企業分析:3683サイバーリンクス(3.5)

きさぽんさん
大変お待たせしました。3683サイバーリンクスです。一緒に議論をお願いします。

■結論
成長を期待できるクラウドビジネスの種を多く抱える子どもの体格の企業。今後の営業利益率向上も期待できる。まだ高収益体質ではなく35年持つような気持ちで持ちたい。4.0に近い3.5。 


■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。

plv_3683_5
bs_3683_5
cf_3683_10

IR資料など
アナリストレポート

■ポイント
Step1:業績の確認
・右肩上がりの売上成長、成長速度にブレはあるが概ね15%成長。営業利益率は4〜7%程度。2014は急成長。
・B/Sでは、キャッシュが少なく、固定資産、売上債権などが多いところが気になる。自己資本比率は5割程度。C/Fは盤石というほどでは無い。

Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?
・クラウドビジネス半分、携帯電話販売代理店半分。クラウドビジネスは様々なシステムを提供。小売基幹クラウド、食品卸EDI、在庫管理システム、行政情報システム、行政防災システムあたりが主力。
・携帯電話事業は売上の半分を占め、バカにできないが、面白さは無い。
・クラウドビジネスは「ニッチトップ」を目指すユニークな戦略を取る。伸びそうな市場の見極め、低コスト開発に注力して小さな市場を押さえる。売上の35%がストック型売上で安定感がある。

Step3:株価の確認
予想PER 22.3 

■きさぽんさんへの質問
①今後5年の売上成長率と、5年後の営業利益率はどれぐらいだと考えますか?
②なぜそのように考えたのですか?
③その他、聞きたいことがあればどうぞ

『企業分析:3683サイバーリンクス(3.5)』へのコメント

  1. 名前:きさぽん 投稿日:2015/10/09(金) 23:11:49 ID:f537a9133 返信

    すぽさん、お忙しいなか分析ありがとうございます。
    ①売上成長率ですが携帯代理店事業が無成長、クラウド事業が年間15〜20%ほどの成長率。合算して7.5〜10%ほど毎年売上成長と予想します。
    また、営業利益率ですが2Qまでの進捗から今期には9%前後にはなると考えており5年後にはストック収入の積み上げもあり11〜12%くらいにはなっていると考えます。
    ②そう考えた理由ですが、携帯代理店事業に関して和歌山が地盤のドコモショップということもあり、mvnoがそこまで普及しないと考えました。田舎の電波はドコモが最強という定説はまだ生きているので、今のシェアは維持できると考えました。
    クラウド事業が成長のドライバーになると予想しています。食品加工の大手中小企業を満遍なく抑えること、スーパーの棚割、学校の校務…またこの会社は意外にもM&Aの巧者で昨年買収した会社が今年早速収益に貢献しています。
    毎年ストック収入を積み上げるビジネスですし、不況耐性もありそうです。
    ③2008年の大底から約7年が経ちましたが、すぽさんは撤退時期を意識することはありますか?
    以前の記事では信用収縮が起きるまで、破綻するまでは持ち続けるということでしたが。

  2. 名前:すぽ 投稿日:2015/10/10(土) 00:13:06 ID:e430bf1ff 返信

    きさぽんさん、ありがとうございます。
    ①②の分析に関して私からコメントを加えるような点はありません。ほぼ同様の見解です。
    クラウド事業は全体的に成長余地を残しているものが多く安心感があります。利益率についても成長に合わせて効率が上がるは間違いなく、利益率向上を期待して良いと思います。
    強いて懸念点を挙げるとすれば、セグメントを小さく捉えてトップを取るというやり方なので、大きなセグメントの大企業が市場を根こそぎ持っていく可能性はあります(小売基幹システムなど)。ただ柱も多いのでリスク分散効果があります。
    ③について
    基本的にはスタンスは変えません。記事に書いたとおり「(金融機関・国家などの)破綻」だけを気にするやり方で進めます。ただ中国の景気減速がほぼ既定路線になってきましたので、大きな下落の可能性もある程度想定して、キャッシュを3割ぐらい作りたいなぁと思いながら売買をしています。

  3. 名前:きさぽん 投稿日:2015/10/10(土) 07:22:52 ID:824a2bffb 返信

    すぽさん、早速の返答ありがとうございます。
    分析をしたことを、文章にすることで自分のなんとなく考えていた成長率がクリアになっていく感覚がありました。
    懸念事項として大企業の参入リスクというのは言われて気がつきましたがその通りですね。他の会社の動向にもアンテナを張っておく必要があると感じました。
    すぽさんは破綻だけを気にしていくというスタンスを継続していくということなのですね。
    中国発の信用収縮が怖いですが、アメリカのマクロ経済が悪化するまでは私もホールドして、次の大きな調整のときにも生き残っているようにしたいと思います。

  4. 名前:すぽ 投稿日:2015/10/10(土) 14:57:27 ID:e430bf1ff 返信

    きさぽんさん
    意見が揃っているようなので結論を書いてみました。確認をお願いします。
    またせっかくの場ですので、他にもご質問があるようならお受けします。

  5. 名前:きさぽん 投稿日:2015/10/10(土) 17:35:01 ID:824a2bffb 返信

    結論確認しました。
    自分で分析しているときに、これは4.0はいかないなと思っていたので納得です。
    ではお言葉に甘えて、最後にもう1つだけ質問させて下さい。
    暴落へのメンタル的な対応です。
    私は信用取引はしていないのですが現物ではほぼフルポジなので、8月後半のような暴落がくるとどうしようもなくビビります。
    で、メンタルが弱ってしまい損益トントンくらいまで戻ると売って、その後の上昇を逃すということがたびたびありました。
    すぽさんも普段はあまりキャッシュポジションは持っていないように思うのですが、暴落時もメンタルがあまりぶれていないように感じます。
    暴落時はどのように考えてメンタルを維持しているのでしょうか?

  6. 名前:すぽ 投稿日:2015/10/10(土) 22:19:00 ID:e430bf1ff 返信

    きさぽんさん、ありがとうございます。それでは評価を確定しますね。
    >暴落時はどのように考えてメンタルを維持しているのでしょうか?
    私も暴落時はそれなりに緊張しています。
    ただ比較的冷静なのは「概ね想定内」だからです。要するにリーマンショックを通じて学んだというだけのことです。
    ・株価は儚い。そもそも一喜一憂するような対象ではない
    ・成長株への中長期投資に対する信頼
    ・プロスペクト理論は強力
     http://www.spotoushi.net/archives/42361809.html
    この辺りを胸に刻んで対応しています。ご参考になれば。

  7. 名前:きさぽん 投稿日:2015/10/11(日) 11:07:30 ID:d1b6d97cc 返信

    すぽさん、回答ありがとうございます。
    分析に自信が持てた銘柄に対しては、含み損になったあと自分の中の損失を避けたいという気持ちをいかに抑えるかということを意識していこうと思いました。
    また、これは面白いと思った銘柄があったら分析依頼させて下さい!