それではアバントについての議論をお願いします。
■結論
DIVAの堅実な成長をベースにしながら、アウトソーシング事業拡大やとZEALのビジネスモデル転換などによる高成長を狙う中期計画を掲げる。経営力を感じる会社ではあるものの、ストレッチな中期計画なので過剰な期待は避けたい。短期的にはストック化推進による売上成長鈍化などの可能性はある。株価はやや高めでもう少し安いところで買いたい。評価は4.0に近い3.5。
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
・シェアードリサーチレポート ★分かりやすい
・その他IR資料など
■ポイント
Step1:業績の確認
・2012年から順調な成長。売上は10%強、利益は20%程度の成長が続く。
・営業利益率は15%程度
・B/Sはキャッシュが多く問題なし
・連結会計決算システム「DIVA」と、BIツール「ZEAL」が主力。
・DIVAは大企業中心に1000社以上が活用し市場シェアトップ(4割程度)。売上は導入時のコンサルとライセンスフィーがフロー売上として発生し、保守サポートがストック売上。
・ZEALは、IBMやSAPなどのSI案件の付随商品として加わるようなビジネスが中心。フロー売上。
・中期計画として2023年までに営業利益2倍、ストック比率7割という野心的な目標を掲げる。
予想PER27.0、PBR5.6
①5年後ですが売上210億円、利益32億円ほどをみています。(やや楽観的ですが)
連結会計業務は導入企業数の延びは鈍くなってきているため顧客単価がどう推移するかに注目したいです。
アウトソーシングは需要は、十分でこの事業が今後の増収に寄与してくると考えます。機械化をより進めてさらに生産性をあげる取り組みが上手く進むと利益率もさらに上昇するのでその辺りに注目したいです。
BI事業は、元請け案件が増えて利益率が上昇してきているのでその傾向が今後も続くのかに注目したいです。