企業分析:4565そーせいグループ(3.5)

そーせい候さん、みなさん
それでは4665そーせいグループです。一緒に議論をお願いします。
■結論

2020年に利益が5倍になる中期計画すら保守的という驚異的な成長可能性を秘めた創薬ベンチャー。収穫期に入った薬だけで100億円程度の売上が見込める中で、StaRと呼ぶレセプター探索の基礎技術を使ったブロックバスター薬(売上1,000億円以上)を生み出すパイプラインを保有しており、大きな期待ができる。

一方で創薬の本質は「運」であり、そのサイコロ自体も企業の中に隠れており投資家から見えない。ビジネスモデルの安定性を軸とする中長期投資家にとっては扱いづらい銘柄で、保有するなら限定的(PF10%以内)になる。評価は3.5


■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
plh_4565_10

bs_4565_5
中期計画

・その他IR資料など
・四季報Onlineの記事

■ポイント
Step1:業績の確認
・ここ2年でようやく黒字化。2015はの売上は30億程度だが、2016の計画は117億と桁違いの成長を見せる。
・創薬会社なので利益率は極端に高い。

Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?
・新薬系ベンチャー。赤字の苦しい時期を乗り越えて収穫期に入った上に、大型買収(ヘプタレス社)に成功し注目を浴びる。
・1本目の柱は慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬。

・2本目の柱は買収したもの。「StaR」と呼ぶ医薬品候補物質を探索する独自の基盤技術。
・ビジネスモデルは特許独占型。他社参入リスクはほとんどない。

Step3:株価の確認
予想PER 26.2

■そーせい候さん、皆さんへの質問
①この企業の5年後の収益はどれぐらいだと予想しますか?
②リスクやプラスの可能性についてはどう考えますか。
③その他、聞きたいことがあればどうぞ

『企業分析:4565そーせいグループ(3.5)』へのコメント

  1. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/09(土) 20:21:31 ID:d29004dca 返信

    まんぼうです。よろしくお願いします
    まず質問に答える前にまず私なりのそーせい株のストロングポイントについて分析をしたいと思います
    ●そーせいの強み  
     「開発の終了したブロックバスター候補あり。ロイヤリティが安定して入る」
    ・ノバルティスに導出した「グリコピロニウム臭化物」これは商品としてCOPD薬「シーブリ」「ウルティブロ」、として既に販売されています。欧州日本では既に承認済み。販売中ですが、去年末に米国でも承認を受けましたのでほぼ全世界が市場となります
    また、同成分の喘息薬としてQVM149の臨床治験が開始されノバルティスがフェーズ3治験中です
    そーせい(と今の株主)は上記薬剤について今後のコストは不要で利益だけを享受できる収穫期にあります
    市場規模は非常に大きく、反面、既存または将来の競合品も多いですが
    導出先ノバルティスの規模、販売網を考えると主流になる力は十分にあると考えます
    売上から推定されるそーせい社の受け取るロイヤリティは5%以下程度と予想されます
    現在この分野で最も売れている薬はGSKの「アドエア」で年商額は日本円換算8000~9000億円。
    非常に安定した収入源が確保されているのが強みです
    上記収益を基にM&Aでヘプタレス社を傘下にしました。買収金額200億+最大280億
    買収の規模的にそーせい株はヘプタレス社の評価が外せないものになっています
    次にヘプタレス社のストロングポイントの分析をしたいと思います

  2. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/09(土) 20:28:13 ID:d29004dca 返信

    ●ヘプタレスの強み
    「精度が高いGPCRの解析技術により次から次へと薬候補を作り出すことができる」
    ・GPCR(Gタンパク質共役型レセプター)を標的とする薬剤は創薬の中でも主流の創薬
    ・各種GPCRは細胞が外部刺激を評価するプロトコルであると考えられ、この穴を塞ぐ/作用することで人体の生理的な反応を引き起こす(私の理解では)
    →一例として/光を認識する/動機が早くなる/体温を調節する/消化器が収縮する/興奮する/痛みの制御/匂いを感じる/等
    ・多くの創薬ベンチャーはこれらGPCRなどのレセプターに作用/拮抗する物質を作り出すのが仕事です
    ・ヘプタレスの中核技術はGPCRの構造解析であり、標的とするGPCRの構造を非常に高い精度で選択的に解析できる
    ・↑の推察を補強する材料としては4つあります
    1)アルツハイマー薬候補物質M1の臨床治験フェーズ1前期においてムスカリン1~4に対して1のみに選択的に作動していると観測できた
    2)大手の製薬(アストラゼネカ/テバ/ファイザーなど)が実際に契約を結んでお金を出している事。臨床に入る前に結ばれる契約としては手付金が大きい事
    3)パイプラインの進捗速度が他社バイオと比較しても非常に早いこと
    4)お金になりそうな分野/既に作用機序が判明している成功率の高い分野から手を付けている事
    →これは解析技術の高さ故、解析するGPCRを選択できるという事ではないかと感じます
    解析済みのGPCRがいくつもあるようで、今後のPLの拡充は非常に楽しみなところです

  3. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/09(土) 20:32:31 ID:d29004dca 返信

    つづき
    構造解析をして作動薬/受動薬になる物質を探すので治験に入るまでの労力/失敗リスクを大幅に減らせます
    また作用機序が解明している対象GPCRであれば治験の成功率も従来品より高いと思われます
    また一つのGPCRの解析で拮抗薬/作動薬等、といくつもの薬剤候補が生成可能です
    上記列挙した理由によりこの技術を活かして次から次へと製薬のパイプラインを作り、
    早期段階(前臨床段階)で大手製薬に売り込むことが可能でこれがヘプタレスの最も強い部分(基盤技術の優位性)だと思います

  4. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/09(土) 20:36:10 ID:d29004dca 返信

    >①この企業の5年後の収益はどれぐらいだと予想しますか?
    ● 五年後の収益をどう見るか
      「会社計画は十分に現実的/ただし楽観的な予想であって下振れリスク有り」
       
