企業分析:3679じげん(4.0)

FPかもめさん、おまたせしました。
それでは「じげん」についての議論をお願いします。
■結論
「ニーズを掘り起こした(No.1)→市場を広げる」という一般的なサクセスストーリーではなく、「広大な市場で少しずつレベルアップする」という普通ではない成長戦略をとる。稀代の若手起業家平尾丈さんが描く戦略図のもと、キャッシュを生みやすいビジネスをベースに、
①DB強化、IT強化による地道な成長
②有力プレイヤー連携等によるステップアップ
③キャッシュを活かしたM&A
を組み合わせながら成長を続ける。
今後の成長は平尾社長の戦略に依る部分は大きいが、株価もPER30以下で2年程度計画通りの成長(20〜25%)が続けば、安定したキャッシュフローを生みながら大きなアップサイドを期待できる銘柄になる。評価は4.5に近い4.0。


■基礎情報

GMOクリック証券の分析を使います。
plh_3679_10

bs_3679_3
cf_3679_10じげん1

・かもめさんからの議論用資料 (PDFです)
かもめさん表紙

・投資レポート(ホリスティック企業レポートフィスコ
・平尾社長インタビュー記事(なぜビジネスモデルに徹底的にこだわるべきか
・その他IR資料など

■ポイント

Step1:業績の確認

・2013年11月に上場。絵に描いたような順調な成長企業で売上・利益成長は30%以上、営業利益率は30%以上が続いている。
・B/Sはキャッシュとのれんでほとんどを占めているのが特徴。(IFRS適用)
・C/Fは安定的に営業CFが増加しているが、投資CFも多め。

Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?

・ライフメディアプラットフォームを目指し人材、不動産、自動車、旅行領域のWebデータを集めて届けるビジネスを行う。
・人材・不動産・自動車領域はアグリケーションサイトと呼ばれる、求人サイトを束ねて検索できるサイトを中心に運営。旅行領域はアップルワールドという企業を買収し運営中。データを束ねて旅行代理店が使えるようにするビジネス。その他、三光アドというチラシ型の求人会社も買収。
・次世代型のアントレプレナー平尾丈さんが立ち上げた会社。自らビジネスモデルオタクと宣言する通り儲かって成長できる市場に対し戦略的に参入し業務範囲を拡大。
・M&Aが得意な会社で既に10社のM&Aを実施。PMI(買収後の統合プロセス)も上手で、買収会社の業績向上につなげている。
・プラットフォーマーになる(99.9%のイネーブラー側にはならない)ことを目指して着実に駒を進める。

Step3:株価の確認

予想PER30.4でやや高め。

■FPかもめさんへの質問
(頂いたPDFファイルをベースにして、確認したいことなどポイントを中心に書いてください)

①今後5年の成長イメージについてどのように考えていますか
②会社の強み・弱みについてどう考えていますか
③その他聞きたいことがあればどうぞ

『企業分析:3679じげん(4.0)』へのコメント

  1. 名前:FPかもめ 投稿日:2018/11/07(水) 13:29:37 ID:87d584004 返信

    よろしくおねがいします。
    すぽさんが用意された資料に加えすぽさんに紹介いただきましたが自分も
    https://drive.google.com/file/d/1YR9IpM1JdCuPDa0X0MLHBAgjtZTpdXyv/view?usp=sharing
    の資料を用意しました。
    自分が考えていることはこの資料にまとめましたのでこちらも参考にしていただければ幸いです。
    ①に関して
    中期計画でトリプル25の目標が出ています。
    一つの議論ポイントになりそうですが成長率利益率などが低下傾向の中、これが目安にできると考えてます。
    つまりしばらくは年25%前後となるというか、そこに向けて頑張ってくれるだろうと期待している感じです。また達成できるかが重要点になりそうです。

