企業分析:4923コタ(3.5)

FPかもめさん、大変おまたせしました。
それでは議論よろしくおねがいします。

■結論
「美容室への経営コンサルを通じた高級シャンプー販売」というユニークな戦略でストック的な安定成長を遂げる。高級シャンプーは値崩れしない優秀な商材だが売るのが難しい。コタは美容室とのつながりを通して美容室への高級シャンプー販売しており、さらに「一般ユーザーへの販売チャネル」として美容室を上手に活用している。競合にはミルボンなどが居るが、ターゲットがやや違っており一定程度棲み分けができている。

高収益で強固なビジネスモデルをもつ良い会社だが、5%成長でPER20を超えておりほぼ実力通りの水準。評価は3.0に近い3.5。



■基礎情報

GMOクリック証券の分析を使います。
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図1
図2

・商品比較記事


・美容経済新聞


・会社IRページ

■ポイント

Step1:業績の確認

・ゆったりとした成長(3~5%程度)
・営業利益率は約20%と高収益。利益率は近年向上傾向。
・B/Sはキャッシュが多め。有形固定資産も多い。

Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?

・美容室専売商品(シャンプー、ヘアカラー、整髪料等)を主力とする。
・美容室に対しコンサル的な営業を行うことで、定期的な商品販売(ストック化)につなげるというユニークなビジネスモデル。コタが用意した「旬報店システム」は無料で利用でき、美容室の売上等の経営管理が可能となる。
・商品は美容院が使うだけではなくユーザーも買えるようにしている。商品はネット販売業者などを排除(制限)し、美容室の利益貢献商品になるようチャネルコントロールを行っている。
・資生堂等の大手化粧品メーカーに対しては、髪質も踏まえたハイエンド商品にすることで棲み分けを図っている。

Step3:株価の確認

予想PER24.3。少し高め。

PER


■FPかもめさんへの質問
①今後5年の成長イメージについてどのように考えていますか
②会社の強み・弱みについてどう考えていますか
③その他聞きたいことがあればどうぞ

『企業分析:4923コタ(3.5)』へのコメント

  1. 名前:FPかもめ 投稿日:2019/08/20(火) 14:28:18 ID:224a3c697 返信

    今回は前回のじげんのように資料とか用意せずまったり行こうかと思ってます。
    よろしくおねがいします。
    1
    成長ペースは特に変わらず今までのペースでわりと長く続くのではないかとお考えてます。
    2
    旬報店という仕組みが強みになってると考えてます。
    これはとても防御力の強い事業モデルなように思えます。
    俗に言うワイドモートなのでは?と考えてます。
    3
    といったものの長期の成長性の確度とか、ほんとに堀を持つといえる事業モデルを備えてるかは一緒に考えたいと思ってます。

  2. 名前:すぽ 投稿日:2019/08/20(火) 14:35:31 ID:589fc6ab0 返信

    FPかもめさん、ありがとうございます。
    今回は少しゆるいテンションで議論をしていきましょうか。
    コタのビジネスで一番気になるのは「利益率の高さ」です。なぜこんなに高収益なんでしょうかね。かもめさん、みなさんはどう思いますか?

  3. 名前:FPかもめ 投稿日:2019/08/20(火) 15:20:00 ID:224a3c697 返信

    コタの商品は表面的には高価格帯のシャンプーとなりますよね。
    シャンプーと言うか高価格帯の化粧品など化学品は概して原価率が低い傾向がありそうです。
    厳密には化粧品ですが同じような化学で高価格帯の商品が中心な企業に資生堂とかあったりしますが、(直近通期決算で原価率21%ほど)、コタもこれに近いというか少し上の水準のようです。(直近決算原価率25%程度)。
    しかし営業利益率では資生堂10%程に対し、コタは20%程です。
    この差は販売管理費の差のせいです。
    表面的にはコタの利益率の高さはまず高価格商材を扱うことによる原価率の低さ及び高価格商材は広告などしないと売れないことが多い中販管費を抑えたれているからとなりそうです。
    もっと突っ込むとなぜ販管費を抑えられるのか?とかになってきそうですね。

  4. 名前:すぽ 投稿日:2019/08/20(火) 15:37:49 ID:589fc6ab0 返信

    ありがとうございます。化粧品の原価が少ないのは業界共通のようですよね。かもめさんが仰るとおり
    ・販管費が少なくて済む理由
    は理由を探るメインアプローチになると思います。
    僕が気になったのは、そもそもの商品の価格の高さです。
    コタのシャンプーは300mlで3000円以上するようですが、これはスーパー等で並ぶ商品の5~10倍ぐらいの価格設定です。
    https://amzn.to/30klqMf (一応ネットでも買えるみたいです)
    これだけ高く売れるなら原価をがっつり使ったとしてもそりゃ儲かるでしょう。
    というわけで、
    ・5~10倍の価格で売ることができる理由
    あたりを探るのも面白いのではないかと思います。何で買うんだろう。こんな高いシャンプー、、

  5. 名前:おー 投稿日:2019/08/20(火) 15:58:02 ID:cc0fb6889 返信

    横から失礼いたします。
    こちらの会社全く存じ上げない会社なのですが資料を読んだ感想です。
    販管費については基本BtoBの商売のようなので資生堂などに比べると
    人件費、広告宣伝費は少なめなのではないでしょうか。
    それと、旬報店システムというコンサル業務にヒントがありそうな気がしてます。
    美容業界って結構流行り廃りが早い業界で日々のトレンドを把握する必要がありますが、
    個々の店舗でそれをするのって結構大変な気がします。
    忙しいお店のスタッフに変わって客のニーズを調べ上げてくれる。
    このサービスはサロンにとって魅力的なのではないでしょうか?
    コンサルのサービス料込みと捉えれば商品価格にも納得できますがどうでしょう?

