により、独自のポジションや競争優位性を獲得できているのでは、と推測します。
    また、すぽさんが仰る「今後の成長余地」について期待を述べますと、一般の不動産屋さんはテナントを募集中の物件を扱いますが、G-FACは退店しこれからテナントを募集する物件を扱います。
    もぐりさんご指摘の「不動産屋には入りにくい、居抜き物件の情報」と若干重複しますが、G-FACは退店テナント情報により、未来の「テナント募集物件」を知ることができ、一般的な不動産屋より一歩早く情報を知ることができます。このあたりも強みであり、成長余地につながる点かなと感じます。
    遠藤商事の件は、「対象顧客は飲食店を中心とした店舗型サービス業の内、3〜30店舗展開している成⻑企業」とあるので、しょうがないかな…と思います。hiroさん仰るように「極まれなケース」で、すぽさん仰るように「高々これぐらいの影響」かなと。
    (平成28年11月より、ジャックス保証付「GFリース」の取扱いが始まっているので、対策はされてきているのかな、とも思います。)
    遠藤商事の件で、今一番困っているのは、保証金を受け取っているとはいえ、物件オーナーだと思います(G-FACはGFリースなので、家賃回収不能などの問題は生じてない)。同社が賃貸してた物件は、G-FACがリース資産で占有している状態なので、これを機に、好立地の物件をサブリースで抑えにかかったりしないかなと期待してます。

  20. 名前:oo_ffee 投稿日:2017/06/08(木) 20:04:00 ID:a22926e17 返信

    なかたけさん
    ご指摘ありがとうございます。同業は現時点で少ない(います?)と書いた直後でバツが悪いのですが、テンポスバスターズ、確かに事業内容として似ている部分が多そうですね。比較できると、より深く理解できそうな気がしました。

  21. 名前:ライナス 投稿日:2017/06/08(木) 20:06:49 ID:5483956fa 返信

    すぽさん、皆さん
    初めまして。
    いつもは見てるばっかりですが、、
    PF株なこともあり、
    議論に参加させていただきたいと思います。
    PF株と言いながら、
    私も経営サポートの利益率30%がどうにも腑に落ちないんです・・。
    経営サポートは、結局
    ①店舗サブリース
    ②内装のリース
    ③この両方
    なのかと思いますが、
    ①は店舗ネット
    ②はテンポスバスターズ
    あたりが大手かと思います。
    G-FACのビジネスは、社長は
    ③(=①+②)をやってるのは上場企業で唯一と言っているものの、
    ビジネス自体は少なくとも先行者ではないと思っています。
    話を戻しますが、、
    ①は、上場してたときの記録を以前ネットで見たのをメモってたのが
    200億の売上で、営業利益が20億くらいが最大だったと思います。
    で、最近は親会社の短信から、170億の3億くらいでした(明記してないので、”みなし”ですが)。
    一方のテンポスバスターズは10%未満。。
    G-FACの30%の謎がさっぱりわかりません。。
    大手でもなく、古参でブランド力があるわけでも無い。
    しかし、類似企業と比べて突出して高い利益率。。

  22. 名前:ライナス 投稿日:2017/06/08(木) 20:27:50 ID:5483956fa 返信

    立て続けに御免なさい。。
    利益率の他に気になること。
    ・ナポリ/ ナポリスの商標権を、遠藤商事の破綻前にGETしている。これの意味することは?
    ・規模の割に、新入社員の採用に力を入れている(ように見える)。若者にチャンスを与えることを前面に出していて、個人的には、優秀な人を集めそうなイメージ。例えは良く無いかも、ですが、一昔前のベンチャー・リンクとか、その前の光通信(まだ健在ですが・・)が出てきた頃と印象がかぶる。
    ・規模の割に、IRに力を入れている。3月〜5月はご無沙汰?ですが、上場から年末までは結構IRセミナーに名を連ねてた。ようやく来週あたりから再開する模様。個人的には、IRセミナーに出てくには、それなりの自信(会社の価値は今よりもっと高い)がないとしないイメージ。
    ・成長余地はさほど大きく無いような気がします。先の店舗ネットやテンポスバスターズは、それなりに歴史(っと言っても15年前後?)があり、市場自体の成長は、開拓期から緩やかな成長期に写ってると思われます。先人のパイを奪うだけ。
    とはいえ、ここはまだまだ売上25億。利益率30%を取れる”強み”が本当にあるのなら、大手からオセロゲームでヒックり返してくることも可能で、テンバガーは苦しいものの、2倍3倍くらいはゆうに行くのでは無いか、、でも、、それをもたらす、ココの優位性ってなに??
    、と半年間、一人で悩み続けていました。
    その間に、ポジションは膨らむ膨らむ…

