winbigさん
3067東京一番フーズの銘柄分析です。ビジネスモデルは悪くなく財務面は心配ありませんが、成長は不透明です。3.0です。
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
・決算短信、2013年度決算説明会資料など
・株価 予想PER17.8
■ポイント
Step1:業績確認
→ここ10年での成長はあまりなし。2010あたりで赤字に転落しており不況に弱そう。一方BSは驚くほど健全で無借金経営。
Step2:事業内容の確認。BS良好な背景は?成長ドライバーはありそうか。
→業態の確認。とらふぐ亭などのふぐ専門店チェーン。最近はふぐの養殖事業も行い、仕入れから販売までをつなぐいわゆる第6次産業を推進。
→競争環境の確認。ふぐチェーンというと「とらふぐ亭」と「玄品ふぐ」ぐらい。仕入れの独特さ、調理資格が必要な食材などの理由から外食産業としては参入障壁が高いことが推測できる。この辺りがBS良好となった理由か。そう思いながら、玄品ふぐを展開する「関門海」の業績を確認。明日にでも潰れそうな業績に驚く。
関門亭はそもそも自己資本比率が低い。積極的な店舗拡大中にリーマン・ショックで、一気に破産の危機へ。
つまり・・・
ふぐ料理は、調理免許が必要、かつ、仕入れが独特で参入障壁が高めの業態。(売上が順調なら)比較的高収益となるが、景気の波を大きく受ける。
成長に関しては、不況時の状況を考えると基本的には成熟市場と見るべきで市場拡大は想定しづらい。ただ、HPからは「2012年、東京都ふぐの取扱い規制条例の緩和により、ふぐ免許を所持していなくても、届け出をすることで身欠きふぐ(除毒済みふぐ)の取り扱いが可能になった」という表記もあり、ふぐ販売による成長はある程度期待できる。
というわけで、不況時リスクをイメージしながらの投資になりそうです。しばらくは不安は感じませんが、株価は上がってきましたので一部売却でも良いのではないでしょうか。
東京一番は主力にしているので、とても参考になります。
この銘柄は今後、訪日インバウンド銘柄(夏場の閑散期には外国人観光客の増加を見込み、立地も東京周辺が多い)としての成長も期待しているのですが、如何でしょう。