  6. 名前:FPかもめ 投稿日:2019/08/20(火) 16:57:23 ID:dcbd9a3e8 返信

    おーさん、歓迎します。
    この会社シャンプーを主に美容室に売ってますが、事実上シャンプーは商品じゃないかなと感じてます。
    旬報店という単語が出てますが、この記事などはそれがどんなものかわかる感じです。
    https://www.tanabekeiei.co.jp/t/fcc_magazine/2018/post-292.html
    自分はこれを読むにシャンプーを売るというよりはコンサルというか経営支援を売ってるだし、もっというなら個人経営の美容室に本社機能を売ってると感じてます。

  7. 名前:クエ 投稿日:2019/08/20(火) 17:28:42 ID:1f1880ce5 返信

    面白そうな会社ですね。ぜひ私も参加させてください。
    (平日は夕方からしか参加できませんが・・・)
    >自分はこれを読むにシャンプーを売るというよりはコンサルというか経営支援を売ってるだし、もっというなら個人経営の美容室に本社機能を売ってると感じてます。
    美容院って主に店舗で経験を積んだ美容師が独立して開店するイメージなのですが、その際にコンサルを無料で(シャンプーなどを全部コタのものをつかうだけで)受けられるのはメリットだと思います。やはり、支援なしで独立するのは怖いですから。それに、コンサルがうまくいっているうちはそれを止める動機もないわけですから、ある程度囲い込む効果もありますよね。
    また、美容院のような潜在顧客に近い販売チャネルを持っているのは同業他社に比べて有利ですよね。さらに、こういう高価格帯のシャンプーを使う人ってほぼ間違いなく美容院に行きますから、潜在需要のほとんどすべてにアクセスできるんじゃないでしょうか

  8. 名前:クエ 投稿日:2019/08/20(火) 17:46:09 ID:1f1880ce5 返信

    連投すいません。次よりできる限りまとめます。
    >・5~10倍の価格で売ることができる理由
    >
    >あたりを探るのも面白いのではないかと思います。何で買うんだろう。こんな高いシャンプー、、
    これは勝手な仮説ですが、シャンプーで検索すると山のように比較サイトとかおすすめ記事が出てきます。商品を売りたいというのもあるんでしょうが、それだけ良いシャンプーに対する需要があるのだと思います。
    例えば私の場合は、普通のシャンプーだと頭皮が痒くなってしまったりフケがでてしまうので、結構いろいろな種類を試しました。痒いのが嫌なのもそうですし、髪が薄くなるのは絶対に嫌だったので。
    とはいえ、これだけの理由で500円でも買えるものに3000円も出すかといえば疑問です。
    これも私見ですが
    美容師が良いセールスマンになってくれるっていうのが大きいように思います。美容院へは定期的に通いますし、たいていは同じ人が担当につきますから、信頼関係を築きやすいはずです。定期的にたわいもない話をして、自分の髪についてよくわかっている人がシャンプーを進めてきたら案外1度くらいなら勝手みようかという気持ちになってもおかしくはないと思います(顧客に高品質なシャンプーへの需要があれば)。しかも、美容院でシャンプーをすでに使っているわけですから体質的に合わないないということもないでしょうし・・・
    ということで
    ・高品質なシャンプーへの需要
    ・信頼できる?セールスマン
    というのが私の意見になります

  9. 名前:かぷちーの 投稿日:2019/08/20(火) 23:01:16 ID:84c534996 返信

    横槍で失礼します。
    シャンプーの種類というは価格も中身もピンキリなのですが、大雑把に価格帯別に3分類で定義してみます。
    ・低価格帯
      大手メーカー製造でTVCMがやたら多い
      価格ラインが1000円以下の製品
      近所のスーパー・コンビニ・ドラッグストアなどで取扱い
      脱脂力が強すぎる成分が多く、総じて低品質
    ・中価格帯
      大手ではないメーカーが多く、雑誌やアットコスメ等で紹介される程度
      価格ラインは1000円~2000円
      バラエティショップ・ロフト・東急ハンズなどで取扱い
      低価格帯に比べると、明らかに品質は良い(ノンシリコンとかアミノ酸系を謳っているものが多い)
      
    ・高価格帯
      美容院専売品なので、紹介されないとまずお目にかかれない
      価格ラインは2000円以上(1本3000円前後でよく見かける)
      取扱いのある美容院でないと買えない
      中価格帯と比べると、品質が良いと感じる商品が多い

  10. 名前:かぷちーの 投稿日:2019/08/20(火) 23:30:35 ID:84c534996 返信

    今回議論になっているコタのシャンプーは美容院専売品ですので「高価格帯」ですが、例に挙がった資生堂のシャンプーは「低価格帯」の商品が大半です。
    (資生堂も様々な商品を出しているので例外もありますが、ここではメリット・ツバキのような大衆向け商品を指していると考えてください。)
    「低価格帯」のシャンプーは主にTVCMをガンガン流しますが、そのCM費用が非常に高額です。年間で何十億単位の販管費を使っています。
    「高価格帯」のシャンプーだと美容院に来た顧客に「ついでに」店員が紹介することが多いので、TVCMのような多額の宣伝費は発生しません。
    CM費用を除外すると、販売価格に対する中身(液体)の原価率には大きな違いがないのではないでしょうか。いやむしろ「低価格帯」の中身の原価率は非常に低いのではないかと予想しています。「低価格帯」の原価の内訳はほぼ、高額なCM費用+人件費+容器代、ではないかと思っております。。