  23. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/08(木) 22:15:41 ID:2816a9948 返信

    続々ありがとうございます。
    なかたけさん
    同業の比較はどうしても細かい点になるので、強みの把握とそう多くは変わらないと思いますが、敢えてテンポスと比較するならターゲット層と彼らのニーズでしょうか。
    G-FAC→出店したいが、余裕のない中小
    テンポス→コストを抑え内装を揃えたい飲食
    ライナスさん
    既に議論の中で述べていることや、答えようのない部分は省きますが、
    先行者と述べたのはあくまで、ニーズを掘り起こした点であり、事業自体に競合が多いのは先に述べたとおり弱みですね。
    成長余地は、マーケットが拡大してること、新たな中小は常に産まれ続けることから、パイの食い合いは私はそこまで不安視していません。

  24. 名前:すぽ 投稿日:2017/06/10(土) 07:17:26 ID:589fc6ab0 返信

    みなさん、ありがとうございます。
    oo_ffeeさんから情報を頂いて、営業利益率3割の理由が見えてきました。
    記事に表を追加しましたが、サポート事業のうち「内装設備のフロー」「まるごとのフロー」はいわゆる仲介手数料分を売上としているため、他の4つとまとめてしまうと利益率が過剰に高く見えるということですね。
    この2つを取り除くと、粗利率は25%まで下がり、仮に費用(SGA)を10%とすると営業利益率は15%程度になります。この数字なら納得できます。
    また、こういう構造だと理解すると「売上」ではなく「粗利額の成長」で見た方が妥当だとわかりますね。
    G-FACとテンポスバスターズとの違いについては私も考えていました。
    G-FACが掘り当てたニーズをより具体的にいうと「居抜きの良さを、中小飲食店に還元する」ということなのではないでしょうか。
    テンポスを使えば、厨房機器を安く買えて経営コンサルも受けられますが、G-FACの場合もっと踏み込んで「居抜き物件/厨房機器をリース料金で使える」ようになります。
    居抜き物件の仕入れのキモは、oo_ffeeさんや皆さんが書かれているように「解約時の無駄(6ヶ月分の家賃や現状復帰)を省く」というところでしょうね。無駄が発生するタイミングにG-FACが入ることで、良い物件を手に入れたり、厨房機器を安く仕入れることができます。
    特に「物件をサブリース型として再契約する」というのがユニークで、このリスクを背負うという判断は普通はできませんので一定の参入障壁になると思います。
    もう少し議論を続けましょう。

  25. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/10(土) 18:52:28 ID:4682ecd92 返信

    すぽさん
    表の追加ありがとうございます。「粗利額」で見ること気をつけたいと思います。
    特に、今後内装設備に関してはGFリースの取組でストックビジネス化することがG-FACの経営方針の一つなので、順調にそれが進んでるかの一つの指標として利益率の変化(現状の是正)にも目を向けたいです。
    G-FACの、物件含めてサブリースする事業が、ある程度参入障壁となるという事は理解できました。
    ただ、恐らくテンポスの規模なら「できる」部類ですし現状も近いことをやっていますね。テンポスのIR資料を見る限り、厨房機器の販売業で終わらないための施策を今後うちそうです。
    彼らの現状のビジネスモデルは、小売主体で、大手含め幅広く利益を得ている構図なので、他の競合同様部分的な食い合いで、当面は大丈夫だろうなとは思うのですが。

