企業分析:8423アクリーティブ(3.0)

けんたうるすさん、皆さん
それでは8423アクリーティブの議論です。よろしくお願いします。
■結論

ドンキホーテの子会社として順調な成長を続けるが、もともとラクではない市場環境に身を置いておりその先の成長には疑問が残る。B→A投資としてみるのが良さそう。3.5に近い3.0。


■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
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・その他IR資料など

■ポイント
Step1:業績の確認
・2012からは売上・利益ともに順調な成長だが、2009-2011に大きな赤字が発生
 →何があった
・営業利益率は50%程度
・B/Sでは100億円以上の「短期借入金(貸方)」と「その他流動資産(借方)」がある
 →短期債権を保有するビジネスモデル

Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?
・売掛債権/手形/レセプトなどを買取ってキャッシュを融通するビジネスを主力とする。合わせて債権等の管理代行サービスにもビジネスを広げる。この二つを合わせてFPS(Flex Payment Service)と呼んでいる。
・もともとドンキホーテとのつながりが強く、2011年の経営危機時に支援を受け連結子会社となる。この時社名も「フィデック」から「アクリーティブ」に変わる。当然大口顧客でもある。

・債権買取は金融機関の主力事業であり競争は厳しめだが、IRでは小口に特化することで棲みわけができていると言っている。

Step3:株価の確認
予想PER 11.9で割安

■けんたうるすさんへの質問
①この会社の5年後の成長のイメージを教えてください
②2009〜11の赤字の理由についてどのように考えていますか
③その他、聞きたいことがあればどうぞ

『企業分析:8423アクリーティブ(3.0)』へのコメント

  1. 名前:けんたうるす 投稿日:2016/03/15(火) 01:19:20 ID:b440aca99 返信

    すぽさん、よろしくお願いします!
    ①今後5年の成長について
    ・アセット事業は年10%程度の成長率(伸び悩みか。。)
    ・今後の成長はソリューション事業が中心
    ・ソリューション事業のレジ業務受託は、2014年7月に30店舗受託から開始し、現在は約50店舗に拡大。今後1-2年の成長ドライバーになると予想
    ・海外事業(タイ)の黒字化やレジ業務受託の垂直立上げ等、事業遂行能力はかなり高い
    ・高い事業遂行能力をかわれ、その後もドンキの財務経理関連業務の受託が進む(ドンキによる完全子会社化の可能性も)
    ②2009〜11の赤字の理由
    リーマンショック時に、アセット事業の不動産・建設業向け債権を中心に多額の貸倒損失等が発生したことが原因(平成20年3月期には約6割が不動産・建設業向け債権だった)。現在は不動産。建設業向け債権を手掛けていないため、同様の損失を計上するリスクは低い。ただし、海外事業(タイ)で貸倒れが発生する可能性は残る
    ③すぽさんへの質問
    ・今後の成長ドライバーをなんだと考えますか?
    ・ドンキホーテグループを離れたとして、高成長が続けられると思いますか?
    よろしくお願いします!
    (一部はIRに質問しお答えいただいた内容が含まれています)

  2. 名前:すぽ 投稿日:2016/03/15(火) 18:48:06 ID:8960d6b6d 返信

    けんたうるすさん、ありがとうございます。
    現状に対する基本的な見方はけんたうるすさんと概ね同じですが、 置かれている市場環境については、もう少しネガティブです。
    ①③成長と市場環境への見方について
    アクリーティブは小口債権に強いという表現がありますが、銀行と信金の関係と似ていて「そこしかないから仕方なく」という印象が拭えません。
    柔道整復師は、健保対象ギリギリなため健保から常に目をつけられている仕事ですし、海外も債権回収の難易度は日本と違います。(タイはわかりませんが中国なら踏み倒しや詐欺が横行しそうです)
    売上の半分はドンキホーテとのことで、ドンキの成長に牽引されていますが、それ以外で今後どれぐらい上手くいくかはやや疑問が残ります。
    ②不良債権の可能性についてはけんたうるすさんと同じです。概ね問題無さそうだがタイは気になります。
    今後の5年間の成長は企業全体として10%ぐらいかなぁと見ています。そしてその先は苦しいかもしれません。
    いかがでしょうか。

  3. 名前:けんたうるす 投稿日:2016/03/17(木) 00:52:23 ID:acdd3f8e1 返信

    すぽさん
    売掛債権/手形/レセプトなどを買取ってキャッシュを融通するビジネス(アセット事業)については、意見が同じです。今後の成長はなかなか厳しいように思います
    ただ、債権等の管理代行サービス等(ソリューション事業)については、成長余地があると思っています。最近のレジ業務受託もそうですが、ドンキから新しい業務を請け負う可能性があるからです。
    ドンキから業務請負→外部展開→新業務受託→外部展開のサイクルを続けられているうちは独立を保ち、成長が頭打ちになり株価が下がったところで、ドンキにTOBされ内部に取り込まれるような気がします。
    企業全体として年20%成長はいけるように思いますが、希望的観測でしょうか?
    *アクリーティブは、当期よりセグメント変更を実施しておりアセット業とソリューション事業は、変更後のセグメントとなります

  4. 名前:すぽ 投稿日:2016/03/17(木) 08:24:57 ID:00d718019 返信

    けんたうるすさん、ありがとうございます。
    ドンキが業務をアウトソーシングしたがっているのは間違いなさそうですのでその成長は期待できます。ただ外部展開となると強みや利益面で疑問が残ります。労働集約的かつ参入が容易な仕事でとても儲かる仕事には見えません。人員確保も苦労しそうです。
    アセットは5%成長、ソリューションはまだ粒が小さいながらも20%成長ぐらいで合わせて10%ぐらいの成長、ドンキの次は苦労しそう。ぐらいに見ており、けんたうるすさんよりややネガティブに捉えています。
    いかがでしょうか

  5. 名前:けんたうるす 投稿日:2016/03/18(金) 01:19:36 ID:017fb7709 返信

    すぽさん。ありがとうございます。
    他の方と意見交換すると、新しい発見がありますね。
    最近の人手不足を考えると、労働集約的な仕事は難しそうですね。
    すぽさんの言う通り、合わせて10%位の成長が現実的な感じですね。
    そうなると、成長性を考えるとPER11.倍は少し割高という事になるのでしょうね。。

  6. 名前:すぽ 投稿日:2016/03/18(金) 08:23:31 ID:e3a5afffc 返信

    けんたうるすさん、ありがとうございます。
    PEGレシオで考えればやや割高になるのかもしれませんが、私はその指標は使いません。
    私の基準だとB→A投資ぐらいになりますので、まぁ悪くはないかなぁという見方です。
    他に気になる点はありますか?

  7. 名前:けんたうるす 投稿日:2016/03/18(金) 20:05:45 ID:2c79f53ee 返信

    ありがとうございます
    これで大丈夫です。今まで一人で投資してきましたが、今回の議論で新しい視点が持ました。
    これからも頑張りましょう!

  8. 名前:すぽ 投稿日:2016/03/19(土) 10:05:19 ID:e83299229 返信

    けんたうるすさん、議論ありがとうございました。
    評価を確認しましたのでご確認ください。
    またよろしくお願いしますね。