  11. 名前:かぷちーの 投稿日:2019/08/20(火) 23:51:23 ID:84c534996 返信

    一時期コタを取り扱っている美容院に通っていたのですが、レジでお会計する時には「前回買われたシャンプーはもう無くなりそうではないですか?今月はキャンペーン中なので1000円安く買えますよ~」などと、明るいノリでオススメされていた記憶があります(笑)
    コタのシリーズは高粗利な商材ではありますが、美容院のメニュー自体がどれも高粗利なので、コタの推奨販売は「顧客あたりの単価UP」的な意味合いが強いのではないかと思われます。

  12. 名前:FPかもめ 投稿日:2019/08/21(水) 00:04:22 ID:a9d792214 返信

    補足というか
    比較に資生堂を挙げましたがこれはシャンプーがというより、高価格帯化粧品としての比較という意図ですね。
    化学という枠の高価格消費財は原価が基本低く、それを販管費をかけて売るというスタイルの企業が多そうな中でコタは高価格消費財を扱うのに販管費を抑えられていることを示すのに良い比較対象だったのでチョイスしました。
    他にもミルボンとかコーセーとかも見ましたが高価格帯でかつ利益率結構高くて違いがあまり出ない感じで資生堂にしました。
    で、自分はたぶん低価格帯のものは原価率高くなる傾向はあるんじゃないかと思います。これは化学などに限らず低価格なものは原価率高いは傾向あるような。
    ちょっとカテゴリーは違ってきますがあまり高価格なものなさそうなマンダムとか見てみましたがこれは原価率47%ほどでしたね。

  13. 名前:かぷちーの 投稿日:2019/08/21(水) 01:30:25 ID:416806720 返信

    FPかもめさん
    >低価格帯のものは原価率高くなる傾向
    それは仰るとおりと思います。同カテゴリ品で価格ラインが違う商品があれば、間違いなくその傾向は出ますね。
    行きつけの美容院でお気に入りの美容師がオススメするから・・・という理由で購入している顧客が大半の商品だと思います。人が接客すれば「合理的」な価格比較ではなく、「感情的」に高額品でも買ってしまう状況を作りやすいです。
    美容院って待ち時間が長くて結構暇です。顧客と話が上手にできる美容師だと話相手をしているついでにオススメ商品も紹介できますので、かなり効率良く販売できると思います。目の前でイスに座っている顧客に暇な時間で話しかけるだけですから、追加でかかる経費もかかりません。
    ・来店顧客にハイエンド商品を紹介(高価格品が売れる)
    ・暇時間の有効活用なので、販売するための追加の販管費はほぼゼロ
    そのあたりが、販管費が安く済んでいる理由なのかなと考えました。

  14. 名前:たぬきち 投稿日:2019/08/21(水) 01:54:19 ID:0ef869f5b 返信

    横からすいません。
    すぽさんいつも勉強させていただいております!
    美容室経営しコタの商品を取り扱ってますし元職場も取り扱っていましたので現場の意見です。
    まずコタの商品はネットに流れない(定価以下にはなりにくい)ので美容室としては置くメリットがあります。
    よく商品を説明しても自宅でネットで買う方が安くそういった方が増えたのでこういう理由でコタを取り扱う店舗が多い。
    (ただ他のメーカーもネット対策し出したところが出てきてます)
    何年かに一度、商品のリニューアルをしてます。
    この間のスプレーは200ミリが1900円だったのが200ミリ2800円でしたかね笑?
    ワックス等も値段据え置きで量を減らしたりしてます。
    旬報店ですが意識を高めるために数字を細かく出し店販、施術メニュー、客数、単価等前年比上がるように担当を付けてコンサルみたいな感じです。
    大体105〜110%くらいを目標の所が多いですかね。
    店舗によって差はありますが普段は定価の商品を9〜12月はキャンペーンを提案されるのでこの辺りはコタの売上も多いと思います。

  15. 名前:ひろし 投稿日:2019/08/21(水) 07:56:30 ID:ef353c22e 返信

    愛用者です。海外展開したら面白いと思うのですが、その気が無いなのが残念です

  16. 名前:FPかもめ 投稿日:2019/08/21(水) 08:15:27 ID:01676a08d 返信

    旬報店にならないとシャンプーは扱えないと思ってましたが、そうでもなさそうですね。
    値上げにも耐えられてるように思えますし愛用者も多いようですし商品力も相当あるのではないかと思うところです。
    考えてみれば元々美容室支援という観点で強い商品で支援するという発想でつくられたと考えれば納得できるところです。

  17. 名前:すぽ 投稿日:2019/08/21(水) 11:59:29 ID:589fc6ab0 返信

    みなさんありがとうございます。楽しいですねー
    ■高価格で売れる理由
    みなさんと同じ意見です。
    ビジネス全体で考えると、お金が流れ込む入り口は「美容のためにお金を使うコンシューマー」で
    す。美容に対するニーズは際限ないところがありますので、
    ・美容師のおすすめ
    ・美容室で使ってもらった実感
    を通じて、高機能商品をうまく販売できるチャネルになっているということですね。
    ■美容室への販売について
    美容室がコタの商品を使う(買う)理由も、お客さんが「多少高くても満足したい」という美容に対するニーズがポイントになっていると思います。
    ・安いシャンプーでコストを下げて、安くする(もしくは利益を増やそうとする)
    ・高いシャンプーで満足度を上げて、高くする
    だと、後者が割とうまくいく市場なんでしょう。男性だと美容のビジネスにはどうしても疎くなりますが奥深いですね。
    かもめさんが書かれているように「旬報店システム」が堀になっているというのはそのとおりだと思います。
    (続く)

