久しぶりに心揺さぶる本に出会いました。知ってる方にとっては古典の域に入るような名著のようですが、出会えてよかったです。
著者はミスミグループのCEOで先日退任を発表された三枝匡さんです。元コンサルの名経営者ということぐらいしか知らなかったのですが、コンサル時代のあとに個人事務所を立ち上げられていて、その頃に執筆活動をされていたようです。
内容は「会社を立ち直らせるには」をご本人が体験された実話をベースにし、「コンサル的な戦略思考」と「経営者としての情熱」で、企業を復活させるというものです。
何よりも素晴らしいのはそのリアルさです。業績が伸びていない企業独特の社員の雰囲気、現場把握のやりかたや、競合との戦い方・戦略の練り上げ(強みはどこで、強みを生かすにはどうすべきか)など、そのリアルな状況に、自分だったらどうするだろうと没頭して、あっという間に読みきってしまいました。
- 戦略の楽しさ
- 経営・ビジネスの楽しさ
そんなことを感じたい人にオススメです。
(ちなみに第2作「経営パワーの危機」、第3作「V字回復の経営」があり、さっそく第2作を読み始めています。)
投資家は会社を外側からしか見ることができません。その際は「市場、ビジネスモデル、割安」の3点を押さえることで、8割ぐらい判断できると思っています。
一方で内側から「会社を動かすには」という視点で考えたとき、もっとも必要なのは「戦略(戦い方)」と「経営力」であることを改めて理解することができます。投資も楽しいですが、こういう話も大好きです。
( ̄▽ ̄)こういった本をちょうど求めてましたので、さっそくamazonにて買ってみました。