    業績自体が強みのあるものにしか出せないものだと感じてます。また社長の平尾氏がどう考えても極めて優秀な方のように思えてます。
    ならば、きっと会社にも強みがあるだろうって感じです。
    自分はビジネスモデル的な強みがあるかどうかの判断は得手じゃないと考えており、そのあたりをすぽさん、あるいは皆様と考えたいというのが今回の依頼意図です。
    ただ、後述しますが、決算資料とかその他のことからで投資家よりの姿勢も見せててそして優等生と言うかスキがなく強い組織なのではないか?みたいな疑いは持ってます。

    高い成長性の継続性が気になってますね。
    とはいえこれもトリプル25で、できたかできないかがかなり測れそうですが。

  2. 名前:FPかもめ 投稿日:2018/11/07(水) 13:33:35 ID:87d584004 返信

    追加参考資料です。
    自分がIRでフォームから問い合わせたコピペです。
    以下から
    平素より誠にお世話になっております。
    株式会社じげんIR担当でございます。
    この度はお問い合わせいただきまして誠にありがとうございます。
    お問い合わせ頂いておりました件について順にご回答させていただきます。
    ・トリプル25の目標がありますが、これは単年目標ではなく永続目標と考えていいでしょうか?
    > トリプル25は弊社の中期計画の期間内での業績目標であり、永続目標ではございません。
    ・以前時価総額一兆円を目指すとされてましたが、その目標は現在も継続と考えていいでしょうか?
    > 弊社全体として企業価値の最大化を目標として掲げており、その中で「時価総額一兆円」という目標は一つの長期的な指標と考えております。
    ・以上の質問回答内容をブログやSNSで公表することは構わないでしょうか?
    > 特段問題ございません。
    以上ご回答となります。
    引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
    以上。
    問い合わせてから返信まで2時間でした。極めた迅速な回答と言えると思います。
    このあたりとか資料に書いてあることなどから、とても株主よりの姿勢を持った会社と認識しております。
    経験則として、株主に対してそういう姿勢を見せる会社は投資していい結果になる事が多いとは感じています。

  3. 名前:FPかもめ 投稿日:2018/11/07(水) 13:38:27 ID:87d584004 返信

    一つ忘れてました。
    ③のほうに
    ビジネスモデルに関わるところだと思いますが・・
    自分はじげんのサービスに辿り着こうと自動車やら求人やら検索を試したのですが、あまりじげんのサービスに至れなくて、実際のユーザー動向がよくわからないなという感じになってます。
    例えばクックパッドとかみたいにユーザーからの情報も見え難く、そのあたりの不透明さを感じてます。
    やはりBTOBということなんだと思ってますが、このあたりどうお考えですか?
    自分としては実際の数字が良いので今のところ大きな懸念ではないだろうとは考えてます。

  4. 名前:すぽ 投稿日:2018/11/07(水) 16:09:00 ID:589fc6ab0 返信

    FPかもめさん、ありがとうございます。
    数値上は満点に近い会社ですが、どういうビジネスで何が強みなのかがイマイチ分かりづらいということですよね。この2つの手触り感を得たいという感じでしょうか。
    ・なぜ成長しているのか
    ・今後どのように成長しうるのか
    私の主力銘柄ですので保有者バイアスがある可能性がありますが、私なりに考えていることをまとめます。
    (長いので分けて書きますね)

