まりもさん
3034クオール分析できました。まりもさんの分析の通りで違和感はありません。ビジネスモデルが弱まる市場での肉食系企業で、強みは経営力ですね。4.0に近い3.5です。
3034クオールは調剤薬局チェーンの有力企業です。調剤薬局市場はこれまで価格競争がなく、個人事業主でも生き残れる恵まれた市場でした。しかし、高齢化に伴う医療費の増大トレンドによる薬価改定(下落)圧力が増しており、ビジネスモデルが不安定になっています。そのため市場全体として「効率のよい経営」ができる企業が勝ち残る統廃合の様相となっており、クオールは買収する側として成長しています。また医療人材派遣事業の拡大にも力を入れており収益性向上に寄与しています。
中期計画は非常に強気で、2019年に売上3倍(1000億→3000億)営業利益率8%を目指しています。本当にその通り成長すればEPSは10倍ぐらいになります。
もちろん話半分で聞いたほうがよいと思いますが、統廃合トレンドは続くので一定以上の成長は期待できそうです。
株価は予想PER15.6、まぁお買い得水準です。
ビジネスモデルで買える企業ではありませんが、一定以上の成長を期待できる中では割安で面白いと思います。
早速の分析、ありがとうございました。
おっしゃる通り、ビジネスモデル的には弱い企業なので、
評価は良くて3.0くらいかなと思っていたのですが、
思ったよりも評価が高かったので安心しました。
調剤薬局業界はM&Aが活発で、大手調剤のB/Sには
多額の「のれん」が計上されています。
従来はそれだけ純資産に対して高い値段で買収していたわけですが、
これからは薬価マイナス改定で薬価差益が取れなくなり、
様々な「加算」も中小には不利な設定に改変されてきており、
中小調剤が安値で身売りするケースが増えてくると想定されます。
それはとりもなおさず、クオールにとっては追い風です。
また、処方箋の電子化や待ち時間削減のための処方箋送信アプリの
普及等で、これから薬の受け取り方が従来の病院前の「門前薬局」から
通勤通学、買い物等のついでに薬をもらう「面分業」に移行しつつ
あるのも、業界で一番面分業に注力しているクオールに有利です。
壮大な中期計画ですが、これを達成するには
「ローソンクオール」CVS事業の成功が必要になるでしょうね。
ここ数年試行錯誤してビジネスモデルが大分こなれてきたようですが、
収益化に成功し、店舗が拡大することを期待して注視していきたいと思います。
今回はお忙しい中分析して頂き、誠にありがとうございました。
機会がありましたら、またお願いします。