  26. 名前:oo_ffee 投稿日:2017/06/10(土) 23:50:23 ID:3ba008f56 返信

    すぽさん、もぐりさん、皆様ありがとうございます。
    高利益率の理由がわかったところで、G-FACが内装設備サポート事業のストック化に舵を切ろうとしてることについても補足させていただきます。
    説明資料では収益の安定化をうたっておりますが、ストック化した結果、利益率が下がり粗利額が減るというのは本末転倒と思います。
    リースサポート(内装設備サポートのフロー事業)の業務フロー
    ①テナントの要望(サブリース先のテナントとは限らない)
    ②G-FACにてメーカー、施工業者より調達
    ③リース会社に販売
    ④リース会社とテナントがリース契約、リース料をテナントがリース会社に支払い
    G-FACは③の代金から②の代金を引いた金額を売上計上するため、原価なし。粗利率100%
    一方のGFリース(内装設備サポートのストック事業)ですが、
    ①②は同上
    ③G-FACとテナントがリース契約、リース料をテナントがリース会社に支払い
    G-FACは②の代金をリース投資資産に計上し、リース代金を売上計上。原価はリース投資資産の償却額。
    注目したいのは、リースサポートとの違いはリース会社の役割をG-FACが行っているということで、GFリースでは原価が発生し見かけの利益率は下がりますが、リースサポートでリース会社が取っていた粗利(リースに係るリスクもですが)をG-FACが取っており、ストック化は粗利額の成長に寄与すると考えられます。
    有報(FY2016、P.56)を確認すると、計上されてるリース投資資産のリース代は5年以内には全額回収される見込みとの記載があります。
    以上から、リースサポートもGFリースも根本的には同じ事業で、リースのリスクリターンを負って利益を分割計上するか、リース部分は切り離して利益を一括計上するかの違いかなと思います。
    G-FACがGFリースへ舵を切ってるのは、より付加価値が高く、より総利益額が高い事業を志向してるものと思います。

  27. 名前:oo_ffee 投稿日:2017/06/10(土) 23:52:29 ID:3ba008f56 返信

    (続けさせていただきます。)
    GFリースの顧客テナントはサブリース先のテナントとは限らないです。
    GFリースを利用したテナントの営業が上手く行けば、リース料を計画通りに受け取り利益が上がります。
    また仮にテナントが営業に行き詰まり撤退する必要が生じた場合でも、残債の回収を行った上で、居抜きテナントの退店サポート案件を出かけるチャンスとなります。
    すぽさん仰る
    >「物件をサブリース型として再契約する」というのがユニークで、このリスクを背負うという判断は普通はできませんので一定の参入障壁
    の通り、どちらに転んでも美味しくなる、非常に強いポジションが取れているように感じました。
    以上、ホルダーバイアスのかかった見方ですが、粗利額の成長という視点で、ストック化はネガティブではないということを申しあげました。

  28. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/11(日) 15:52:32 ID:3b5c0bed6 返信

    みなさま
    ストック化による、業績の安定成長はこの銘柄の肝だと思っています。
    また、リースによるストック化で、顧客の破綻リスクを敢えて背負うことにより、顧客の付加価値向上と信用獲得も狙えます。
    ある程度の利益を狙える範囲でリスクをとり、一歩踏み込んだ形でサービスの付加価値高めることで業績を伸ばせているとも考えられます。
    参入障壁については、簡単にまとめると、
    規模の小さい会社には資金力から真似ができなく、
    逆に大手にとっては金融機関に相手にされないような飲食中小のみを対象にリスクをとる意味がなく、
    結果よいポジションを確立できているという認識であってますでしょうか。

  29. 名前:のんびりや 投稿日:2017/06/11(日) 22:32:13 ID:319593fd4 返信

    もぐりさん、みなさま
    「①今後の成長イメージ」について、少しお考えをお聞かせください。
    出店企業、閉店企業、物件オーナーのWin-Winを体言したような素晴らしいビジネスモデルであることは理解しているのですが、
    外食産業の成長が鈍化した場合の本ビジネスへの影響の可能性を少し懸念しています。
    一般社団法人日本フードサービス協会が「JF外食産業市場動向調査」を公開しております(資料)。
    http://anan-zaidan.or.jp/data/2016-1-1.pdf
    本資料中4頁に、2013、14、15の市場推移が示されております。
    表中の項目の「飲食店」と「料飲主体部門」がGFがターゲットとする市場だと考えております。
    その対前年増加率は全期間でプラスではあるものの、
    飲食店の市場規模増加率が3.5%、2.4%、2.1%
    料飲主体部門が5.2%、3.5%、1.9%となっており、市場の成長の鈍化が見られるように思います。
    市場の鈍化により、飲食事業の出店ペースが落ちるなどによりGFの成長率低下の要因になるのではないかと懸念しておりますが、どのようにお考えでしょうか?