  5. 名前:すぽ 投稿日:2018/11/07(水) 16:10:00 ID:589fc6ab0 返信

    ■なぜ成長しているのか
    ①戦略性の高さ
    ②立ち位置(環境)の良さ
    ③企業の強み
    ①戦略性の高さ
    創業者である平尾丈さんの優秀さには驚くばかりですが、会社の一番の強みは平尾さんを体現したような戦略性の高さだと考えています。特に以下の4点が優秀だと考えていますがこの4つを兼ね備える会社は見たことがありません。
    a.市場環境/ビジネスモデルの重要性を深く理解している
    b.連携が上手
    c.資本効率を意識した経営、M&Aが上手
    d.素直でロジカルな企業風土
    aについては、記事にもリンクした下記のインタビュー記事でよくわかります。私は世の中のビジネスモデルの理解が趣味でその延長で株式投資をしているわけですが、彼はビジネスモデルを理解した上でビジネスを興すことができる稀有な能力を持つ経営者ですね。実行力もあり驚くばかりです。
    https://www.sbbit.jp/article/cont1/35333
    bについては、古巣のリクルートとの連携だけではなく、ドコモ(dジョブ)、CHINTAI(スモッカ)、エクスペディアグループ(アップルワールドへのデータ提供)など、キープレイヤーとの連携を当たり前のようにすすめることができています。
    cについては、先ほどの記事にあったように「先行投資がかからない事業」を選択しているためキャッシュが溢れる仕組みなのですが、入ってきたキャッシュをM&Aに振り分けるという、本来当たり前ながら誰もできないようなことができています。またPMI(買収後の統合プロセス)も素晴らしく、企業内のシナジーを生み出すことができています。このため、今後もキャッシュを「生き金」として活用していくことを期待できます。
    dについては、平尾さんの性格が企業運営にも繋がっているように見えます。下記記事では300ページの中期計画と書かれていましたが、漫画キングダムの軍師たちが集まる戦略会議のような雰囲気を感じ取れます。
    https://corporateblog.zigexn.co.jp/column/medium-term-management-plan/

  6. 名前:すぽ 投稿日:2018/11/07(水) 16:11:00 ID:589fc6ab0 返信

    ②立ち位置(環境)の良さ
    ビジネスの筋の良さとして印象に残るのは「お客さん側に近いこと」と「投資が軽いこと」です。
    ビジネスは結局のところ「お客さんに一番近い(愛される)」ことが重要です。今までの各社サイトも便利ですが、アグリケーションということで各社を束ねて検索できれば、お客さんから見ればその方が嬉しいわけです。今は各社にとってのじげんは「お客さんを連れてきてくれる優秀な営業」な訳ですが、営業がお客さんと親密になると立場はだんだん営業側が強くなります。
    また、投資が軽いことについては、じげんは基本的に「データを集めて整理する」というところに集中しており人手がかからないような仕組みをつくることに専念しているため、先行投資が軽くてすみ、安定した営業CFを生むことができています。
    ③企業の強み
    この企業の強みは「データを一番多く保有すること」と「強みを内部に持つこと」だと考えています。
    アグリケーションを行うことで、誰よりも市場のデータを保有できる立場になります。これは人材、不動産、自動車、旅行など全てに共通した戦略です。
    「強みを内部に持つこと」については、データ分析・SEO・AIといった技術はアウトソーシングせずに内部で抱えていること。また三光アドのM&Aなど、開発・生産・販売のノウハウを取り込み一貫体制(SPA型)を目指そうとしている点が特徴的です。

  7. 名前:すぽ 投稿日:2018/11/07(水) 16:12:00 ID:589fc6ab0 返信

    ■今後どのように成長しうるのか
    じげんが目指しているのは「プラットフォーマー」ですが、まだ道半ばです。
    かもめさんも書かれていたとおり、多くのサイトはまだ小ぶりで全てのサイトのアクセス数を足しても1000万UU程度しかありません。No1のプラットフォームサイトになれば企業の大きさも5倍ぐらいにはなっていそうです。
    また市場は広大ですが強敵も多い市場です。転職の検索サイトIndeedや、海外旅行アグリケーションサイト「トリバゴ」といった新しいビジネスモデルの強敵もいます。
    じげんは本当の手の内を見せていない印象ですが、このあたりとどう戦っていくかが見ものだと思っています。
    トリプル25についてはこれまで使ってきた手札「既存成長・連携・M&A」で実現可能だと思っています。今後多少のつまづきがあるかどうかは、もちろん知るよしもありません。
    強みを中心に書いたので「リスク」にも目を向けたいですね。
    皆さんからもご意見いただけるとありがたいです。

