4689ヤフー(4.0)

(2013年1月29日追記)

only1戦略と最強タッグを爆速で

社長が変わり少し驚く成果が出始めています。2012年度第3四半期の業績は、売上15.8%成長、営業利益は19.5%の成長でした。この会社の成長トレンドは5〜10%でしたから明らかに違う変化です。
日本のポータルサイトの中で Yahooはナンバーワンの企業ですが、新社長はその強みを最大限に生かす戦略を進めています。

P34_2

協業戦略は聞こえはいいものの、実際の成果を上げるのは簡単ではありません。自社の強み、他社の強み、連携によって生まれる価値を理解した上で、両者がwin-winになるポイントを見定める必要があるからです。新社長は買収から小さな協業まで、相手との距離感を丁寧に見定めて協業を進めています。また、この短期間で様々な買収・協業を進めており、そのスピード感(爆速)には舌を巻きます。

元々強固なビジネスモデルの上に、これまで以上の成長力ということで株主としては安心して保有できる企業になりました。有り難く保有を続けます。

——————————————————————-

(2011年6月4日)

注目点は強固なビジネスモデルとジリ貧気味の株価

まずとんでもないのが営業利益率50%以上という事実。世の中の企業とは根本的に違う世界にいることを裏付けている。
ビジネスモデルは大きくは2つ。1つはヤフオクというプラットフォーム独占。これは場が大きいほうが勝つモデルであり、他社が入り込む余地はほとんどなく、場が劇的に変わる以外のリスクがない。

IRページのTopメッセージ
2008年12月に行った「Yahoo!プレミアム」月会費および「Yahoo!オークション」ストアロイヤルティの値上げです。当グループのロイヤルカスタマーと位置づけられる「Yahoo!プレミアム」会員ID数は月会費の値上げにもかかわらず順調に増加し、2010年3月末で759万ID(前年同期比3.1%増)に達しました。オークションストアロイヤルティの値上げも混乱なく受け入れられ、収益増加に貢献しました。

この文章が示しているのは「本当はまだ価格を上げることができる」ということだ。

もう一つはビジネスモデルはYahoo検索・サイトからの広告収入。これは独占を確約させているモデルではないが、現実的には日本でトップシェアを占めており、変動費がほとんどゼロであるため一定以上の売上があると利益率がどんどん向上する。

この2つのビジネスの総合力として利益率50%以上、収益力という視点で言えば日本で5本の指に入る優秀な企業といえる。

一方、株価は驚くほど低迷。5年以上ジリ貧を続けており投資家は完全に嫌気がさしているだろう。

6fb6984b.gif

しかし株価が下がっても業績は伸び続けているため、いつの間にか割安といえるレベルになっている。

(2011年6月13日) 27,300円 PBR 4.14 PER 17.17
自分の平均購入単価 27,379円 ★今日買ってみました。

こういうジリ貧型の株価は、いつジリ貧が終わるのかはさっぱりわらないものの、何かのきっかけにいきなり適正価格に戻る動きになる。3年~5年持つ気概があれば必ず報われる自分の投資方針にマッチした株。

というわけでお買い得度は4.0(5段階評価、5が最高)。
もうちょっとジリ貧が続き価格が下落すれば4.5でもいいけど。