  30. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/12(月) 14:59:13 ID:7259790f1 返信

    のんびりやさん
    ありがとうございます。
    G-FACのストックビジネスは、取引先の開店数>閉店数前提なので、飲食不況の閉店増による影響はある程度受けるでしょうね。
    ただ、
    ・市場の鈍化の影響を受けるのは大手が主体であること
    ・顧客が、出店意欲の高い中小チェーンであること
    ・高々、34人の従業員数で回している規模であること
    ・今後、名古屋、福岡にも営業拠点を増やしていくこと
    以上のことから、まだまだ成長限界は見えなく、極端な市況の影響は無いのではないかと考えます。

  31. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/12(月) 15:10:08 ID:7259790f1 返信

    また、市況の影響という意味では不動産市況についても考えておきたいのですが、私の認識は以下の通りであまり心配はしていません。
    ・G-FACの扱う物件は一等地が多く、人気のある物件のため価格変動が少ない。
    ・不動産価格が下がることで、顧客の新規出店意欲ご高まりプラスに働く面もある
    ・当面の市況では、都市部のビルテナントが増えており、当面は物件情報の調達に事欠かない
    このような認識に間違いはございませんでしょうか?

  32. 名前:oo_ffee 投稿日:2017/06/12(月) 20:28:59 ID:37b3d12ff 返信

    のんびりやさん
    >外食産業の成長が鈍化した場合の本ビジネスへの影響の可能性を少し懸念しています。
    G-FACは、外食店舗の新陳代謝(開店・閉店)がビジネスチャンスとなるので、外食市場全体の成長は前提としていないと思います。
    飲食店事業所は、全国に約62万あり3年間で約20%弱が入れ替わっています。この入れ替わりの絶対数が減ってくる場合、市場自体は小さくなるかもしれませんが、現状の普及率も十分小さいと考えられ、今後の成長余地は十分ではないでしょうか。
    もぐりさん
    >・G-FACの扱う物件は一等地が多く、人気のある物件のため価格変動が少ない。
    >・不動産価格が下がることで、顧客の新規出店意欲ご高まりプラスに働く面もある
    >・当面の市況では、都市部のビルテナントが増えており、当面は物件情報の調達に事欠かない
    G-FACのサブリース取扱い物件が公表されていないので、詳細わからないというのが正直なところです。
    ただ、あまりに一等地の入れ食い状態の物件は、大家側の交渉力も強く、G-FACのサブリース向きではないような印象です。
    また、説明資料(例:FY2016 決算説明資料 P.26)には、軟調な賃料相場を歓迎するコメントがあるので、大家側のマインドが悪化したときの方が、G-FACにとっては好機であるように感じられます。
    ちなみに賃料相場ですが、1F店舗は景気変動に連動しそうだですが、それ以外のフロアは価格変動が少なそうですね。
    http://www.reinet.or.jp/pdf/tenpo/2011spring-.pdf
    http://www.reinet.or.jp/pdf/tenpo/2014spring-all.pdf
    http://www.reinet.or.jp/pdf/tenpo/2017spring/all.pdf

  33. 名前:のんびりや 投稿日:2017/06/12(月) 23:30:47 ID:0149cdbfa 返信

    もぐりさん、oo_ffeeさん
    ご意見ありがとうございます。
    確かに、市場規模に対して事業規模がまだまだ小さいだけに、気にする段階ではなかったかもしれません。
    また、oo_ffeeさんのおっしゃるように新陳代謝をターゲットとしているビジネスモデルなので、不況時にはデフレ対応型の外食産業が、好況時にはユニーク店が増えることから、どちらに転んでも一定の利益は得られる仕組みだとも捉えられますね。
    あえて言えば、好景気の際にはテナント案件の不足が発生することによって、急激に成長する機会を逃す可能性がある会社であるかもしれないと感じました。
    「低リスク中リターン」の中・長期向きの会社という感じがします。

  34. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/13(火) 08:55:53 ID:5891d2b19 返信

    皆さま
    ありがとうございます。
    飲食マーケットについては、特段心配する必要は無さそうですね。また、不況時にも極端な減益は考えにくいですね。
    oo_ffeeさん、資料拝見しました。
    いつも参考になります。この資料をそのまま信じると、思っている以上に価格変動の影響は少ないように感じます。
    また、個人的には今後好⽴地の物件を安く借りられる市況になっていくと予想&期待をしており、oo_ffeeさんのおっしゃる「大家側のマインドが悪化」は拡大していくと思っています。