  18. 名前:すぽ 投稿日:2019/08/21(水) 11:59:57 ID:589fc6ab0 返信

    ■低価格、高価格商品の利益構造
    マンダムの粗利あたりを見ると、低価格帯はさすがに一定の原価がかかり、高価格帯になると原価そのものは低くなるという感じでしょうか。例えばこんな感じ。
    ●500円の商品のコストイメージ
    ★卸値は350円、150円は販売者の儲け
    ・原価40%(140円)
    ・広告20%(70円)
    ・営業その他30%(105円)
    ・利益10%(35円)
    ●3000円の商品(コタ)のコストイメージ
    ★卸値は2000円、1000円は販売者の儲け
    ・原価20%(400円)
    ・営業その他60%(1200円)
    ・利益20%(400円)
    1本あたりで見ればコタのビジネスのほうが営業にお金がかかっているが、粗利が非常に大きい(1600円)ため、利益がしっかり出るという構造かなぁと思います。
    あとは気になるのは
    「資生堂などの大手メーカーの攻勢は起こりうるか」
    あたりですかね。

  19. 名前:たぬきち 投稿日:2019/08/21(水) 13:59:53 ID:5561e3b7a 返信

    コンセプトみたいなのはサロンと一緒に繁栄をだったかな
    旬報店でコンサルしサロンの売上を上げてその中で商品の割合を増やして行く感じです!
    私の所は技術50%商品50%目標にしましょうと言われました笑
    新規開拓は紹介とか独立で等ではないと新規開拓はなかなかだと思います。
    コロコロとお店の商品を変えてたら信用問題になるので変えたくても躊躇する経営者も多いと思います。
    ケア商品はある程度、認知されてきましたがある程度の成長を目指すならイルミナカラーのような爆発的な人気のカラー剤等がなければ緩やな旬報店の目標の前年比105%がいい所ではないでしょうか。

  20. 名前:FPかもめ 投稿日:2019/08/21(水) 17:18:54 ID:e65f13051 返信

    視点を変えて定量面からも
    https://irbank.net/E01059/results
    まずは毎年増益するほどではないですが、増収に関しては上の記事でもあるように19年連続増収でこれはリーマン時などを含み非常に安定してるといえます。
    またキャッシュフローに注目すると営業CFが安定的かつ増える傾向で営業CFマージンも高水準です。
    設備投資もあまり必要なさそうで、営業CFの相当はFCFとして出てきてます。これらから借り入れなどのファイナンスもまず必要なく、また高自己資本比率などの財務健全化及び事業リスクの低下に繋がってます。
    さらに故にというか増配をこなしながら保有現金水準を維持しつつ近年は自社株買いをする余裕まで出てきてます。
    これらの特徴は消費者独占企業が持ちやすい定量的特徴です。
    深い堀と言うには営業CFマージンが少々物足りないですが、堀はありそうと言える数字と言えて、端的には競合を退け価格競争に巻き込まれることのない堀がある事業だから作れる数字は示してきたとは言えそうです。

  21. 名前:かぷちーの 投稿日:2019/08/21(水) 21:16:03 ID:416806720 返信

    「高価格帯に資生堂などの大手メーカーの攻勢は起こりうるか」
    という問いには私はやや否定的です。
    低価格帯~中価格帯の市販シャンプーのトレンド推移ですが、
    ●2010~2015年 中価格帯にノンシリコン旋風
     ジャパンゲートウェイ社の「レヴール」を主力とする、
     ノンシリコン・石油系ゼロを謳ったシャンプーが大ヒット
     ↓
    ●2015~2019年 中価格帯にボタニカルシャンプーの台頭
     ベンチャーI-ne社の「BOTANIST」シリーズが大ヒット
     自然派・植物由来成分を謳った健康に良さそうなイメージの商品が人気に
     https://netshop.impress.co.jp/node/5936
    大手メーカーは後追いでノンシリコンやボタニカルの商品を発売し始めていますが、現状は低価格帯のシェアを大きく下げ、中価格帯を無名メーカーに市場開拓されてしまう大失態を犯しています。
    資生堂くらいの企業であればハイエンド商品の開発自体は可能だと思いますが、大手メーカーの得意としていたTVCM中心・有名人起用のビジネスモデルが通用しなくなってきており、SNSを活用したベンチャーに市場を荒らされているのが現状です。
    このような状況で、美容院専売のハイエンド品にまで触手を伸ばしてくる可能性は低いと思われます。またハイエンド商品を作ったところ、大手メーカーの営業が美容院回りをして売り込むなどというのは難しいと考えます。