     ・会社の立てた計画によると2020年3月期決算は売上318億円/純利258億円
      →これは今現在あるパイプラインのうちアセチルコリン作動のアルツハイマー薬(M1作動薬)が
      上市までこぎつけているという事が一つの条件だと思われます。
      →一般的に言って第一相臨床終了の薬剤が、フェーズ2、フェーズ3、承認申請を経て無事上市する確率は30%を切ります
      →つまり会社の出している5年後の数値はあくまで参考程度、目安であると考えます
     
     ・具体的な数字を考えます
      COPDの薬は現在2剤で年間500億の売上。今年から米国市場で販売。
      売上は10年かけてのび続け、安全性、医者の使用感や認知度が高まれば一気に伸びる
      2020年後であれば厳しく見ても2剤合わせて年商1500億~2000億はあると予想します
      →ロイヤリティ5%で計算。五年後には約80億の売上
      →別途販売額に応じてマイルストン収入があります。どのタイミングかは非開示
      喘息薬は無事に製品になれば同程度の売上をだすのではないかと予測されます(2017年製品化~2027にかけて総額1兆円)
      →2020年は拡大期であって年商200億~500億、そーせいが受け取るロイヤリティは年15億前後
      →特許の切れる2025~2027年頃まで販売額は伸び続けると思います

  5. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/09(土) 20:38:24 ID:d29004dca 返信

        ・ヘプタレスの現在の受け取ることができるマイル
       現在ヘプタレス受け取ることが可能な達成マイルはおよそ4000M$
       →アストラゼネカ(490M$+190M$)テバ(390M$)ファイザー(1890M$)など
       確率から言って導出済みのパイプラインのすべてが成功することはあり得ません。
       10年の間にこれらの1~2割達成できるなら十分な成功だと思います
       そして0.5割位は計算できるということです(年25億)
       
      ・これから導出が期待できるもの
       いくつかのパイプラインでは引き合いがあるようですが、直近で大きなものはアルツハイマー/統合失調症の
       M1作動薬。これは株価から言っても導出が確実視され、今年の3月~10月には詳細が出るものと思われます
       最も治験のフェーズが進んでいるM1成功如何で株価の方向性が決まると思います
      ・アルツハイマーの新薬は承認された製剤の件数が少なく、創薬の難易度の高いものです
       1年前にバイオジェン/エーザイのベーターアミロイド標的のアルツハイマー新薬がフェーズ1を良好な結果で終了しました
       これを受けて両社の時価総額はどちらも2000億以上の上昇が有りました。
       株価へのインパクトは非常に大きいと思われます
       →この製剤は2相の途中経過で少しつまずき、治験続行中ではありますが予定通りのものとはなっていません

  6. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/09(土) 20:42:22 ID:d29004dca 返信

     ヘプタレスのアルツハイマー薬M1も前期1相臨床治験は非常に良好な結果でした。これはM2~M4由来の副作用が出ない/非常に選択性が高いという事です。同じようにフェーズ1後期の治験も成功裏に終わる可能性は非常に高いとおもわれます。また大手に大きな契約金で導出する確率も高いと思います
    2相臨床治験においては、この副作用が出ないという強みを生かして投与量を上げた治験が行われると予想します
    しかしこれは非常に難しい試験と予想できます。
    なぜならこのM1作動薬はアセチルコリンを刺激して脳が活発になるという、アリセプトの作用機序を強化することが出来ますが
    アリセプトの副作用には患者の凶暴性などが上げられており、用量を増やした場合この作用が出てくる可能性があると考えられるからです
    用量と効能が比例するというわけではありません。現にエーザイ/バイオジェンはその部分で失敗しました
    ・新しいパイプライン
    ヘプタレスの強みで書いたとおり新しいGPCR標的は非常にたくさんあり、研究のネタが尽きることがないでしょう
    また解析時技術が本物であれば新しいPLはどんどん創出されると予想されます
    これらが生み出す一時金もヘプタレスは年間10億程度の実績があり、その規模であれば確度の高い予想として組み入れることが可能だと思います
      
     ・結論 
    会社の5年後の数値は十分に現実的/下振れリスクは有るものの売上120~150億が下限メド
    安定した収益が望めるブロックバスターを抱え黒字を維持できるためここから2倍の株価は十分に可能だと思います

  7. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/09(土) 20:47:42 ID:d29004dca 返信

    >②リスクやプラスの可能性についてはどう考えますか。
    ● 会社の持つリスク
    ・他の創薬ベンチャーが持つリスクと同じ。
    ヘプタレスはまだ市場で売る薬をつくったことがなくロイヤリティのような安定した売上基盤はない
    単体では赤字決算であり。ヘプタレス単体なら投資対象としてはハイリスク・ハイリターンといえます。
    逆にそーせい単体はIFRS規準会計。倒産企業を買収しないかぎり今後10年赤字になるのは不可能です。
    今回の企業買収はベストマッチングだと評価します
      
    ・具体的なリスクを列挙
    1 創薬技術の陳腐化/技術の流出/
    2 パイプラインの進捗が思わしくない/失敗する
    3 PLを多数走らせ/自社開発をする事などによる費用の増大。
    4 資金の調達問題。ヘプタレス社の買収は完全には完了しておらずまだ未払金が残っている。このためキャッシュはまだまだ必要。数年内に増資の可能性も
         

  8. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/09(土) 20:50:16 ID:d29004dca 返信

