公務員の給与削減について議論すると、公務員側から必ず「公務員の給与を下げ
れば景気が悪くなる」というロジックが持ち込まれる。私にはこの主張を聞くたびに、公務員に対する強い不信感を覚える。
この人たちの言い分を分かりやすく言えば、
「俺にお金をよこせよ。俺様が使えば景気が良くなるだろ。」
ということだ。なぜそんな不遜な主張ができるのかが私には全く理解できない。
景気回復が目的なら、誰にお金(税金)を渡してもいいわけだ。そして税金の趣旨を考えれば「公平に配る」以外の選択肢はない。
公平に配ることを考えれば、第一には減税が筋だし、「ムリヤリ公平に使う」ことを目的とするなら公共事業も考えられないことは無い。もちろん公共事業も「公共」のために「価値」が生まれるから許されるだけであり、穴を掘って埋めるような仕事は許されない。
あらためて公務員の給与アップを考えてみると、公務員は業務を増やすわけでもなく、給与アップに対する「価値」を全く生まない。つまり穴を掘ることすらしないということだ。どう考えても「公共」のために「価値」を生む税金の使い方にはなりえない。
私はこの傲慢な主張を聞くたびに、税金を使う事に対する公務員の意識の低さ・甘さを再認識する。
公務員は、給料云々の前にこの甘い意識を改めることが第一歩だ。公共への意識が低いのに「公共への価値」を意識した仕事をするわけがない。公務員が今の意識のまま足を引っ張る側にいたら、日本は再起できない。
#やや暗いエントリになってしまいました。市場原理から離れていることで、非効率な仕事をしてる公務員がキライなんですよねー。