企業分析:2170リンクアンドモチベーション(3.0)

マツコさん、大変お待たせしました。

2170リンクアンドモチベーションです。一緒に議論をよろしくお願いします。
■結論
本業(コンサル)は既に成熟期にあり、M&Aだけが成長ドライバー。結局、経営者次第で安心して保有できない。2.5に近い3.0。

■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。

Plh_2170_10

Bs_2170_10

Lm

IR情報など
ダイヤモンドweb記事に情報あり

■ポイント
Step1:業績の確認
・売上はここ数年見事な右肩上がり、一方で営業利益はやっと2008を超えたレベル。営業利益率も5%程度。
→コンサルなのに営業利益率が低いのが気になる
・B/Sが2011と2014で急に大きくなっている。B/S全体としては並。
→何があったのだろう

Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?
・社員のモチベーションに対するコンサル業などを中心とする企業。コンサル業は価格競争に巻き込まれづらい。
・成長はM&Aによるもの。ここ数年は毎年M&Aを行っている。
→B/S拡大の理由はこれ

Ma2

Step3:株価の確認
予想PER 18.6で普通

■マツコさんに質問
①コンサル業の割に営業利益率に低い(5%程度)ですがなぜなのでしょうか
②今後の成長に関してどのようなイメージを持っていますか
③その他議論したいことがあればどうぞ

『企業分析:2170リンクアンドモチベーション(3.0)』へのコメント

  1. 名前:マツコ 投稿日:2015/07/04(土) 01:59:07 ID:c2efd9932 返信

    マツコです。
    取り上げていただきありがとうございます。
    まず質問①ですが、営業利益率が低い理由は2011年にパソコン教室のアビバを買収し、コンサルティング以外のサービス業(資格スクール等)に参入したことが背景にあると思います。会社のIRを見てもその年以降から営業利益率が下がっていることがわかります。
    次に質問②ですが、この会社の成長は事業の成長力そのものよりも、、M&A主体であると思います。ですので、周辺のサービス業関連で企業買収をして成長していくイメージになります。ただ本業であるモチベーションに関するコンサルティングとのシナジー効果は未知数というよりも私個人的には懐疑的です。
    ➂世界ではM&Aを繰り返して大きくなる・株価を上げる会社も珍しくないです。日本では日本電産の例があると思います。すぽさんはM&Aでの成長に関してはどのようにお考えでしょうか?私はM&Aでの成長よりも事業の成長力そのものが高い企業の方が投資家として評価しやすいと考えています。

  2. 名前:すぽ 投稿日:2015/07/04(土) 15:33:23 ID:0bf3982ee 返信

    マツコさん、ありがとうございます。
    ①と②については基本的に同意見です。単体と単体外の売上/営業利益率のグラフを作ってみました。
    これを見ると単体は、50億程度でほぼ横ばい、そして、営業利益率も2014には5%程度まで下落していることがわかります。平たく言えば「成熟期」で成長は望めないというイメージです。
    つまりこの会社はM&Aだけで成長している会社ということであり、今後もM&Aしか期待できないと見たほうが良いと思います。
    シナジーに関しても同じような感覚です。
    そして③についてですが、M&Aによる成長は基本的に「経営者頼み」で、個人投資家が関われないところに成長を託すことになるので好きじゃありません。基本的に投資対象にもしません。日本電産も同様ですね。全ては永守さん次第です。
    成長は「市場環境8、経営者2」が私の持論ですが、逆に言うと、こういう企業を選びたいという意味でもあります。

  3. 名前:すぽ 投稿日:2015/07/08(水) 23:26:54 ID:a60c2f559 返信

    マツコさん
    結論を書いてみました。異論がなければ確定したいと思います。確認をお願いします。

  4. 名前:まりも 投稿日:2015/07/10(金) 01:27:55 ID:5f6f120dc 返信

    すぽさん、こんばんは。
    議論してみたい銘柄が見つかりました。
    1年3ヶ月前にすぽさんが分析済みの6058ベクトルです。
    当時の評価は、Sランクの成長性を認めるが株価もそれなりで、
    ビジネスモデルがはっきりしないという評価でした。(評価3.5)
    成長性と株価は当時とあまり変わりありませんが、
    ビジネスモデル面では変化しつつあるのでもう一度検討してもらえないでしょうか?
    私が6058ベクトルの強みと考える点は以下です。
    1.PR業界は広告業界と違って「コンペ」がない。
    1件当たりの単価が5000万円未満でなおかつ情報共有に時間を要するために
    しくじりをしない限り他社に仕事を奪われにくい準ストック型ビジネスである。
    2.「コンペ」がない業界であるからこそ業界1位のトップシェアは有利になる。
    資金調達に成功した会社が自社をPRしたい場合、真っ先に思い付くのが当社である。
    3.1件当たりの単価が安いために大手広告代理店の参入は考えにくい。
    売上の4割は広告代理店に対する販売であり、住み分けはできている。
    4.同業他社は企業情報をニュースに加工し、既存メディアに売り込む。
    ベクトルも同様のことを行うが、自社の有力メディア(PR-TIMES)を持ち、
    CA傘下の国内1位アドテク会社との合弁会社設立により「戦略PR×アドテク」を強化し、
    パソコン・スマホ利用者向けのPRにおいては当社の独壇場になると考えられる。
    また、現在のところ現実味を帯びていませんが、当社は5年間の目標として
    「グループ企業からIPOを10社出す」、「100社のベンチャー投資を行う」を掲げています。
    当社が行っているベンチャー投資は株主総会で社長が語った所によると、
    3000万円投資してほぼ同額のPRの仕事をもらうといったローリスクの投資です。
    インベストベンチャー事業が成功すると、当社は大化けすると思います。

  5. 名前:マツコ 投稿日:2015/07/10(金) 01:51:39 ID:5279d1157 返信

    すぽさん
    ありがとうございます。
    結論に異論はありません。

  6. 名前:すぽ 投稿日:2015/07/10(金) 20:35:28 ID:3025b53e1 返信

    まりもさん、
    6058ベクトル了解しました。どういう企業か理解するのに苦労した記憶がありますが、詳しいですね。再分析は初めてになりますがやってみようと思います。お待ちください。
    マツコさん
    というわけで、確定しました。