  8. 名前:FPかもめ 投稿日:2018/11/07(水) 17:47:53 ID:12feeaa1f 返信

    すぽさんありがとうござます。
    4
    そうですね。なんでこのような成長をしてるか、これからも期待できるか?って部分が見えにくく感じてますね。
    例えばワークマンならそれらを感じやすいですよね?(ワークマンが投資していい結果になるか?は全く別の話ですが)
    そこがリスクでもあると感じています。主たる情報源がほぼ企業からの情報になりそうです。
    5~6
    同意点が多いです。
    資料でも触れましたが、まぐれ当たりとかではなく、数字を意図して狙った上で作ってきてる感をすごく感じてましたが、その数字を作る作業というのがすぽさんの挙げられたような事だとするのは説得力を感じます。
    加えて、ここも平尾社長がすごいと思うところですが、きっと名プレイヤーなはずなんです。
    社長が名プレイヤーだと概して先頭に立ちすぎて全体の方向性策定が疎かになるなんてことも多いと思ってます。
    が、社長はその戦略策定に大きなエネルギーをかけているようです。そしてこれを狙う。それはこうやってやると明らかにしています。
    これらの計画性が強みとなっているかもしれません。
    7
    リスクについて
    自分が考えるリスクは資料で触れたとおりです。
    多くはPERの絶対的高さに起因するリスクですが、このあたりは注意していなければならないと考えてます。
    とはいえ、今期目標達成して来期も同等な計画が出てくる程度でぐっと割安感が増すはずだったりするんですけどね。

  9. 名前:ゆうと 投稿日:2018/11/07(水) 22:44:39 ID:260c9cfca 返信

    はじめまして。
    いつも楽しませて頂いています。
    じげんのホルダーでここまでの意見には同感です。
    議論に出ていない範囲での私の所見です。
    よかったら評価の参考にして下さい。
    ■サイトを使った感想
    転職EX ◎
    検索精度もよく各社の求人情報を一括検索出来て個別サイトで検索するより効率的でした。
    賃貸スモッカ◎
    こちらも各社の部屋を一括検索出来て便利でした。
    類似する部屋も各社混合のため便利でした。
    マイスミEX(不動産売却査定比較) ×
    親が所有する足立区のアパート一棟の売却価格の比較を申込みましたが、一社からも返信がありませんでした。
    類似サイトで頼むと3社から返信が来ました。
    ホテリスタ ×
    都内のホテルを検索しましたが、検索時間が30秒程度掛かる上に検索結果は他社より非常に少なかったです。
    ■知名度
    最近引越しや転職した同僚6人に聞きましたが、じげんのサイトの存在を知る人は0人でした。議論にも挙がっていましたが意識して検索しないと引っかかりませんし。
    ■リスク
    アベノミクス景気が終わった時に主力の転職や不動産市場はもろに影響が出る所が心配です。
    ■まとめ
    まだ使い物にならないサービスも存在する。
    便利なサービスもあるが知名度が低すぎる。逆にTVCMなどで知名度が上がれば上昇余地は大きい。
    景気に連動しやすい。業種や海外展開で分散がきくとより良い。

  10. 名前:うい 投稿日:2018/11/09(金) 07:24:57 ID:29a821284 返信

    ホルダーではございませんが、少し議論への参加をさせてください。
    ここまでの議論にはおおむね同意です。
    創業者やビジネスとしての優位性は皆様の仰られる通りかと。
    個人的に気にしているのは、これから訪れる可能性の高い景気低迷期において、
    成長性が維持できないのでは、という点です。
    1 転職市場にしろ、不動産市場にしろ、景気の影響を受けやすい。
    2 現状リクナビやマイナビほどの知名度のないじげんのサイトが利用され続けるのか?
    景気の拡大期にはpfに入れていてもいいが、今の状況を考えるとやや不安の残る銘柄かな、という考えを持っています。
    いかがでしょうか。

