マツコさん
大変お待たせしました。それでは6071IBJです。一緒に議論をお願いします。
■結論
合コンから結婚までのピラミッド型集客システムをベースに急成長を続ける婚活サポート企業。結婚ニーズの素性の良さに加え、結婚相談所を束ねるプラットフォームの強みがあり、極端な収益悪化は想定しづらい。株価はやや高くもう少し安く買いたいが、ナンピン覚悟で持つなら悪くない。評価は3.5。
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
・その他IR資料など
・婚活サイト比較ページ
■ポイント
Step1:業績の確認
・2012→2015の3年間で売上2倍、営業利益2.5倍の高成長
・営業利益率は20%以上あり高収益
・B/Sではキャッシュが溢れている状況
Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?
・ネット中心とした婚活支援事業がメイン。婚活サイトや合コンセッティングなど、いわゆる結婚相談所セグメントよりはカジュアルなところが主力。(結婚相談所は50万円(半年〜1年程度)が相場だが、婚活サイトは月3000円程度と格安)
Step3:株価の確認
予想PER 23.6、PBR 11.9 でやや高め
■マツコさんへの質問
①婚活サイトは群雄割拠な状態に関わらず、高い利益率である理由はなんだと考えますか
②今後5年の成長のイメージはどれぐらいで捉えていますか
③その他、聞きたいことがあればどうぞ
①婚活サイトの利益率が高い理由ですが、一度システムの構築をしてしまえば、継続的に会員×月会費の収入が継続的に入ってくるビジネスモデルなので、婚活のニーズは途切れない現状を考えると、今後も一定レベルで成長し、高い利益率を維持できるのではないでしょうか。必要な設備投資として考えられるのは、婚活サイトの構築や宣伝広告費、人件費等ですが、現在の婚活事業の年間売上約1.5億円はそういった各種固定費を考慮しても余りある状態だと考えています。
②まず中期経営計画で掲げている2018年度の売上100億を達成できるかがミソとなってくると考えています。現在の売上が41億円で、2018年までに婚活市場だけの伸びだと72億円にしかならないので、残りの28億円を新規事業で稼ぐ必要があります。IBJの経営計画の資料をみると対象領域の拡大をしていく(保険・不動産・人材紹介)等とありますが、少し具体性にかけているのかなというのが印象です。ほかにはブライダル企業との提携やノウハウの海外展開等も考えられますが、現状で中期経営計画を必ず達成できるかというと少し疑問がつくのではないでしょうか。
婚活市場に限れば、晩婚化・出会いの減少などからニーズは今後も増えるでしょうし、国家予算の投入が考えられているくらいなので、毎年2割くらいの安定した成長が見込める事業であると考えています。
③あくまで仮説ですが婚活やブライダル企業の成長には一定の限界があるかもしれないと考えております。理由としては婚活やブライダルという事業そのものがある特定の層に絞っているためと婚活・ウェディングなら~社となるような決定的な差別化をするのは難しいからです。すぽさんは婚活やブライダル企業の成長についてどのように考えられますでしょうか?