ビーチでの商売

家族で海に遊びに行きました。私はどこに行ってもついビジネス視点で見てしまうのですが、ビーチでの商売は何だか原始的で面白いなぁとつい観察してしまいます。

海の家と駐車場
ビーチでの商売とは「海の家」と「駐車場」のビジネスのことです。木造の小屋に雑な料理、線を引いただけの駐車場。普段の生活では選ばれないような商品にお金が支払われていています。私もこんな感じでお金を使いました。

駐車場 1,000

パラソル 3,000

シュノーケルセット 1,000×2
カレー 1,000
焼きそば 700

かき氷 400×2

シャワー 500×3

地理的独占
素人でも提供できるようなサービスでも高い値段で売れるのは「地理的独占」によるものです。ビーチすぐそばの1000円のカレーと、1km離れたところにある500円のカレーとでは前者に優位性があるのは明らかです。(そして店側の原価はどちらも同じですので利益の違いも明白です。)

さらにビーチには、砂だらけになる、手荷物の持ち込みが大変など、地理的独占を強化する様々な理由があることがわかります。またこんなことを考えていると「ビジネスモデルは人為的につくるのは難しく、自然発生的に生まれる」という私の捉え方は間違ってなさそうだと腑に落ちてきます。

参考:儲かる企業とそうでない企業

参入障壁については詳しく分かりませんが、ネット等で調べると役所管轄による認可制が多いようです。どうやら一度入るとラクというタイプのようです。

まずニーズありき
こんな感じでビジネスモデルを分析してみたものの、改めて重要だと感じたのは実は「ビジネスモデル」の方より「ニーズ」の方です。この原始的な商売をみていると、「誰かがビジネスを創出した」というよりも、ビーチで遊ぶと色々不便なのでそのニーズを埋めるべく自然と商売が生まれたのだろうと感じます。カレーもパラソルも頭で考えようとすると高いと思ってしまいますが、ビーチで遊ぶ私にとっては海の家はやはり便利でありがたいお店なのです。

ニーズってすごいなぁ

海を見ながら改めてそんなことを考えていました。