  11. 名前:FPかもめ 投稿日:2018/11/09(金) 20:54:47 ID:33256f449 返信

    ういさん
    私ももし景気後退が起こるなら無事ではいられないと考えています。
    つまり成長性は落ちるもっといえば減益くらいはありえると考えてます。
    ただ人材自動車不動産などを扱う他社に比べればその影響はマイルドになるだろうとは思ってます。
    理由は、じげんに関しては例えば自動車や不動産を買って在庫として持つようなものでもなく、データが在庫と言えそうでそしてデータを抱えることはあまりコストにならずむしろ収益機会であるし、在庫価格の低下もあまりリスクにならなく、下手したらデータを持つことで利益が得られるという事業であるということと、基本WEBサイトということで事業維持にかかるコストも低そうだからです。赤字まではおそらくないだろうという判断してます。
    加えて労働人口減少という容易には覆されないだろう構造を背景に、主事業領域の人材に関しては致命的な需要後退はかなり起きにくくなってるとは言えるかもしれません。
    とはいえもしこのあたり危惧が現実となるなら株価的には、相応以上の打撃はありえるとせざるを得ないところで、そのあたりも想定し警戒準備はあるべきだというのなら自分としては賛同せざるを得ません。

  12. 名前:すぽ 投稿日:2018/11/10(土) 12:18:00 ID:589fc6ab0 返信

    ういさん、みなさんありがとうございます。
    ういさんの懸念点はよくわかります。
    今の株価(成長に比べて割安)もそういった懸念を反映している印象ですね。
    1について
    景気後退は2つのパターンがありそうです。
    ①求人倍率が大きく落ち込むレベル
    ②人不足は変わらないままの景気後退
    ①になるとトリプル25を大きく下回る可能性があります。ただ事業拡大によって成長できれば一時的な凹みに見える程度に緩和できると思います。
    ②であれば決算説明会資料にあるとおり、成功報酬型と掲載料型のミックスによって影響は限定的ではないかと考えています。
    2について
    私の捉え方は逆で、じげんはそもそもそういう市場の中から起業してここまで大きくなった会社ですので、なぜ成長できたのかを考えた方が良いと思っています。
    じげんが行うアグリゲーションビジネスは
    ・お客さんにとっては今の市場でも良いけどまとめてくれるならより便利
    ・各社にとっても良い営業として有り難い
    と市場のスキマを縫うように参入したビジネスで、基本的には協調戦略・弱者の戦略で今のポジションと成長を確保しています。
    またじげんは市場の1%にも満たないシェアで一般的な認知も無いというのが現状です。それでもこの成長ができてきたわけです。
    ここから2〜3倍ぐらいまでは今のやり方でひっそりと成長をするつもりではないかと見ています。その先はおっしゃるように競争的な戦い方になると思います。
    いかがでしょうか。

  13. 名前:MEANING 投稿日:2018/11/10(土) 15:18:11 ID:d6070b69b 返信

    上昇相場が信じられないくらい長く続いたので、リスクに対する考え方が甘くなってきていると思います。
    僕は会社の中期計画が大好きでよく見るので、根拠がハッキリしない目標が、しっかり畳める大風呂敷なのか、単なる努力目標なのか、甘い経営判断なのか、は本当に興味があります。
    M&Aで急成長して、それで今後もM&Aを続けながらその急成長路線を持続できるかどうか、という会社は景気反転期に業績に先行して株価が大きく動きますので、要注意です。
    また、リクルート出身の社長の大風呂敷には、ごく控えめに言って非常に注意した方が良いです。
    業績が悪化してから株を売る、なんて甘い考えをもってこの手の会社に投資をしてはいけません。業績が悪化していなくても株価が急落したら損切りできるかどうか、というのがこの手の会社に向いている投資家かどうかの分かれ目です。
    というのを前置きにして、この会社が万年高ROE銘柄だったらいいな、と思います。成長しなくても配当や自社株買いすれば良いじゃないか、今はM&A戦略の方が株主価値を高められる、という姿勢は非常に好感が持てます。
    日本も早くこういう会社が素直に高成長できる経済環境になって欲しいです。

