それではエリアリンクについての議論をお願いします。
■結論
ストック型のビジネスモデルによる着実な成長が見込める中で「土地付きストレージ」という新たなチャレンジを通じてさらなる成長を目指す会社。
基本的には「成長、ビジネスモデル、割安」が揃う良い会社だが、不動産市況の不安をきっかけとして、中期計画の見直しを不安視されている状態。急成長から安定成長に舵を戻すのであれば、株価も割安で面白い銘柄。評価は4.0に近い3.5。
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
・リンクスリサーチのレポート
・その他IR資料など
■ポイント
Step1:業績の確認
・売上は2012が底となり、やや波を打つ形の上昇基調。利益は売上よりも安定的で営業利益率は10~15%を維持。
→売上のブレは「ストレージ事業」を主力にするまでに様々な不動産ビジネスを行ってきたため。
・B/Sは普通。2016、2017と長期借入金が増加。
・C/Fは2016、2017は、営業CFマイナス、投資CFプラス、財務CFプラス。典型的な投資期のキャッシュフロー。
・主力は貸トランクルーム「ハローストレージ」によるストレージ事業で、底地ビジネスも手がける。貸トランクルーム事業はトップシェア(14.5%)、底地ビジネスはサンセイランディックに次ぐ第2位。
・ストレージ事業は、ストレージ運用(ストック型)とストレージ流動化(フロー型)があり、大家のニーズや環境に応じて両方のビジネスを組み合わせている。
・2016から「土地付きストレージ」というビジネスを本格化。郊外と都心の間の地域をターゲットにして、土地を購入し貸トランクルーム専門の建物を作る。建物は投資家・ファンド等に売却し(流動化)、同時にリースバックして貸トランクルーム運用を行う(ストック型)。★詳細なスキームが確認できず
Step3:株価の確認
予想PER10.1、PBR1.05で割安水準。
よろしくお願いします。株初心者でわからないことも多く、分析も不十分かと思いますが、いろいろ勉強させていただけたらと思います。
今後のエリアリンクの展開についてですが、ストレージ事業については今後も順調に拡大していくと考えています。現時点では月次データを見ていると部屋数は着実に増加している中で稼働率は低下せずに経過しており、新規出店した分は確実に需要がある状態だと考えています。
今後の成長余地についてですが、特に都心では住宅の平米数はかつてと比較して縮小傾向である一方でモノは増えていく時代であり、今後より生活に身近なものとなる可能性は高いと思います。ただし都心ではなく地方都市ではどれだけ需要があるのかはわかりません。需要はあまりなさそうに思いました。エリアリンクは決算説明資料の中で市場の拡大予測についてアメリカと比較して日本はまだまだ世帯あたりの供給数が少なく今後もまだまだ拡大すると予想しています。アメリカでなぜこれほどストレージ市場が大きいのかわからないのですが(都心以外は土地も安く広いイメージです)、アメリカほどとは言わなくても今後認知度の向上とともに需要の拡大はまだまだ望めると思います(私はこの会社をしるまではストレージという存在を恥ずかしながら知りませんでした)。
またストレージは投資先としても費用もやすく特に経年劣化も少ない点は魅力的かと思います。