  22. 名前:クエ 投稿日:2019/08/21(水) 21:32:05 ID:fe3006730 返信

    >「資生堂などの大手メーカーの攻勢は起こりうるか」
    前提としてですが、コタが大手に脅かされるとしたら、コタと同様のビジネスモデルで大手が攻めてきた場合だと思っています。
    大手の能力的には起きてもおかしくはないと思っています。
    資生堂に限らず資本力がある会社であれば、同じような仕組みづくりをすることができないはずがないです。いきなり100%のものを作るのは無理でも、能力のある社員やお金もありますから。
    また、資生堂はコタに競合する商品も作ってますし。資生堂プロフェッショナルっていうブランドで。営業だってたくさん抱えていますから、その中に優秀な人材だってたくさんいると思います。
    となると、会社の資源分配の問題となると考えています。つまり、大手が経営資源を投じるほど価値がある市場だと、大手から見て思えるかですかね。
    高価格帯の商品と低価格帯のシャンプーの市場規模がわかればある程度推測できそうなのですが。
    例えば、低価格帯のシャンプーの市場規模が3000億円で、高価格帯のシャンプーの市場規模が200億円しかないなら大手としては市場規模が少ないうえにコタというライバルがいる市場に進出するうまみはないなと判断しそうです。
    まぁ、これだけ市場規模が小さいとコタの成長にも疑問が出てくるんですか…

  23. 名前:かぷちーの 投稿日:2019/08/21(水) 21:49:19 ID:416806720 返信

    先程書いた内容の参考データです。
    ●2014年頃の商品別シャンプー売上金額順
     https://www2.fgn.jp/mpac/_data/3/?d=11_2_205&y=2014&v=2&s=5
     ジャパンゲートウェイの商品がよく売れていた頃(絶頂期は2013年頃)
    ●2017年頃の商品別シャンプー売上金額順
     https://www2.fgn.jp/mpac/_data/3/?d=11_2_205&y=2017&v=2&s=7
     ボタニスト絶頂期の頃
    ●あと、全国の美容室数の推移(2016年)
     https://www.biyoshitu.biz/blog/beauty-salons-quantity/
     現状24~25万店。美容院はコンビニや調剤薬局よりもはるかに多く、また店舗の増加が顕著なレッドオーシャン市場です。
    コタを取り扱っている美容院の比率はそんなに高くない印象なので、まだまだ開拓できる余地が多分にあると思います。

  24. 名前:おー 投稿日:2019/08/21(水) 22:57:16 ID:65e5b738e 返信

    資生堂などの大手の攻勢があるのかについてですが、
    ここの会社と競合しそうな会社、上場している会社としては資生堂とミルボンかなと思っております。
    資生堂に関しては、宿泊施設向けのアメニティから完全撤退したり事業の選択と集中を進めている現状で、社長も対面での化粧品販売に力を入れて行くとのコメントを出しているのでこの業態に参入してくる可能性は今現時点では低いのかなと思います。
    ミルボンも同様に事業の選択と集中、勝てる分野に資金を投入していく戦略のようなので旬報店のようなコンサル業務に参入してくる可能性は今のところ高くはないと考えてます。
    仮に参入してきたとしても、
    前回も書いたように長年のデータベースの蓄積、店鋪との信頼関係などからこの業態への参入障壁は結構高いのでは、と感じています。

  25. 名前:すぽ 投稿日:2019/08/22(木) 20:06:57 ID:589fc6ab0 返信

    みなさんありがとうございます。
    大手の攻勢についてはクエさんの見方(本質的には参入しうるが考えづらい)に近いのですが、ちょっと思ったことを。
    資生堂の大きな収益源の一つに「高級化粧品市場」があります。
    実はこの市場は、ビューティーコンサルタント(BC)と呼ばれる人たちが、百貨店のブースなどでお客さんの相談を聞くことでやっと販売につながります。
    つまり、高級化粧品、高級シャンプーなどの美容商品は
    ・店員などのプロがコンサルする
    ・お客さんが実際に使ってみる
    といったプロセスを踏まないと需要を喚起できない市場なのでは無いでしょうか。
    そう考えると、高級シャンプーの市場は
    ・美容師がコンサルする
    ・美容院で実際に髪を洗う
    というプロセスが必要となるということで、仮に大手が参入しようとしても、美容室へのコネクションを作らざるを得なくなり、現実的にはほぼ困難と考えることができるのではないでしょうか。
    ちょっと推測部分が大きいので、たぬきちさんの実感なども聞けると嬉しいですねー。

  26. 名前:たぬきち 投稿日:2019/08/22(木) 23:06:49 ID:f753358d6 返信

    コネクションならいくらでもあります。
    コタの仲介業者は基本コタしか案内しませんが他の仲介業者は資生堂とミルボン、もう1つの仲介業者はミルボンとウェラ等、被ったりもしてるメーカーも多いです。
    カラー剤から小物までコタの商品使っている所は少なく私の所も4社ほど取引しており商品はコタ、カラー剤はホーユー、パーマ剤はまた別のメーカーです。
    コタ以外の仲介業者の担当の方が資生堂の営業の方と一緒に回って新しい商品を案内されることもあります。
    参入の可能性は?向こうからバンバン来ます笑。
    ですのでどこかに問い合わせれば大体どこのメーカーの商品も案内していただくとこが出来ます。
    経営者とメーカーというより経営者と仲介業者の担当の繋がりの方がかなり深いです。
    美容室の最近の出店の傾向は駅近の低価格の大型サロンか一人営業の高価格サロンが多くコタはどちかかといえば高価格のサロンに置いている事が多く今後の市場はレッドオーシャンでもないと思いますが前にも伝えたように繋がりがないと新規開拓は難しいと思います。
    現場の意見として旬報店はコタ以外は難しい(しない)と思います。