  14. 名前:うい 投稿日:2018/11/10(土) 16:41:26 ID:d2f5f41bc 返信

    MEANING様の仰られる通り、素早い損切りができるのであれば、
    保有にさほど問題はないと思います。
    私自身が判断が遅く、損切りが下手なため、この銘柄への投資へかなり警戒してみている、
    というのが個人的な事情としてあります。
    また、主力の人材ビジネスはもっと警戒してもいいと考えます。
    特に製造業は綺麗な手のひら返しを見せ、首切りにかかるのではないでしょうか。
    無人レジ、rpaなど技術面も後押しし、需要供給のバランスもとれてくる可能性もありますし。

  15. 名前:すぽ 投稿日:2018/11/12(月) 08:17:00 ID:589fc6ab0 返信

    MEANINGさん、ういさん、ありがとうございます。
    じげんの成長はいわゆるオーガニックな成長というよりは、業務拡大やM&Aの部分も大きいので「確約された成長」と捉えるのはやめた方が良いですね。
    今はPER30なので、2年ぐらい成長が実現できればPER20ぐらいまで下がるので、そのあたりまで頑張ってくれると株主としては報われそうですね。
    人不足の今後については意見が分かれるところですが、注視すべき項目だと思います。
    ただこれもPER20ぐらいまで成長していれば割安感がある水準になります。結局この2年ぐらい25%成長が実現できるかがポイントになるように思っています。
    いかがでしょうか。

  16. 名前:カワウソ 投稿日:2018/11/14(水) 16:52:40 ID:5370115c5 返信

    グローバルグループの決算に触れないのは何故ですか?

  17. 名前:すぽ 投稿日:2018/11/14(水) 17:00:00 ID:589fc6ab0 返信

    カワウソさん
    四半期の決算について定常的にコメントはしていませんよ。コメントが欲しい気持ちは理解しますが、以下の記事を読んで自分で考えてくださいね。
    「成長なんて読みきれない」
    http://www.spotoushi.net/archives/42361807.html
    「銘柄分析:6189グローバルグループ(4.0)」
    http://www.spotoushi.net/archives/76210642.html

  18. 名前:バンク 投稿日:2018/11/15(木) 16:21:00 ID:f5317ce8f 返信

    じげんについて触れないのはなぜですか?

  19. 名前:すぽ 投稿日:2018/11/15(木) 16:43:22 ID:589fc6ab0 返信

    バンクさん
    無責任な書き込みは私のブログでは禁止です。
    ハンドルネームをコロコロ変えて、逃げるようにゴミ書き込みするのが流行ってるんですかね。こういう人があとを絶ちませんね。
    このサイトへは二度と来ないでください。約束だよ。

  20. 名前:やす 投稿日:2018/11/15(木) 18:44:02 ID:b9c7dea5d 返信

    初めて投稿させていただきます、やすと申します。
    じげんを上場来投資もしくは投資対象としてずっと応援し続けてきた身として議論させていただければ幸いです。
    私も平尾社長の手腕に強く期待しており、実際実績も出してきておりますので、今後も平尾社長のいう連続的な安定成長(25%成長前後)を実現してくれると信じています。
    例えば、リジョブなんかは今「美容、求人」という検索ワードでうてば一番上にでてきてることからメディアとして大きな価値があると思いますし(これはSEOの強みもあるのではないか)、介護分野の掲載も今後増えてこれば更に成長を見込めるのではないかなと思います。
    既存事業は一定程度景気の影響を受けると思いますが、M&Aに強みをもっているということであれば、裏を返せば不景気な時こそM&Aが今より割安でできて、良い買収ができるのではとも思ったりもしました。
    ハードルは高いと思いますが、毎年25%成長を成長を継続して続けて、いつしかグローバル(今は企図していないようですが・・・)でも戦ってくれるのを夢みている次第です。

  21. 名前:FPかもめ 投稿日:2018/11/15(木) 20:02:26 ID:96b3e0680 返信

    やすさん
    上場来ですか、ずっと持ってたかはわかりませんが、この株価推移で持ち続け関心を向け続けたことは凄いことだと思います。
    自分も持つ持たないなどは冷静に判断しつつもこの会社・・というか平尾社長の行く末は見届けたく思ってます。