    ● 株価の上振れ要因
    ・買収
    GPCRの構造解析に成功している企業としてはレセプトス社があります
    この企業は去年の夏約9000億円で買収されました
    ヘプタレスの技術やパイプラインがレセプトス社と同じレベルの評価を受けるのであれば同様の金額が買収金額として提示される可能性があります
    ・予期せぬ適応
    創薬の歴史をみてみるとある疾患に適応するだろうと思われ生成した候補物質が予期せぬ疾患に効能があるということは非常に多いです。
     ヘプタレス社のアデノシンA2A拮抗薬は当初は発達障害、ADHDの適応を予定されておりその分野での臨床試験治験の許可を受けていました。他方アストラゼネカ社はA2A拮抗物質はがん免疫療法に必要な物質として認知しておりました。結果、アデノシンA2A拮抗薬はアストラゼネカ社にライセンスアウトされましたがマイルストンの大半は癌免疫療法の進捗に対して支払われるものであろうと予想されます。
    このようにGPCRに対して選択的に作用/拮抗する物質は非常に応用性が高いと思われ、
    思わぬ適応での導出はどんどん出てくるのではないかと推察します

  9. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/09(土) 21:01:20 ID:d29004dca 返信

    >③その他、聞きたいことがあればどうぞ
    ● すぼさんに聞きたいこと
     私の投資スタンスは中期(数ヶ月~半年)のスイングが主体です。長期的には面白いと思えば何度でも買い直しますが、やはり持ったままということは少ないです
    そーせいのようなボラティリティのたかい株はスイングという投資スタンスと合うと思うののですがこのような株は長期投資という視点からしてどう評価するのでしょうか
     今回書いてみて思ったのは収益は未確定なものが多い。数年持つには不安要素も多いと感じました。バイオベンチャーはあまり売買経験もなく、どういう持ち方がベストなのかイチマチしっくりきていないです。バイオベンチャーは5年後10年後は100か0かそんな株がほとんどだと感じます
    有望と思うものを分散して持つのがいいのか、信念を持って長期というスタンスがいいのか…
    今の私にはそーせい株含めバイオ株を長期で持つほどの確信も握力もないです
    バイオ株の保有に対するスタンスのようなものがあれば聞いてみたいです

  10. 名前:すぽ 投稿日:2016/01/10(日) 11:31:11 ID:65b908d22 返信

    まんぼうさん
    非常に詳しい分析に驚きました。ありがとうございます。
    まんぼうさんレベルの情報は入手できませんでしたがどちらで探されるのですか?
    まんぼうさんの分析内容に違和感はありませんでしたので、少し全体的な考え方をお伝えします。
    医薬の技術は難しいですが、創薬のビジネスモデル自体は割とシンプルです。特許独占という大きな参入障壁があるので、基本的に競合を考える必要がありません。
    ①市場の大きさがどれぐらいになるか
    ②創薬が生まれる可能性はどれぐらいか
    という2点だけ考えれば収益が概ね予測できます。
    そーせいの場合は
    「既に創薬に成功し収益化フェーズに入ったもの」
    →80億程度から120億程度に成長が見込まれる
    「ヘプタレス社案件」
    →達成マイルだけで100億円単位、ただしうまくいくとは限らない。
    単純に言えばこういう構造だと思います。
    うまくいくかどうかについては突き詰めて考えても「運」であり、要するにサイコロを振るのと変わりません。
    四季報記事に以下のような田村社長のコメントがありましたが、中期計画はこれぐらいを想定して作られているようです。
    ーーーー
    15年中に臨床1相の結果の出る見込みの案件が1件、16年には2件、17年には4件あるが、「このうち、1~2本でも先に進めることができれば十分」と田村社長はいう。
    ーーーー
    収益化フェーズにに入ったものだけで今の株価は正当化できますので、(ある程度運は必要なものの)2倍を狙うことができる株だと思います。
    スイングは全くわかりませんし、バイオ株を持ったこともありませんが、この株を持つとしたら分散するしかないでしょうね。
    「2倍になったら半分売って、残りはタダ株として保有する」というのを売買方針にしていますが、この「タダ株」として持てれば一番いいですね。

  11. 名前:ぜん 投稿日:2016/01/10(日) 12:18:55 ID:b437383b4 返信

    すぽさん、いつも楽しく拝見させてもらってます。
    まんぼうさん情報量が多く、考察も非常に勉強になりました。
    議論に際し、気になった点を自分なりに調べてみましたので、コメントさせていただきます。
    M1作動薬
    2020年までに上市にこぎつけるのが前提となっていますが、P2/3を既に開始している認知症治療薬のライバルBACE1阻害剤でも試験終了が2021年なので20年までの上市は現実的ではないようです。2020年の会社見込みにはM1上市は含まれておらず、それ以外の要因で構成されているのではないでしょうか?
    https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02245737?term=AZD3293&rank=11
    https://clinicaltrials.gov/ct2/results?term=HTL9936&Search=Search
    アルツハイマー治療薬
    過去20年で100以上の開発中止と難易度がかなり高い。
    ちなみに臨床開発の失敗要因は有効性または安全性が大半。
    海外の研究で論じられているメカニズムはアミロイド仮説とタウ仮説の2本柱。
    http://dementiapj.hatenablog.com/entry/2015/02/23/150900
    (前述のBACE1, Aβ抗体はアミロイドメカの治療薬)
    サイエンスベースでも評価の高いバイオジェン/エーザイのAベータは株価へのインパクトも大きかったがM1の魅力度は同領域でいかほどなのかが焦点ですが、これはちょとわかりませんでした。

