ssbrainさん、それでは議論をお願いします。
0.結論
動物の高度医療センターというユニークなポジショニングで、参入障壁が高いビジネスを展開。一方で成長に向けては獣医の確保や医療施設の建設など、時間がかかる要因が多く、売上5〜10%ぐらいの成長になると予測。
利益率は医療の高度化による単価上昇や高稼働(効率化)による上昇が期待できる一方、獣医師不足によるコストアップ懸念がある。
株価はPER15程度でそれほど高くないので、利益率のトレンドが上向きであればで悪くない投資になりそう。評価は3.5。
1.基礎情報
GMOクリック証券の分析機能を使います。
その他情報
・IRページ
2.ポイント
Step1:業績の確認
・売上は+5〜10%程度の成長。営業利益は利益率改善もあり+10%程度の成長。営業利益率は15%程度で高め。
・B/Sは有形固定資産と長期借入金が大きい(医療施設の土地と建物中心)。全体的な財務状況はまずまず。
Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?
・社名の通り動物の高度医療を提供する。地域の動物病院と提携し、高度医療が必要な場合に動物病院から紹介してもらうようなスキーム。
・現在拠点は3箇所(東京、神奈川、名古屋)。2021年秋ごろに近畿圏に新拠点を建てる予定。
・気になるKPIは総診療件数など。2020年度の総診療件数は25,307件、売上を件数で単純に割ると1件あたりの診療報酬は10.8万円程度。
Step3:株価の確認
・PER15.7。一般的な水準。
3.ssbrainさんへの質問
①今後5年の成長イメージをどのように考えていますか
②会社の強み・弱みについてどのように考えていますか
③その他、聞きたいことがあればどうぞ
すぽさん
宜しくお願い致します。
会社名の記載はJAMECでいきたいと思います。
①成長イメージについて
動物の高度医療の市場は下記の2点が特徴として言えると思います。
1.強力な競合が少ない事
https://pet.caloo.jp/hospitals/search/all/all/f:2048
※2次診療専門の動物病院は全国39施設、殆どが大学病院か単科の病院、総合病院は少ない。
2.ペット保険の普及によりペットの高度医療が一般化していく事
https://jp.ub-speeda.com/analysis/archive/34/
※日本のペット飼育頭数は頭打ちだが、ペット保険普及率は6〜8%程度で例年右肩上がりに増えている。
などから新規の出店が無くても暫くは売上5%営業利益10%程度の成長は続くのでは無いかと考えます。
有価証券報告書などから全国の主要都市に出店する展望がある事や川崎本院で行なっている様に地域の医師会と連携して夜間病院に施設を貸し出しなどが出来れば、上記+αの成長が期待出来ると思います。
反面、獣医師という専門職がビジネスの中心になり、供給も限られている事からそれ以上の急成長は余り考えられないかなとも思います。