  22. 名前:すぽ 投稿日:2018/11/15(木) 20:18:00 ID:589fc6ab0 返信

    やすさん、ありがとうございます。
    ログミーで決算説明会の様子がアップされましたね。
    https://finance.logmi.jp/323231
    じげんは様々なサイトや事業を行っていますが、強いものと弱いものがあります。
    やすさんが仰った「リジョブ」は実はじげんの中で最大級の事業で、昨年度の有価証券報告書によるデータですが33億円も売上があり、人材領域の半分、全体の1/3を占める事業となっています。市場シェアも5%以上あり、プラットフォーマーを狙える有望事業です。
    また大型M&Aの「アップルワールド」も既存領域でしっかり稼ぐ一方で、BtoC(一般ユーザー向けサービス)への拡大をスタートさせていますし、B/S上からも「のれん/純資産」の倍率が0.6程度まで下がってきたので、さらなる大型M&Aの可能性も十分考えられます。
    事業が分かりづらいのは否めませんが面白い会社だと思いますよ。

  23. 名前:やす 投稿日:2018/11/15(木) 21:00:23 ID:81a29d971 返信

    FPかもめさん、すぽさんご返信ありがとうございます。
    2013年の上場以来ずっと監視しており、実は購入したのが2016年2月12日の終値という奇跡の株価の為、現時点でも一定程度保有しております(笑)。
    じげんは現CFOの寺田氏が2016年に着任されてから、更に企業価値が上がったと考えております。それまでも十分に魅力的だったと思っていますが、平尾社長及び寺田取締役のタッグは現上場企業ベンチャー(←の言い方はもはやベンチャーではないのかもしれませんが…)屈指だと思っています。
    事業モデルはFPかもめさん、すぽさんがおっしゃられる通りの分析ですが、実は中長期投資では社長(やCFO)の年齢(オーナー社長で最年少かつ営業利益の水準が現状一番大きいのはじげんでは?)やバイタリティや誠実さも重要なのかもしれません。
    一方で、M&Aに関してはリジョブはうまくいっていると思っているのですが、三光ビズに関しては?がつきます。確か、平尾社長が最近までPMIをやられてたと思いますが、買収時の資料は紙媒体でも地域を拡大することで業績を拡大させていくということでしたが、現状では伸びてないようです。蛇足ですが、私東海地方に住んでいることもあり、日曜日には求人情報ビズをみるのですが、最近はバイトルも多く目にするようになってきました。だから、全てのM&Aうまくいくとも思っていませんし、でもそういうことを差し引いてもじげんはM&Aが上手だと思っています。
    ちなみに、IRにもよく質問するのですが、リジョブの営業利益率がかなり高水準なのは広告をじげん単体で肩代わりするかららしいです。(有報の単体をみると分かると思います)。M&Aについても当然に今よりも大きい大型M&Aについては検討中とのことでした。
    ちなみに、FPかもめさん、すぽさんにお聞きしたいのですが、現成長率25%程度が今後加速して30%前後に上振れる可能性はあるとお考えでしょうか?
    以上、長文ですいません。

  24. 名前:FPかもめ 投稿日:2018/11/15(木) 21:36:43 ID:96b3e0680 返信

    やすさん
    上場来注目監視し続け2016年2月12日に買いその後も持ち続けられてますか。
    それはずごい。自分なら途中で買ってしまいますね。
    チャンスまで我慢できる、悪環境の中買い向かえる、その後もちゃんと持てるかは自分はとても重要だと思ってます。
    あと成長率の上振れですが自分には難しいテーマですね。
    現状を確認しますと今期計画は売上30%成長で現状下方など入っておりません。
    事業モデル的には売上が伸びるほど利益率も上がりやすいものと考えるところで、可能性自体はあると考えています。
    そして現状会社としては30%成長もまだ諦めていないとは解釈できます。
    また買収による加速も考えられなくもないです
    https://inouz.jp/times/maonline_jigen/
    ここののれん/純資産比率が100%の基準からすると、純資産190億に対してのれん75億です。手持ち73億程度の現預金も踏まえるとその気になるならかなりの大型買収も出てくるかもしれません。それで成長加速の可能性もあるでしょう。
    も、これらは希望的観測です。
    現状成長率は落ちてきてます。ひとまずはトリプル25の達成がやはり判断ポイントになると見ておくのがいいと思ってます。
    あとは、平均成長率20%出るなら今のPERでも十分妙味があるとも思うところでこれも自分が置いている一つのラインです。