  12. 名前:ぜん 投稿日:2016/01/10(日) 12:20:34 ID:b437383b4 返信

    比較対象 レセプトス社
    レセプトス社の存在は初めて知ったので調べてみました。注目開発品がP2試験で有効性を示しており、年間売上はピーク時で40億-60億ドル(約4900億-7400億円)になると想定されていました。これはスゴイ。買収時点で会社の時価総額も高く、買収プレミア12%で約9000億円ということのようです。
    現在のヘプタレスパイプラインではここまでのものはないですね。M1/M4(特に薬効)がレセプトスのS1Pくらいのポテンシャルを持つのかどうかは気になるところです。
    ヘプタレス技術の強み・弱み
    レセプトス社の技術とですら一線を画す技術がヘプタレスの結晶化。有望な既知GPCRに対して研究スピードを加速化できる。=ファーストインクラスが狙える。
    一方で新規のオーファンGPCR発掘や、既存標的のリポジショニング能力は弱め。
    得意なのは従来型の製薬会社で、ヘプはStaR技術に立脚したバイオテックのため。
    A2Aのエピソードは今回は予期せぬ適応としてメリットに挙げられていましたが、実はここがヘプタレスが自前で出来なかった部分でもあり、他社に出し抜かれるリスクでもあると考えられます。しかしながら相手にモノが無ければ協業を選ぶと思います。いい仕上がりの開発品を出せるモノづくり技術が強みなので心配いらないとは思いますが。
    他社参入リスクは今の所ないようですが、京都大学の岩田研究室が同様の結晶化技術を保有しているようです。
    今後のさらなる飛躍にはGPCR標的発掘に強みを持つバイオテクを取り込むか、この部分が強くて開発力もある大手製薬会社との協業が必須だと考えています。

  13. 名前:Hugh 投稿日:2016/01/10(日) 12:58:03 ID:3f191a631 返信

    アルツハイマー治療薬で補足です
    ・ヘプタレスが開発中のアルツハイマー薬M1ですが、脳に分布するM1受容体に
     作用すれば、アルツハイマー/統合失調症に効果があることは
     既に過去の他社治験で証明済みです
       ・この効果はキサノメリン(M1/M4受容体への選択性が低い既存化合物) の
        試験において検証済み。(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%82%B5%E3%83%8E%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%B3)
       ・このキサノメリンは副作用のために治験が中止
       ・一方、ヘプタレスが開発中のアルツハイマー薬M1はPh1aで
    M1受容体に選択的に作用し、特に大きな副作用が認められ
        なかったことから、安全性とこれまでの検証済み効果を
        元に大きく期待される薬になっています。

  14. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/10(日) 17:30:14 ID:690d3929e 返信

    >まんぼうさんレベルの情報は入手できませんでしたがどちらで探されるのですか?
    私の場合は情報の多くは日々の投資活動で継続的に蓄積したものが多いです。
    継続して情報を発信している媒体ブログ、これが最も優先順位が高いと考えます。
    ある程度のバイアスがかかっていても連続した時系列のなかで情報を咀嚼すれば信頼性の高い考え方が(自分の中で)熟成されると思うからです
    スボさんのブログもそうです。(ありがたく読ませてもらっております)
    変わった一例として2ch「株式板」に「レーティング速報」スレッドというものがあります
    毎日投資会社のレーティング変更を投下されている方がいて、私はこれを過去ログ含めて保存しておき過去のレーティング推移を
    と株価を眺めていたりします。
    「何が」「どのくらい」各証券会社の仮想の時価総額を変化させるのか知りたいという動機です
    今回書いたそーせい株についても同様で、IR情報、音声や映像による株主説明会資料など、そーせい発ものが殆どなのですが
    単発でみるのではなく時系列からみて過去のIRやパイプラインの説明と現在のパイプライン情報を比較したりすることで立体的な情報として捉え、
    そのデータからの推論で文章化したものです。
    >①市場の大きさがどれぐらいになるか
    >②創薬が生まれる可能性はどれぐらいか
    >という2点だけ考えれば収益が概ね予測できます。
    非常にシンプルでかつ説得力があります
    市場規模×確率=期待値という事ですね
    >「2倍になったら半分売って、残りはタダ株として保有する」というのを売買方針にしています
    こちらもシンプルな考えで納得いたしました

  15. 名前:すぽ 投稿日:2016/01/10(日) 21:51:39 ID:65b908d22 返信

    まんぼうさん、ぜんさん、Hughさん
    ありがとうございます。この株の人気度と皆さんの情報量の多さに改めて驚いています。
    ここまでで
    「収益化フェーズにに入ったものだけで今の株価は正当化できる」というところは一致で、残りのヘプタレス案件をどう捉えるかについて議論されていると認識しています。
    中期計画(2020まで)ついては、まんぼうさんの「会社計画は十分に現実的/ただし楽観的な予想であって下振れリスク有り」というのが軸ですが、
    ぜんさんは「M1作動薬の上市が入っていないはず(プラス要因)」
    Hughさんは「M1作動薬での副作用が認められず大きな期待ができる(プラス要因)」
    という感じですね。
    私としては、夢が膨らむのは理解できるものの、創薬はフェーズ遅れ/失敗がつきものであり、どちらかというと失敗を前提に投資すべきものだと思っています。
    感覚的には「最悪でも負けは無い馬券」ぐらいに捉えていますがいかがでしょうか。

  16. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/11(月) 13:51:23 ID:05ea08d78 返信

    ぜんさん、hughさん貴重な書き込みありがとうございました勉強になりました
    投資スタンス、とくに投資期間というものは株を買う上で最も大事な「決め事」であって
    自己統治、自分の型を見つけてはじめて株式投資に勝つたと言える事ができると思います
    「5年後に2倍の収益を出す株を買う」のがブログの銘柄選択の一つの趣旨であり
    この分野での成功者であるすぽさんの思考過程も大変勉強になります
    結論を急がずに他の長期目線の方の考え方も知りたいところですが
    結論はすぽさんの感性にお任せします
    一応私の売買感覚だけ
    直近の期待値は1を大きく超えている(僕の感覚では1.5くらいです)
    導出イベント後の10月くらいまでに一旦売却する
    将来性はあって大化けの可能性がある夢のある株
    5年持つとは確約できないしそういう長期目線では危険性もある(=負けもある)

