見なくても高収益だとわかる企業

これまで様々な企業を分析を行ってきましたが「業績を確認しなくても高収益だとわかる」という企業にたまに出会うことがあります。
「業績を見る→高収益の理由を探る」ではなく「ビジネスを聞いて高収益を確信する→業績を確認したらその通り」となるような企業です。例えば以下のようなものです。

  • インフォマート:Webプラットフォーム独占かつストック型。営業利益率20%は期待できる。
  • ダイドードリンコ:自動販売機に販路を絞っている地域独占型。営業利益率510%はありそう。
  • ゲーム課金:原価ほぼゼロの課金売上。一定売上を越えれば営業利益率50%も考えられる
  • PCデポ:SLPと呼ぶサービスによるストック型。SLPは営業利益率10%は下らないだろう。

そしてこういう企業は実際に業績を調べてもその通りになっています。

ビジネスモデルが利益率を概ね決定づける
このようなことができるのは、ビジネスモデルが利益率に影響を与える「お金のもらい方」と「競争環境」と密接に繋がっているからです。
「お金のもらい方」については、例えばストック型は契約時と支払い時にズレがあるため価格反応性が弱まりますし、ゲーム課金は手軽に支払えるため高額でも気にならなくなります。
「競争環境」については、例えばプラットフォーム独占だと大きな競争優位性を生みますし、地域独占型は小さな価格決定権を与えます。
これらの要因が分かれば利益率ぐらいなら意外と想定できるものなのです。

株を買う際には「ビジネスモデル」だけではなく「成長、ビジネスモデル、割安」で判断する必要がありますが、経験則的に言うとこういう「見なくても高収益だとわかる企業」は安定感抜群でほとんど失敗しません。(あ、ゲームは別ですのでご注意を)