  27. 名前:むささび 投稿日:2019/08/23(金) 15:57:44 ID:4e03f5c35 返信

    こんにちは。
    浅はかで議論になるレベルかどうかはわかりませんが…
    10月に迫っている消費税増税の影響はどう出ると思いますか?
    コタの製品は高価格帯であり、美容室も言ってしまえば贅沢な行為ですよね。
    消費者の節約志向が高まれば、製品は変われないわ、コンサル先の美容室も客先が伸びなくなるわでダブルパンチを食らう可能性は考えられないでしょうか。

  28. 名前:クエ 投稿日:2019/08/23(金) 16:14:24 ID:7679e5cc0 返信

    >実はこの市場は、ビューティーコンサルタント(BC)と呼ばれる人たちが、百貨店のブースなどでお客さんの相談を聞くことでやっと販売につながります。
    なるほど!!
    コタの成長可能性について
    ・既存の高価格帯の商品を使う顧客を奪う
    という方法しか見えていませんでしたが
    ・低価格帯の商品を使う顧客を高価格帯の商品を使う顧客に変える
    という方法もあるということですね
    勉強になります。これは楽しいです
    となると、コタの場合、新しい美容院との契約が増えれば増えるほど低価格帯のシャンプーを使う顧客が高価格帯のシャンプーを使うようになっていくということです
    大きな市場(低価格帯市場)を侵食していくということであり(全部は到底無理ですが)、非常に夢がある話です
    しかも、シャンプーを実際に使って試してみる場所なんて、美容院以外に見当たらないです。
    >>たぬきち さん
    現場の貴重な情報をありがとうございます。
    仲介業者との繋がりが大きいんですね。
    知りませんでした。
    「現場の意見として旬報店はコタ以外は難しい(しない)と思います。」ということですが、それはなぜでしょうか?
    例えば、コタと契約を結んでいない美容院が、資生堂の営業と仲介業者から契約を結ばないかと言われた場合(コタと同じような契約、実際には資生堂はやってなさそうですが)、これを断る理由がよくわかりません。実際にコタは契約を結んでいるので。
    もしかして、コタと契約を結んでいる場合に、資生堂など別の会社に乗り換えることを「しない」ということでしょうか?

  29. 名前:かぷちーの 投稿日:2019/08/24(土) 13:32:40 ID:12d065392 返信

    議論中に時々話題に上がっているミルボンを調べているんですけど、こちらもコタとよく似た事業ですね。
    ・ミルボンはコタよりも5倍程度の売上が大きい
    ・コタは大半がシャンプー+整髪料だが、ミルボンはヘアカラーの売上構成比も高い
    ・ミルボンは海外展開も行っている(9割は日本での売上)
    ・「フィールドパーソンシステム」と「TAC製品開発システム」が特徴
    ミルボンの「フィールドパーソンシステム」というのが、コタでいう「旬報店」によく似た仕組みだと思うのですが、ネット上の情報だけだとあまり詳しくは分かりませんでした。もし違いをご存知な方がおられましたら、ご教示いただきたいです。

  30. 名前:たぬきち 投稿日:2019/08/24(土) 16:26:55 ID:59e797ab6 返信

    ミルボンも似た事をしていたのですね。
    知らなかったです。
    ただ、美容師が知らないということはそれなりの知名度か大手しか相手にしてないと思います。
    ミルボンのカラーのアディクシーは良く聞きます。コタはカラーの商品名が出てきません笑
    確かコタはスタッフ2人以上の条件付きからだったので割と小規模から旬報店を利用出来たと思います。
    他が難しいと思うのは私もそうですし前店のオーナーも言ってましたが旬報店にそんなに興味がない(需要がない)です。
    旬報店に惹かれるというよりは売り方とか自店の売りたい商品かで、なぜコタを置くのかはネットに流れてないのと単価にあった高級なシャンプーだからです。
    大体の店舗はカット¥5000の店舗に¥1000のシャンプーは置きたくないと思っていると思います。
    シャンプーですが私の店舗はコタとナプラのカラーシャンプー(コタはカラーシャンプー等作らない方針だと思うから)2メーカーを置いてます。
    コタのシャンプーを何年もいいですよーとお客様に伝えて使っていただいているのに次買おうと思ったらコタやめて資生堂のシャンプーの方がいいんで変えました。今度からこっち使ってくださいと言われたら一回くらいあなたがいうならそうかなぁとついてきてくれると思いますが2回も3回もコロコロメーカー変えていたらその美容師は信用がなくなり失客します。
    コタを扱っているサロンがコタをやめて資生堂とかミルボンのシャンプーを置くメリットが少ないです。逆にミルボンからコタ変えたりも少ないと思いますが・・・
    まぁたまに新しいのが好きな美容師とお客様もいらっしゃいますが笑

  31. 名前:クエ 投稿日:2019/08/24(土) 17:37:05 ID:fbe4825ff 返信

    ミルボンも同様のことをしているのですね
    競合についての調査は重要だとわかっていながらおろそかにしていました
    わたしも「フィールドパーソンシステム」については詳しくありませんが、以下の記事によると
    https://jp.reuters.com/article/idJP00093500_20160307_03320160307
    >>その中でも売上高の規模や成長性が高い美容室に対して前述のフィールドパーソンがカバーする
    >>ミルボンサロンとミルボンの間には契約関係などは存在せず、ミルボンサロンであっても同社以外の製品も自由に併用している
    >>ミルボンの側も売上げや経営の状況によっては「ミルボンサロン」のリストを柔軟に変更している
    あたりが相違点なのかな。
    「フィールドパーソンシステム」はよきアドバイザーであるのにたいして、旬報店はより店舗との密着度が高いイメージです。
    ここら辺について情報をお持ちの方がいらっしゃたらぜひ教えてほしいです。

