毎月分配型投資信託は、詐欺のようなもの

橘玲さんのblogで我が意を得たりと思うエントリがありました。
→ 毎月分配型投信の不都合な真実

相変わらず人気の毎月分配型投資信託ですが、どんな仕組みで分配金が支払われているのかわからずに購入する人が後を絶ちません。Q&A風に説明します。

年間18%も分配金が支払われる。金利が低いこの時代にありがたい。
→大間違い。分配金は投資信託を取り崩して支払うだけなので金利とは全く無関係です。例えば100万円分投資信託を購入して、18万円が分配金で支払われる場合は、単純に投資信託の価格は82万円に下がります。ただ投資信託も一応運用をしていますので、仮に3%の運用に成功して1.5%の信託報酬があった場合は、1年で1.5%分増え83.5万円になります。
つまり、あなたの100万円のうち、1.5万円は投資信託側に抜き取られ、1.5万円はあなたの取り分となったが、あなたはお金に困っていたらしく18万円も下ろしてしまった。というのが実像になります。

投資信託の基準価格がだいぶ下がってきた。これ以上下がるとは思えないので買い時。
→大間違い。上で書いたように毎月分配型投資信託の基準価格下落は「取り崩したから」下がっただけです。100万円が83.5万円になったから、10000→8350に下がったのです。基準価格が下がることとオススメ度は関係ありません。毎月分配型なら今後も分配した分だけきっちり下落し続けていきます。

海外リート、レアルなんかはお勧めだよね
→別に・・。運用成績は「ダイワ・グローバルREIT・オープン」が-0.1%、「米国ハイ・イールド レアルコース」は-0.4%でした。ちなみに分配金はそれぞれ14.3%、21.7%でしたので勘違いしている人はいるかもしれません。

というわけで、勘違いして毎月分配型投資信託を買う投資家が一人でも減ることを願ってエントリします。

参考:カモられる投資家がしている、大きな勘違い