  17. 名前:トルネコ 投稿日:2016/01/11(月) 22:16:16 ID:b203c45d3 返信

    すぽさん、いつも楽しく読ませて頂いています。そーせいについて私もいろいろな意見を聞きたいので私の見方も書かせて貰いたいなと思い投稿しました。
    >まんぼうさん
    そーせいについては私の範疇を超えていてよく分からないのですが、製薬業界全体を考えたとき、創薬ベンチャーに出資する投資家は不利な立場にあるのではないかと考えました。
    一番得をするのは、創薬ベンチャーを利用する大手製薬メーカーなのではないかと思います。大手製薬メーカーは自前で研究開発するよりも創薬ベンチャーに出資し、上場させて一般の投資家から資金を集めて研究開発を行う方がコストは抑えられます。もちろん、大手製薬メーカーは独占販売権を購入しなければなりませんが、独占販売権なら価格の転嫁は容易だと思います。大手製薬メーカーと創薬ベンチャーの関係は不動産会社とREITの関係に似ていると直感的に思いました。
    創薬ベンチャーは新薬の開発に成功しても将来得られるお金を研究開発に回します。この状況では、創薬ベンチャーが大手製薬メーカーになるまで投資家は報われないように思います。また、経営者の匙加減一つで不利な契約や不利な情報開示、不利なTOBなど考えられます。創薬ベンチャーに投資するには極めて不利な選択だと私は思います。
    私はバフェット信者で10年持てない株は1秒たりとも持たない主義なので投資は見送ります。そーせいが大手製薬会社になれるなんて誰にも分からないことだと思うからです。
    偉そうな感じの書き方になってすいません。文才がなくてどうしてもきつい表現になってしまいます。すぽさんのように柔らかく言いたいのが理想なのですが…。

  18. 名前:すぽ 投稿日:2016/01/12(火) 00:32:00 ID:a394133e6 返信

    まんぼうさん、トルネコさん、ありがとうございます。想定以上の素晴らしい場になっていてとても嬉しく思っています。
    >まんぼうさん
    馬券という表現が悪くて誤解させてしまったようで申し訳ありません。基本的な見方はまんぼうさんの感覚とズレは感じておらず、「中期計画はリスクは無視できないが概ね合理的な計画」ぐらいに捉えています。
    ポジティブ要因を並ぶと安全な気がしてくるが創薬というリスクは常に抑えておくべきというだけの趣旨です。
    >トルネコさん
    コメントありがとうございます。創薬ベンチャーと製薬メーカーという考え方はなかなかユニークですね。また成否を決めるコア情報は会社内(経営者)にあり、コントロールされうるという点はその通りで、投資対象としては大きな懸念点ですね。
    楽しいので結論を書くフェーズはもう少し待ってみます。みなさんコメントはございませんか。

  19. 名前:トルネコ 投稿日:2016/01/12(火) 02:49:52 ID:245b44d69 返信

    辛口になるかもしれませんが、もう少し考えを深堀して書いてみます。
    もし仮にですが、株主が不当に不利益を受けた時、裁判で損害賠償請求という形になると思うのですが、その時に戦える根拠を用意しておかなければならないと思います。情報収集について、IRが公式に発表したもので判断しないと裁判で不利になると考えられます。また、第三者機関の情報には注意しなければならないと思います。私が創薬ベンチャーを利用する製薬メーカーの経営者だったら、公募増資で多くの資金を集めるために楽観的な情報を流します。第三者機関にお金を払ってもその価値があります。
    株主保護の観点から日本はアメリカほど株主に対して優しくありません。私が製薬メーカーの経営者だったら日本で創薬ベンチャー作って資金を集めます。日本に創薬ベンチャーが多いのはそのためなんじゃなかいなと思います。
    業界についてあまり知らないんで的外れなこと言ってたらすいません。ただ、創薬ベンチャーは誰を儲けさせる会社なのかなと考えた時、こんなストーリーを思い描いてしまいました。

  20. 名前:トルネコ 投稿日:2016/01/12(火) 03:04:30 ID:245b44d69 返信

    すいません。読み直してみたら、むちゃくちゃ批判的に書いていますが、批判したいとか貶したいとかいう気持ちは一切ありません。私は、真理を知りたい一心で書いています。気分を害されたらごめんなさい。すぽさんのブログは金融リテラシーが高く、勤勉な方が人が本当に多いので胸を借りるつもりで自分が精いっぱい考えたことを書かせて頂いています。
    そーせいを分析したことない方にも創薬ベンチャーや製薬業界に対する見方、考え方をぜひ聞いてみたいと思っています。

  21. 名前:qqm 投稿日:2016/01/12(火) 07:48:15 ID:7a979b658 返信

    中期計画は、見直しになる可能性が高いと思います。

  22. 名前:すぽ 投稿日:2016/01/12(火) 08:32:47 ID:37242e111 返信

    qqmさん、
    ぶっきらぼうな書き込みに不安を覚えます。
    中期見直しの可能性について
    •どう変わると思っているか
    •なぜそう思うか
    を教えてください。議論する気がない落書きなら消しますよ。

  23. 名前:qqm 投稿日:2016/01/12(火) 13:28:39 ID:7a979b658 返信

    朝は失礼いたしました。
    結論から言いますと上振れするです。
    1 COPD関係で中国承認は、計画に入っていないとのことです。
      2014年に承認申請してますので遅くとも2017年ぐらいには承認されるのではと
      考えています。
      マイルは大したことありませんが、何せ患者数は多いのでロイヤリティーは
      増加すると思います。
      さらにアドエアに対してステロイドフリーで非劣勢との結果が出ましたので
      世界中での売り上げが増加するのではないでしょうか?
    2 ファイザー型の複数GPCR契約がいずれメガファーマーとなされる確率が高く
     