  25. 名前:やす 投稿日:2018/11/15(木) 22:32:08 ID:81a29d971 返信

    FPかもめさん
    ありがとうございます。
    私もやはりこの規模から30%成長を継続しようとするとカテゴリキラーがなくオーガニックな成長がそれ程期待できない以上ある程度の規模のM&Aは必須かと考えております。
    最近平尾さんが個人投資家としてインドの中古カーECに数十億出資したように、今後は直近のM&Aも含め生活分野の裾野を更に(拡げていくのかもと考えています。
    皆さんもイメージされているかと思いますが、昔のエムスリー、カカクコム、GMOPG(これら企業はカテゴリキラーがあった為オーガニックな成長)や直近のグノシーやベクトルなんかが企業価値としては参考になってくるのかなと考えています。ただ、FPかもめさんがおっしゃる通りCAGRが20%以上あるIT企業ということであれば、PER20倍代は割安だと私も思いますし、機関投資家が大量保有しているのもそのような理由かなと考えました。

  26. 名前:すぽ 投稿日:2018/11/16(金) 11:40:39 ID:589fc6ab0 返信

    やすさん、ありがとうございます。
    成長に関しては20〜25%が基準で、M&A次第ぐらいに見ています。
    ツイッターにも書きましたが同様の内容をまとめておきます。
    じげんのユニークな点は「ニーズを掘り起こした(No.1)→市場を広げる」という一般的なサクセスストーリーではなく「広大な市場で少しずつ成長する」という普通じゃない戦略を引いているところです。
    各事業のポジショニングによって戦略が違うのですが、ゴールは「DBのNo.1と顧客接点No.1」です。
    ここにたどり着くための基本的な成長方法は
    ①DB強化(営業的な地道な強みづくり)
    ②IT強化(データマイニング、SEOなど)
    が基本で、時折ドコモなどよいパートナーとの連携が入ってきます。
    ①②による基本的な成長だけだと10%程度の成長が限界だと思いますが、リジョブやdジョブやなどのたまに起きるヒットが成長を牽引し、全体的に25%という感じなっていると思います。またヒットすると市場ポジショニングも一つ上にあがり、ゴールに近づきます。
    今後については、ホテル業のB2C拡大などポジションを変える成長も狙っていますので、そのあたりのヒットがちょこちょこ出てきて20〜25%成長、それにM&Aなどによって加速するという感じかなぁと見ています。

  27. 名前:やす 投稿日:2018/11/19(月) 11:52:41 ID:17cd5c81b 返信

    すぽさん
    返信遅れて申し訳ございません。
    ありがとうございます。確かにおっしゃる通りで「DBのNo.1と顧客接点No.1」という最終目標であるのは非常に納得できます。
    そういう意味でも決算説明資料なんかは毎回非常に分かりやすいですし、各種KPIも〇△×などの開示も良心的だと思いました。この辺りはログミーファイナンスとあわせて見ると尚更説明が腑に落ちます。
    いかんせんインターネット界隈にはそんなに詳しくないもので、FPかもめさん、すぽさんはじめ皆様の意見を伺えて大変勉強になりましたし、本当にありがとうございました。

  28. 名前:すぽ 投稿日:2018/11/19(月) 13:30:27 ID:589fc6ab0 返信

    FPかもめさん、みなさん
    それでは評価を確定しました。平尾社長の手腕次第という部分が最大の不確定要素ではあるものの、CFを生むビジネスで安定感がある会社だと思います。
    ありがとうございました!