  35. 名前:すぽ 投稿日:2017/06/13(火) 22:45:00 ID:589fc6ab0 返信

    もぐりさん、皆さん、ありがとうございます。
    概ね議論は出尽くしたでしょうか。
    ・ストック型ビジネスモデルでまだまだ小規模。伸びしろは大きく、2倍ぐらいまではあまり心配がない。
    ・居抜き物件の再契約リスクをとる点がややユニークだが模倣はそれほど難しくはない。ある程度の規模になると「居抜き物件の取り合い」が始まることによる成長鈍化は考えられる。
    ・サポート事業の営業利益率3割は「手数料ビジネス」が混ざっていることによるもの。手数料ビジネスを除くと15%あたりまで下がり、常識的な利益率と言える。
    ・与信管理リスクは多少懸念はあるものの、「大きくても8000万円程度」の話で、保険などもかけ始めている。過度にリスクとみる必要はなさそう。
    こんなところでしょうか。
    そろそろまとめに入りたいと思いますが、いかがでしょうか。

  36. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/14(水) 08:23:25 ID:30e4a994f 返信

    すぽさん
    ありがとうございます。そのような認識で異論はありません。まとめの方よろしくお願いします。

  37. 名前:oo_ffee 投稿日:2017/06/14(水) 12:06:59 ID:cf6d67f32 返信

    すぽさん
    いただいたダイジェストに異論ございません。よろしくお願いいたします。

  38. 名前:すぽ 投稿日:2017/06/14(水) 12:28:05 ID:589fc6ab0 返信

    もぐりさん、みなさん
    それでは評価を確定しました。規模の小ささが特に魅力ですね。
    今回も多くの方に議論に参加いただきありがとうございました。

  39. 名前:もぐり 投稿日:2017/06/14(水) 13:45:42 ID:586cea049 返信

    すぽさん
    結論ありがとうございました。
    議論を通じて改めてG-FACの情報を得ることができました。他の参加者の方にも感謝いたします。
    また、別銘柄にて議論に参加させてください。

  40. 名前:oo_ffee 投稿日:2017/06/14(水) 13:51:11 ID:5e1a880ea 返信

    すぽさん
    評価の確定ありがとうございます。
    高過ぎる営業利益率のご指摘のおかげで理解が深まりました。
    今後ともよろしくお願いします。
    もぐりさん、皆様
    議論の中でたくさんの気づきがありました。ありがとうございます。
    もぐりさん
    もぐりさんの依頼者としての仕切りによって議論がスムーズに進んだという実感があります。
    ありがとうございました!

  41. 名前:ゴルキチ 投稿日:2017/06/14(水) 23:15:40 ID:8d726f82e 返信

    すぽさん、皆様
    今回もリードオンリーでしたが、株式投資家としても不動産オーナーとしても、非常にしっくり来る議論でしたし、大いに勉強になりました。ありがとうございます。

  42. 名前:rei 投稿日:2017/07/08(土) 12:30:37 ID:641cf2aef 返信

    はじめまして。reiと申します。企業分析(6185 ソネットメディアネットワークス)を依頼したいのですがよろしいでしょうか?

  43. 名前:すぽ 投稿日:2017/07/08(土) 20:27:00 ID:589fc6ab0 返信

    reiさん、ありがとうございます。
    議論を見られてのご依頼だとは思いますが念のため。
    企業分析はreiさんと議論しながら行うことになります。下記ルールをご確認いただき、問題ないか再度お返事ください。
    http://www.spotoushi.net/archives/42361893.html

  44. 名前:rei 投稿日:2017/07/09(日) 20:02:57 ID:c94c6daae 返信

    すぽさま
    ご返信ありがとうございます。ルール再度確認させていただきました。
    初心者で稚拙な部分もありますが、胸をかりるつもりで議論させていただきたく思います。
    よろしくお願いします。

  45. 名前:すぽ 投稿日:2017/07/10(月) 08:03:28 ID:589fc6ab0 返信

    reiさん、ありがとうございます。
    それでは順番にお待ちくださいね。
    楽しく議論しましょう!