      マイル収入の増加をまねきますので上振れ要因と考えます。
    個人的にはそーせい原理主義者なのでバイアスかかりまくりであります。

  24. 名前:すぽ 投稿日:2016/01/12(火) 20:21:10 ID:37242e111 返信

    >トルネコさん
    ありがとうございます。「楽観的な情報を流しているか」ということには回答しようがありません(流しているかもしれないし、流していないかもしれません)。
    ただトルネコさんのご意見で改めて認識したのは「創薬ベンチャーのコア情報(創薬の可能性)は、企業の内側にあり、投資家からは見えない」ということです。
    私は社長次第の会社は好きではありませんが、創薬会社はそれ以上にわからないということを認識する必要がありますね。
    >qqmさん
    コメントありがとうございます。厳しい表現をしてしまい申し訳ありませんでした。
    ヘプタレスの技術を考えると、中期計画の上振れ要因はたくさん思いつくと思います。
    みなさんの情報を総合しても「中期計画は保守的、ただしリスクは内在する」というトーンあたりかなと感じています。
    他にご意見はありますか。無いようならそろそろ結論のフェーズに移ろうと考えています。

  25. 名前:空投資家 投稿日:2016/01/12(火) 22:20:12 ID:2d1bed6bb 返信

    はじめまして。
    すぽさんの企業分析は度々参考にさせていただいています。
    URLを見ていただければわかりますが、
    自分はそーせいに相当入れ込んでおりまして、
    少しコメントをさせていただきます。
    そーせいの近況(特に割安や成長)に関しては
    先に書かれた方々が有益な情報を残されていますので、
    ビジネスモデルについて書かせてください。
    現在は会社理念に書いてないですが、
    基本的に低リスクを重視した経営方針を選んでいます。
    (前はリスクマネージメント(コントロール)が前面に出ていたはずですが。。。)
    元来、新薬開発は確率の低い博打にならざるをえないのですが、
    そーせいはそれを極力避けるために
    実績を重視した選択をしてきたのが特徴です。
    ノルレボやロラミックは他国承認済みの薬ですし、
    アクティバス社やJITSUBO社、ヘプタレス社の開発薬は
    ほとんどが上市済みの改良品かジェネリックとなっています。
    更に比較的早期でライセンスアウトするのも
    薬の効能だけでなく、リスクマネージメントの結果でしょう。
    先に書かれた方々が総じて口にされている
    「保守的な中期予想」もその色が表れていると思います。
    そして、現在保有している基盤技術は外から買ったものであります。
    十分に割安で確率が高いと判断した技術(企業)を買収し、
    成長の原動力にしております。
    (アクティバス社(現在のCOPD薬を開発した会社)は、
     今の基準から考えると相当ラッキーに恵まれていましたが。)
    (上市薬や新規提携・導出で)
    今後数年間は大幅な黒字が期待でき、
    その潤沢なキャッシュが更なる買収やパイプラインの拡充へ繋がるでしょう。
    ここがリスクでもありますが、
    これまでの結果を振り返ってみると
    成長への強みの方が色濃いかと考えています。
    思い入れが強いので相当偏った意見を展開してしまい、
    どうもすみませんでした。
    以上です。

  26. 名前:トルネコ 投稿日:2016/01/13(水) 00:05:27 ID:4be3ded9b 返信

    そーせいへの短期投資の場合、出口戦略ってどうなるのでしょうか?そーせいを分析されている方でも出口戦略がそれぞれ違いそうで気になります。

  27. 名前:トルネコ 投稿日:2016/01/13(水) 06:48:36 ID:4be3ded9b 返信

    >すぽさん
    議論を長引かせるかもしれない質問を26番でしてしまってすいません。そーせいの議論は、すぽさんが議論の目標とされているような「お互いの意見をぶつけるようなそんな場」を作る上で非常に良い銘柄なのではないかと個人的に思っています。
    おそらく、すぽさんのそーせいの評価はかなり低いものになると予想しています。(私自身は測定できません。)しかし、そーせいの評価を4とか5だと考えている大勢いらっしゃるのも事実です。
    そして、皆さんが勤勉で分析能力が高いのにも関わらず評価が分かれるのは、その背景に「投資に対する根本的な考えの違いがあるから」だと思うのです。議論が深められれば、根本的な考え方のぶつかり合いにまで発展できそうな気がします。
    もし、意見が無さそうであれば、スルーしてください。

  28. 名前:モンベル 投稿日:2016/01/13(水) 09:53:55 ID:563f528ff 返信

    すぽさん、いつも楽しく拝見しています。投資の参考にさせていただいています。ありがとうございます。
    そーせいについて一言いわせてください。ビジネスモデルはみなさんご承知のとおり、COPDの2剤がブロックバスター並みの売上になる可能性がありますので毎年安定した収入が見込めます。また、COPD使用の化合物を使った気管支拡張剤も第3フェイズまで進んでいるので、上市される確率が高いと思います。ただ、10年間ですので、次の創薬の開発をしないと10年後がありません。そーせいは安定した収入から研究開発する代わりにヘプタレス社をM&Aしました。H社はノーベル賞多く輩出している研究所から独立しています。まんぼうさんが言われたとおり、「精度が高いGPCRの解析技術により次から次へと薬候補を作り出すことができる」優れた技術を持っています。そーせいのホームページ医薬品開発フロー図によると406,753の化合物から創薬に至るのが36なので約1%となります。ただし臨床試験までに147までに絞られるので、確率が24%まで上がります。そーせいのビジネスモデルは、臨床試験まで開発の進んだ化合物をファイザー等の大手製薬会社に導出することです。臨床試験まで行けば4剤の候補のうち1剤が創薬に至る可能性があるということになります。田村社長も2から3剤がという言葉はこういうところから出ているのではないかと考えています。今後H社が大手製薬会社が欲しがるパイプランを次々に生み出していける可能性が高いことから、期ずれがあったとしても、高い収益を上げられる可能性が高いと考えています。