  32. 名前:おー 投稿日:2019/08/24(土) 22:48:40 ID:967135483 返信

    コタとミルボンの比較について参考になりそうな記事がありましたので載せておきます。
    https://kamiu.jp/2017/09/19/post-59661/
    https://kamiu.jp/2017/09/19/post-59641/

  33. 名前:かぷちーの 投稿日:2019/08/24(土) 23:28:05 ID:12d065392 返信

    情報ありがとうございます。
    旬報店とフィールドパーソンシステムの違いをまとめると、
    ○旬報店
     コタ製品の一括買取りをして貰える美容院なら、無料で利用可。
     売上が小さな店舗でも、漏れなく無料コンサルを受けられるので手厚い。
     (売上不振の店も含めて、底上げしていくのが狙い)
    ○フィールドパーソンシステム
     ミルボンを購入している美容院のうち、売上上位店舗を無料コンサルして貰える。
     (売れる店に入って、さらにプラスオンするのが狙い)
    という感じでしょうか。
    そういえば化粧品販売の資生堂BCも、売上の良い店に入店というミルボン方式?が多いですね。
    コタの旬報店のほうが、美容院にとって面倒見が良い仕組みといえそうです。
    ただし面倒見が良いことの裏返しで、コタの営業スタッフはかなり過酷な長時間労働をされているようです。平均年齢33.7歳(四季報調べ)と若く、離職率も高めなのかな?というあたりは気になりました。

  34. 名前:かぷちーの 投稿日:2019/08/25(日) 00:04:05 ID:9d3a6874b 返信

    むささびさん
    > 10月に迫っている消費税増税の影響はどう出ると思いますか?
    私なりの見解ですが、増税しても今までとそれほど変わらないのではないかと思っています。
    食べるものも買えない、生きるか死ぬか・・・みたいな状況になれば、さすがに贅沢をやめると思いますが、それほどお金に困っていない状況で一度生活ランクを上げてしまうと、なかなか下げられない人が多いように思います。(いよいよ切羽詰まってきてから、ようやく生活ランクを下げる気になる)
    日本のヘアケア用品の売上に関しては、ほぼ横ばいですが毎年少しずつ伸びています。2014年に3%も増税していますが、増税前後で傾向は変わっていません。毎年人口が減少していることを考えると、1人あたりのヘアケア用品への出費が増えつつあるのだと思われます。

  35. 名前:クエ 投稿日:2019/08/26(月) 03:58:18 ID:0c13ee929 返信

    消費税については私もほとんど同じ意見で、影響は出ると思うけど深刻ではないという意見です。
    同様に不況体制があるのかも気になったので、過去の業績を調べてみました。ミルボンも同じような事業をしているので参考になるのではないかと思い調べています。
    以下はミルボンの長期の売上と営業利益の推移です。
    http://www.milbon.co.jp/ir/individual/img/ataglance05.png
    2009年ごろにやや営業利益が減少しているので、おそらく不景気の影響では?と思っています。
    以下はコタの売上と営業利益の推移です(損益計算書・PL参照)。
    https://valuationmatrix.com/companies/4923
    2012年ごろにやや営業利益が減少しています。ちょっと時期がずれていて確証はないですが、景気循環の影響かも?といったところです。
    ちゃんと調べるのであれば有報を読むべきなんで、参考程度ですが。
    現段階では景気循環の影響は多少受けるけど限定的という見方をしています。ただし、成長期であった場合、景気循環の影響を強く受けるのにも関わらず、ぱっとみ影響を受けていないように見えている可能性も考慮したほうが良いかも。

  36. 名前:むささび 投稿日:2019/08/26(月) 13:28:15 ID:8d93655f4 返信

    かぷちーのさん、クエさん
    ご回答ありがとうございます。
    私見だけで、調査が怠っておりすみませんでした…
    >生活ランクを上げてしまうと、なかなか下げられない人が多いように思います
    高所得者が減俸などで収入が減っても、生活ランクが下げられず貯金が貯まらなかったり借金をしてしまうという話を思い出しました。
    確かに家や車、習いごとなどに比べれば美容室、シャンプー費用を切り詰める優先度は低そうですね。
    >売上と営業利益
    ミルボンもコタも多少下がってはいるものの右肩上がりなので、以前の増税の影響がなければ今回も影響は受けなさそうですね。
    あとは考えられるとすると、前回との大きな違いは高齢化でしょうか。
    ただ、ちょっと調べてみると、高齢者に対するサービスとして「訪問美容室」が出てきているみたいですね。
    コタも訪問美容室に対応したコンサルができれば売上が減ることはないのかな。

