ジョーカーさん
お待たせしました。それでは3138富士山マガジンサービスです。よろしくお願いします。
■結論
①取次&店頭販売型から定期購読型への「販路転換ニーズ」の先頭に立ち、②マイナー雑誌取り込みを通じた「プラットフォーム&ロングテール」を形成し、③「ストック型」を基盤に無理なく成長を遂げる。
成長余地についても、雑誌の市場規模7,000億円超に対して25億の売上は小規模であることや、日本市場での定期購読率(15%)の向上余地など申し分ない。5年で2倍(15%成長)も無理なペースに見えない。成長、ビジネスモデル、割安の三拍子揃った稀有な株で評価は4.0。
最大の欠点は流動性。あまりの流動性の悪さに私は購入を諦めました。
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
・その他IR資料など
・成長性に関する説明資料(IPO時)
■ポイント
Step1:業績の確認
・売上は右肩上がり(2013は6カ月の変則決算)、20%レベルの高成長。営業利益率も年々向上し13%レベルに。
・B/Sはキャッシュが溢れている。
Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?
・雑誌の定期購読サイト運営。 取次&店舗販売から、定期購読契約を通じた直接販売へのシフトを支援する。
・ビジネスモデルは弱めのプラットフォームとストック型。
予想PER16.6
■ジョーカーさんへの質問
①出版不況下でなぜこの企業は成長しているのだと思いますか
③その他、聞きたいことがあればどうぞ
①出版不況は業界特有の再販制度が一番の原因です。定価でしか売れないため、半数近くが出版社に返品されてしまっています。売上が減少する中、出版社としても相当しんどいでしょう。
雑誌は多数ありますが、業界誌や趣味関係などはコア層は少なからずおり、これらを出版社に変わって地道に積み重ねていくのが当社の強みです。定期購読の継続率は7割程度なので、認知度が上がれば一定の売上高まではいくと見ています。
②本業に注力する前提で年15パーセント、売上高60億、営業利益で9億を期待したいところです。CMなど認知度をどう上げるかが課題です。
③拡大が見込める電子書籍はヤフー、アマゾン、楽天がひしめくレッドオーシャンです。AUパスなどにもサービスを提供しており、市場拡大はプラスだと思いますが、雑誌読み放題の広がりと当社の収益インパクトがイマイチ分からないのですが、すぽさんはどうお考えでしょうか?