  29. 名前:すぽ 投稿日:2016/01/13(水) 23:42:42 ID:0554dfcee 返信

    トルネコさん、空投資家さん、モンベルさん
    みなさんありがとうございます。そーせいにはみなさんからただならぬ情熱を感じますね。
    >トルネコさん
    短期の方はわかりませんので私のスタンスだけ。
    成長が一番株価に影響を与えるという認識を持っていますが、基本的には勝つよりも負けないことを重視していますので、そーせい株を購入するなら限定的な購入になると思います。
    株を中長期(3〜5年)保有していれば、グッド/バッド両方のニュースを向き合うことになります。その際に「安定したビジネスモデル」がないと、株価やバッドニュースに翻弄されてしまい「感情」にひっぱられてしまいます。
    >空投資家さん
    ありがとうございます。既に収穫期の商品があり赤字続きのペンチャーとは比較にならない安定性があると思います。
    「中期計画は保守的、ただしリスクは内在する」
    という表記に違和感はありますか?
    >モンベルさん
    ありがとうございます。臨床試験まで進んだものから上市するのは36/147で24%というのは解りやすい情報ですね。
    http://www.sosei.com/business/pipeline/flow.html
    この確率が概ね正しいと考えればリスクコントロールできます。ただこれをそのまま鵜呑みにすべきかは悩むところです。創薬の種類によって通りやすいもの/通りにくいものなど、実際には差が生まれるようにも感じます。
    みなさん、ご意見はありますか。

  30. 名前:トルネコ 投稿日:2016/01/14(木) 00:47:00 ID:1bde29120 返信

    >すぽさん
    私もすぽさんと同意見です。すぽさんのおっしゃるように「創薬ベンチャーのコア情報(創薬の可能性)は、企業の内側にあり、投資家からは見えない」ことからいくら勉強してもバッドニュースに翻弄されてしまうと私も思います。
    私は投資先の実力と競合他社の実力を分析した上で、優位にある企業を安全な価格で買うことを重視しています。日進月歩で進化する最先端医療分野では、競合他社分析に難しさを感じています。

  31. 名前:空投資家 投稿日:2016/01/14(木) 06:44:41 ID:7e760dc37 返信

    御返答ありがとうございました。
    はい、おっしゃる通りです。
    同じような事を繰り返したコメントで
    すみませんでした。
    『ただし、リスクは内在する。』の『リスク』をどう判断されるか楽しみにしています。
    技術的優位性の欠如、複数の導出薬や提携プログラムの治験の延期・失敗、上市薬の競争力及び訴訟等々が有りますので、すぽさんの中期以上の視点でどこまで投資判断に入るのかと参考にさせていただきます。

  32. 名前:すぽ 投稿日:2016/01/14(木) 19:49:57 ID:7cf66364b 返信

    みなさんありがとうございました。
    それでは「結論」のフェーズに移ります。結論を書いてみましたがいかがでしょうか。ご意見をお願いします。

  33. 名前:空投資家 投稿日:2016/01/14(木) 21:09:27 ID:6bec44ca5 返信

    そーせいを多く保有している者として、
    安定性を重視されるすぽさんから、これほどの評価された結果で嬉しいです。
    この評価を参考させていただき、
    今後の投資に繋げていきたいと思います。
    ありがとうございました。

  34. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/15(金) 01:03:10 ID:a89aeda0e 返信

    (フランクさを意識して書きます)
    すぽさんの結論は僕の結論と似たようなところに着地していまね!
    強いて言うならば、中期計画は会社は保守的というより(最初に書きましたが)会社にとってやや楽観的な予想を出していると思う点です
    この計画が達成されるのであれば株価はもっと高いだろうし、けれどもそれを検証できるだけの材料はまだ揃っていない
    想像させるだけの一定程度の合理性はある。期待感は高いです
    馬券のたとえも違和感無いです。
    思考の結果として出てきたものは、シンプルであるほどベストであって
    その意味で市場規模×成功率という考え方は投資の本道であると感じます
    まだ投資していない面白そうな銘柄をいくつか発見したのでまた機会があれば提案させていただきますね。
    今回はありがとうございました。またよろしくです

  35. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/15(金) 01:07:27 ID:a89aeda0e 返信

    >トルネコさん
    仰っしゃること、すごくよくわかりますよ。
    わからないものは持たない。シンプルで完璧な結論です。
    そして、そうである以上株価の動きがわかる(と確信に近いものがある)時以外には持たない。
    これは究極のリスクヘッジといえます。
    ・出口
    僕はスイング的な投資手法が主体ですが、これは損益確定こそが株式投資における最大の難事であると考えているからです
    僕が初めて株を買った時は第二次ITバブル時代であり、直後にライブドアショック。
    その後リーマン・ショックも東北大震災も経験しました。
    利食い損切りをする大切さを身にしみて感じてきたのです。
    そしてこの経験がエントリー段階で長期投資ができるほどの確信を持つに至らせない
    投資には近道はないし、成功方法も多種多彩ですからこれも一つの捉え方かなと思います

  36. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/15(金) 01:08:44 ID:a89aeda0e 返信

    ・バイオ株の研究の中身について。わかりません。
    研究者が長い時間をかけて研究したもの、専門領域にあるものを外野が理解できたと思う事自体がおごりでしかありません
    トルネコさんは僕の文章をみてそういうおごった部分を感じられて嫌な気持ちになられたのかもしれません。だとしたら申し訳ないです
    バフェットのいう事は経験則的に正しい。ハイテク株もバイオ株も選択肢から外す。
    これはわからないものには投資しないという原理原則に対しての自己統治であり成功手法です。誰も否定出来ない
    しかし人には知的欲求というものがあります。中身を理解しようとすること、それ自体楽しい。投資を通して自己実現になる。糧になる
    つまるところこれは究極的に言えば人生のテーマなのです
    ・何を持って会社の発信する情報を信頼するのか。
    優先順位をつけ多面的に考えるしか無いと思います
    情報には価値の大きさと優先順位がありそれを自分の中で序列をつけて組み立てていくしか無い。
    これは地道な作業で、僕自身も情報の取捨選択は常に悩み、大きな課題だと考えています