  37. 名前:クエ 投稿日:2019/08/26(月) 14:45:37 ID:0c13ee929 返信

    コタとミルボンが売上を増やす流れについて考えてみました(目的は両社の競合について考えたい)。
    かなり推測が混ざっているので違う意見がありましたら大歓迎です。
    ・コタ
    ターゲット:いわゆる古い?経営をしている美容院(当然店販に力を入れていない)
    売上増加パターン:コタのコンサルを受けることで経営が改善するのと同時に店販が増える。結果コタの売上が増加する。コタは店販による売上が大きいため。
    ・ミルボン
    ターゲット:ミルボンの製品をそれなりに使っていて経営意識の高い美容院
    売上増加パターン:フィールドパーソンが有名ヘアスタイリストの技術を製品ととも美容院に伝授することで、ミルボン製品を使用する割合が増え、結果ミルボンの売上も増える(美容院の売上が増える効果も加えて)
    参考:https://sharedresearch.jp/system/report_updates/pdfs/000/026/751/original/4919_JP_20190731.pdf?1564642774
    のp24以降
    現時点で両社ともに売上を伸ばしており、競合はまだ起きていない想定。ターゲットとなる美容院もタイプが異なるので競合しにくいんじゃないかと思っています。
    美容院24万店舗に対して、ミルボン製品を使っているのが7万、そのうちフィールドパーソンがカバーしているのが9000。一方、コタが契約しているのが1600。といった感じなので、競合が発生するのはまだまだ先なのかな。要するにお互いにターゲットとなる美容院を十分カバーできていない状況。美容院24万店舗中、両者のターゲットになりうる店舗がどの程度あるかは不明ですが・・・
    競合がもしも起きたら、コタが不利な気がしています。
    ミルボンのターゲットとする美容院はコタのシステムを必要としていないと思うので。

  38. 名前:すぽ 投稿日:2019/08/29(木) 11:26:06 ID:589fc6ab0 返信

    みなさんありがとうございます。
    皆さんのおかげでだいぶコタの状況がわかってきました。
    ■市場ターゲット/競合について
    コタ「小規模美容室に対して手厚くフォローする」
    ミルボン「大きな美容院などに効率的にフォローする」
    となっていて、コタの営業スタイル(風土)とセットになって成立しているという感じでしょうか。ミルボンは効率性を指向しているため顧客は大きくかぶらなそうです。
    またシステムやシャンプーは「一度導入すると変わらない」ことが多いため、過当競争にはならなそうですね。
    ■不景気耐性について
    美容院に行く回数が減るなど微妙な影響はあるとは思いますが、みなさんが仰るように「生活水準を下げるのはなかなか難しいため、大きな影響はない」と僕も見ています。
    概ね議論できたと思いますが、他には何かありますか?

  39. 名前:FPかもめ 投稿日:2019/08/29(木) 15:40:28 ID:d72e63977 返信

    バリュエーション的なところは議論対象になりますかね?
    ようするにどれくらいで買うのが投資妙味あるとできるのか?
    自分もコタに対してかなり好意的なんですがこのあたりの話をするならば一転かなり慎重なスタンスになります。

  40. 名前:すぽ 投稿日:2019/08/29(木) 20:07:30 ID:589fc6ab0 返信

    バリュエーションについては、「成長に見合った水準」という見方になってしまいますね。
    僕の投資法だとAランク(5%程度の成長)の株が、Aランク(PER20程度)で売っている。という感じになってしまい、投資妙味は薄い印象です。
    皆さんはどのように思われますか。

  41. 名前:かぷちーの 投稿日:2019/08/29(木) 23:07:50 ID:7ee8f2e7f 返信

    コタは評価通りの株価がそのままついていると思います。
    もう少し成長率が高ければ(平均2桁%以上)ならPER20倍でも割安に感じるのですが、成長株として買うなら他の銘柄のほうが魅力がありますね。
    ミルボンだと更に割高感があります。どちらもビジネスモデルは良い企業なんですけど、今の株価だと私の購入対象からは外れてしまいます。小型株の下落リスクを考えると、年5%+α程度の利回りで投資するのもちょっとなぁ・・・という感じです。
    今までの議論については、まとめて頂いた内容で特に異論はありません。
    美容院という独立経営が多い独特な市場ですが、小規模美容院の経営面を無料で支援する代わりに、自社の高単価トイレタリー商品を独占で取扱いしてもらえます。主力商品の販路を着実に広げていくビジネスを確立できている、良い企業だと思います。

  42. 名前:クエ 投稿日:2019/08/30(金) 04:06:50 ID:664c9ef1d 返信

    分かりやすくまとめていただきありがとうございます。
    わたしも特に異論はありません。
    今後安売りされたときに、事業に問題ないことを確認したうえで買いたい銘柄という風に思っています。

  43. 名前:おー 投稿日:2019/08/30(金) 12:44:44 ID:82b7deb3d 返信

    コタとミルボンを見てもわりと業界内での住み分けができているのかなと感じました。
    そういう意味では一定の成長率を今後も維持していけるのではないでしょうか。
    しかし将来的な事を考えると国内事業だけでは人口減少による市場規模の縮小などが考えられるのでいつかは頭打ちするのでは?という懸念があります。
    そうなった時に資生堂やミルボンのように海外に打って出るのか、一般消費者向けの新たな商品を開発するのか、新しいビジネスモデルを模索する必要にせまられる時が来るのではないかと思っております。
    今時点では即買いには走らずに、監視銘柄に入れつつ新たな動きが出てきたらもう一度検討してみたい銘柄だと思いました。
    すぽさん本予約いたしました。楽しみです!

  44. 名前:すぽ 投稿日:2019/08/30(金) 13:35:30 ID:589fc6ab0 返信

    それでは評価を確定しました。議論に参加いただいた皆さんありがとうございました。
    ユニークなビジネスモデルを持つ企業で分析するのが楽しかったですね。
    ・高級シャンプーの商材としての筋の良さ
    ・ユニークなビジネスモデル
    ・ミルボンとの棲み分け
    あたりが印象に残りました。またよろしくお願いしますー!