2175SMS(エスエムエス)(4.0)

(2013年10月3日)

更新が遅れましたが、10/3に少し買い増しました。(3%程度)
平均購入単価 1,352円⇒1,471円
M&Aセンターを一部売却して購入費に充てました。

株価が順調に伸びていますね。

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(2013年7月15日)

介護・医療・シニア市場でのプラットフォームづくりを目指す企業 

新しい投資先を探していて、おっ、と思える企業を見つけました。
SMSはSenior Marketing Systemの略で、介護・医療・シニア市場をターゲットに情報交流サイトや転職支援を中心としたプラットフォームづくりを目指している企業です。現在は「看護師の転職支援事業」が稼ぎ頭ですが、それ以外にも様々なサイト運営や事業を行なっており、ほぼ全ての事業が成長しています。

シニア市場がこれから有望なのは明白ですが、いざ儲けようとするとなかなか難しい面があります。高齢者は多くの場合「人の力」を借りることを期待しており、一方で期待されるだけの人手をかけるとコストが異常に跳ね上がり採算が合わないことが多いのです。例えば「介護」は、あまりに人件費がかかるため、支払いは国(介護保険)頼みになっています。
しかし、シニア市場自体の成長は疑いようもなく、大切なことはこのシニア市場で、「儲かる商売」を見つけ出すことです。SMSはまさにそういう視点を持って事業を展開しているように見えます。

いつも通り分析していきます。

Step1:業績について

  • 売上は約100億円、営業利益は約15億円。営業利益率15%程度で推移
  • 売上成長率も15%程度。ここ10年ぐらい成長ペースは衰えず。
  • B/S無借金。CFでの問題なし

業績面は優秀です。特に成長力が素晴らしいです。

Step2:ビジネスモデルについて

色々なビジネスをしていて説明しづらいですが、大きく分けると以下のとおりです。

  1. 転職支援事業  ナース人材バンク、カイゴジョブ、ナース専科など
  2. ポータルサイト運営 ケアマネドットコム、安心介護など
  3. 業務支援ソフト  カイポケビズなど

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1はプラットフォーム型です。SMSが強いのが看護師市場でNo.1のシェアを握っています。人を介すビジネスなので、すぐにNo.1だけに収斂するわけではありませんが、このビジネスモデルでNo.1が極めて有利なのは間違いありません。
2もプラットフォーム型ですが、こちらは儲け方が難しいビジネスです。まずは広告で稼ぐことになると思いますが本当に儲かるのかどうかは冷静に見極める必要があります。
3のカイポケビズは、毎月2,000円の使用料をもらうアフタービジネス型です。単独ビジネスで黒字になったということで、ここからは収益面で大きな期待が持てます。

総括すると、1と3のビジネスモデル中心に、成長市場で着実にビジネスを拡大している企業といえます。

Step3.株価について

(2013年7月15日)1,415円 PER24.0 PBR5.71
自分の購入単価 1,352円

株価はやや割高ですが、成長企業としては割安レベルです。評価は4.0。自身のポートフォリオに入れたいと思います。まずは5%程度分購入しました。

『2175SMS(エスエムエス)(4.0)』へのコメント

  1. 名前:edge 投稿日:2013/10/13(日) 16:47:13 ID:de3a6bbac 返信

    SMSと電算システム順調ですね。 
    アイスタイルが上がれば、すぽさん全勝ですね。 
    ぼくは、コムチュアが、やっとプラスになりました。 
    もっとナンピンしたかったですが、タマ切れでした。 

  2. 名前:すぽ 投稿日:2013/10/13(日) 17:27:55 ID:1a5a5be53 返信

    edgeさん、ありがとうございます。
    電算システム、ストップ高でしたね。
    理由はIR(ドコモとの提携)ですが、業績にどのくらいインパクトがあるのかはまだ見えませんので確認が必要です。業績が見えるまで乱高下があるかもしれません。
    コムチュアもいい感じですね。中長期で付き合える株だと思います。

  3. 名前:TH 投稿日:2013/10/19(土) 14:59:30 ID:9379d2c56 返信

    はじめまして、すぽさん。
    過去の記事を見てて非常に参考になる記事ばかりで大変勉強になります。
    ここで質問する内容ではないと思いますが、一つ考えをいただきたいことがあります。
    すぽさんはよく参考指標としてPERをだされていますよね。この指標って、一企業の業績の他に、株式市場に入ってくるお金の大きさによっても、PERは変化しませんか?
    つまり株式市場全体が上がるためにPERなどが上昇する。その分も加味しているのでしょうか?
    2年前のPERと今現在のPERの数値は違うもののようなきがするのですが。

  4. 名前:すぽ 投稿日:2013/10/19(土) 17:39:27 ID:901926101 返信

    THさん、ありがとうございます。
    PERは株の絶対的な割安度を測る指標であり、他の株のPERと比較して相対的に割安度を測る指標ではありません。PERは株式利回りの逆数ですから、
    PER20なら、株式利回りは1/20=5%
    PER50なら、株式利回りは1/50=2%
    ですよね。株式は債券よりもリスクが大きい商品であり、甘めに考えても利回りは5%(PER20)ぐらいを基準にすべきでしょう。
    バブル時は日経平均のPERが50の頃もあったようです。その時代のPER40の株は割安なのでしょうか。結論は、「全ての株が割高」だったということで、全体的に半額以下になりましたよね。

  5. 名前:TH 投稿日:2013/10/19(土) 19:45:50 ID:4671ec244 返信

    すぽさん丁寧な回答ありがとうございます。
    バックナンバーをみていたらこの質問の回答がありましたね。
    お手数かけてすみませんでした。
    これからも更新楽しみに待っています。