  37. 名前:まんぼう 投稿日:2016/01/15(金) 01:20:14 ID:a89aeda0e 返信

    >qqmさん 空投資家さん
    ・情熱
    株式投資には情熱は必要だと思いますよ。原理主義、思い込みが強い。
    いいんじゃないでしょうか。
    投資成績は誰が評価するでもなく、常に市場で株価という評価に晒されるわけで、その結果も自分が背負うわけです。
    株を持っている以上、自分の中で一定の結論が出ている状態なのですから
    その結論に至った過程こそが本物の財産になると僕は信じてます

  38. 名前:トルネコ 投稿日:2016/01/15(金) 02:17:23 ID:253b189e4 返信

    >まんぼうさん
    私の知りたかったことに丁寧に答えて頂いてありがとうございます。大変嬉しい気持ちでいっぱいです。
    >トルネコさんは僕の文章をみてそういうおごった部分を感じられて嫌な気持ちになられたのかもしれません。だとしたら申し訳ないです
    全然そんなことはありません。私は人と接する機会が極端に少ないので、表現力が豊かではありません。不快な気持ちにさせてしまってすいませんでした。私自身、まんぼうさんやたくさんの方々の分析能力が本当に凄いと感じていて、私ももっと頑張らなければという気持ちになりました。経験豊かな方々に今の私の考え方を書いたら、どういう返信が返ってくるか非常に知りたい気持ちになりました。まんぼうさんの貴重な意見を聞けて嬉しい気持ちでいっぱいです。
    (続く)

  39. 名前:トルネコ 投稿日:2016/01/15(金) 02:17:57 ID:253b189e4 返信

    >第二次ITバブル時代であり、直後にライブドアショック。その後リーマン・ショックも東北大震災も経験しました。利食い損切りをする大切さを身にしみて感じてきたのです。
    まんぼうさんのスイング的な投資手法は過去の暴落を経験されたことが起因するものなんですね。まんぼうさんの考え方が腑に落ちました。
    私は2012年から投資を始めたので暴落という暴落は経験していません。ただ、それまでパチンコやパチスロで稼いでいて、その時に「大負けしても正しい理論で行動し続けること」の重要さを学びました。負けが続いたとしても期待値がプラスになる行動を続けていたら長期的には勝てる体験をしました。また、パチンコでは大当たり確率が低い方が収支的に安定したので、株式投資でも分かりやすいビジネスモデルで安定性の高い銘柄を選択する傾向にあります。
    私もまんぼうさんのように暴落を経験したら投資の考え方やスタイルが変わってくるかもしれません。教えて頂いてありがとうございます。
    (続く)

  40. 名前:トルネコ 投稿日:2016/01/15(金) 02:18:17 ID:253b189e4 返信

    >人には知的欲求というものがあります。中身を理解しようとすること、それ自体楽しい。投資を通して自己実現になる。糧になる。つまるところこれは究極的に言えば人生のテーマなのです
    投資に求めることはお金だけではないということですね。まんぼうさんの気持ちよく分かります。他の観点も付け加させていただくと、世界にはそーせいの薬を待ち望んでいる方々も大勢おられると思います。薬の開発は過去を振り返っても投資家が報われないことが多いです。しかし、それでも世界中で苦しんでいる方のために創薬ベンチャーに投資することはとても素敵なことだと思います。
    >すぽさん
    私にはそーせいの評価はできませんが、客観的に見たら妥当な評価なのだろうと思います。結果に異議はありません。また、このような素晴らしい議論の場を提供して頂けてありがとうございます。皆さんのいろんな意見を聞けて非常に勉強になり、面白かったです。ありがとうございました。

  41. 名前:空投資家 投稿日:2016/01/15(金) 23:13:12 ID:b09ed48eb 返信

    まんぽうさんへ
    激励していただきありがとうございました。
    私は論理性にかけていますので、
    その分を情熱で補いながら精進します。
    まんぽうさんが素晴らしいトレードを出来るように願ってます。

  42. 名前:すぽ 投稿日:2016/01/16(土) 00:49:58 ID:d6d187b79 返信

    まんぼうさん、トルネコさん、空投資家さん、ぜんさん、Hugeさん、qqmさん、モンベルさん
    ありがとうございました。それではこの内容で確定します。
    みなさんのおかげで非常に楽しい議論をすることができました。
    個人のブログでこのような議論ができるとは思っていませんでした。
    皆さんと握手をしたいぐらいの嬉しい気持ちです。改めて感謝いたします。
    特にまんぼうさんは驚くほどの博識で議論を引っ張っていただきありがとうございました。
    面白い銘柄がありそうとのことですので、またの機会を楽しみにしています。

  43. 名前:そーせい候 投稿日:2016/03/27(日) 00:37:23 ID:447c46215 返信

    すぽさん、気付いたら議論が始まっており終わっていたという・・・。とても盛り上がった議論であったようですぽさんには感謝しています。そして、参加できずすみませんでした。
    日本のバイオベンチャーは巨額の赤字を垂れ流し、資金が枯渇しそうになってはその場しのぎの増資を繰り返したあげく、さしたる成果も出せず消えていくハイリスクノーリターンのような業界だと思っています。しかし、世界的にはギリアドやバイオジェンのようなバイオベンチャーから数兆円企業にのぼりつめた例もあるわけで100倍株の鉱床探しのようなものかもしれません。
    そーせいはアラキス社を買収しCOPD薬で黒字化を果たし、さらなる買収でヘプタレス社の技術とパイプラインを手にしました。技術が本物かどうかは素人にはわからずとも世界的企業のファイザー、アストラゼネカなどと続々と提携していることが技術の評価ともいえます。また、アラキスを発掘した田村会長やヘプ社を勧めたピーターベイスン社長の目利き能力、そして大手製薬会社との競争の中で買収の話をまとめた交渉力、これらはさらなる有望企業の買収による成長の可能性を感じさせます。
    まずはヘプ社の成功が大前提にはなりますが、5年後には1兆円企業に到達すると期待しています。