企業分析:6550Fringe81(4.0)

11月に購入したFringe81についてまとめました。議論は行っていませんので個人的な見解です。

■結論
アドテクを中心とする企業だが、Uniposという「社内向け感謝伝達クラウドシステム」がヒットの兆しで、対象も新興企業中心から大手企業に広がっている。ストック型で高収益が期待できるビジネスで今後の成長の柱として期待できる。予想PERは30程度でやや高めだが先行投資の年としてやや保守的な予想で購入基準に当てはまる水準。評価は4.0。


■基礎情報

GMOクリック証券の分析を使います。
plv_6550_5
bs_6550_3

セグメント
Unipos推移

・その他IR資料など

■ポイント

Step1:業績の確認

・2017年6月上場。2018年も大きく成長。利益率も大きく改善し営業利益率は5%程度まで向上。
・B/Sは並。売上債権・買入債務がやや大きめ。
・アドテク系事業(メディアグロース・広告代理)が中心。Unipos事業(ウェブサービス)は全体の5%だが上昇中(限界利益ベース、2019-2Q)。

Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?

[アドテク系]
・アドテクをベースにした通常のWeb広告代理ビジネスとあわせて、docomoとSmartNewsに向けた広告コンサルを実施(メディアグロース)。広告コンサルは粗利が大きいため新たなクライアントが増えると面白い。
・売上債権・買入債務が大きいのは広告枠仕入れ・販売によるもの。

[ウェブサービス]
・職場のメンバーにお礼とともにポイントを渡すクラウドシステムUnipos が好調。急速に導入企業を増やしていて、1/31時点で200社 となっている。
・一人あたり1,000円程度の利用料を取るストック型ビジネスでクラウドサービスのため高収益が期待できる。KPIは公開されていないが以下の計算式で推定すると約1.8億円の売上となる。

 年間売上 = 導入社数×1社あたりの平均ユーザー数×月額単価×12ヶ月
(200社、平均ユーザー数は75人、月額単価1,000円と仮定した場合、年間売上1.8億円)
・参入障壁はそれほど高くないが今のところ競合はおらず、競争が激化するまでにどこまで伸ばせるかがポイント。

Step3:株価の確認

予想PER29.7。

『企業分析:6550Fringe81(4.0)』へのコメント

  1. 名前:とまと 投稿日:2019/02/05(火) 13:29:37 ID:2b5e52511 返信

    http://www.fringe81.com/pressrelease/unipos_berlin.html
    先日のプレスリリースでドイツに子会社を設立し、ドイツのメガべンチャーにUniposの試験導入が開始されるなど、海外展開も進んでいるようでこちらも楽しみですね!

  2. 名前:すぽ 投稿日:2019/02/05(火) 15:11:39 ID:589fc6ab0 返信

    とまとさん、ありがとうございます。
    まぁ海外はまだまだ小さな種ですね。国内ベンチャー中心にすごいスピードで導入が広がっているようなので、楽しみですね。決算でKPIを出してくれる嬉しいんですけどねぇー

  3. 名前:とまと 投稿日:2019/02/06(水) 09:17:35 ID:97fc6f0d2 返信

    すぽさん、ありがとうございます
    確かにそうですね。国内での成功が先決ですよね。
    KPIがあれば定量的な進捗評価が出来るのでずっと分かりやすくなりますよね。

  4. 名前:こうきすけ 投稿日:2019/02/06(水) 23:38:39 ID:95ed140fb 返信

    すぽさん
    分析をありがとうございます!
    高評価で、安心しました。
    ご紹介頂いたツイッターや社長のUnipos誕生秘話?ブログも読ませていただきました。
    ・導入企業では、離職率低下といった目に見える効果を発揮するツールである
    ・導入企業では、無くてはならないツールとなっている(解約率極小)
    ・業務直結のツールではないので、大きく普及させるためには導入動機をどう訴求するかがキーになりそう
    定性的ですみません。
    ある程度の規模までは成長しそうな感触は得られました。
    早くも海外進出を実現し、非常にスピード感もありそうなので成長を楽しみながら応援したいと思います。

  5. 名前:すぽ 投稿日:2019/02/07(木) 15:32:00 ID:589fc6ab0 返信

    こうきすけさん、ありがとうございます。
    私の話になるのですが、前に居た会社で「ホメホメカード」というUniposのようなカードをつくってチーム内で運用したことがあります。これが割と好評だったのでUniposを導入する動機や導入後のイメージは結構分かるんですよね。
    「よい雰囲気の組織にしたい」
    というのは、会社で働く人たちのみんなが思うことで、経営・マネージャーにとっても事業推進と対になる重要な課題です。
    しかし実際の雰囲気作りはどうしてもマネージャーの力量に頼らざるを得なくなりがちで、Uniposのような制度・システムで下支えするというのは今まで無かったですし、ありがたいことだと思います。
    新興企業は経営者が組織に目を配っていますのですんなり入ると思いますので、大きな企業への導入の流れに注視したいですね。
    メルカリ(600人)なんかでもうまくいってるようですしね。