前回の記事のコメント欄で、食品業界の成長市場例として「クラフトビール」と書いたのですが、あとで気になって色々調べていました。その中で、ダイヤモンドwebの記事がとても面白かったので紹介します。
クラフトビールは生き残れるか
http://diamond.jp/category/s-craft_beer
- ビールは装置産業。一般市場で戦うには2,000KL/年の生産量が求められる。銀河高原ビールだと赤字、ギネス(4,000KL)だと十分利益が出るレベル。
- よなよなビールのヤッホーブルーイングが急成長中。星野リゾートの星野さんが「日本に新たなビール文化を築く」という野望をもとに立ち上げた会社。
- 日本では金額ベース1%未満のクラフトビール市場だが世界では存在感が広がる。アメリカでは本数ベースで約12%、金額ベースで約21%まで成長中。
- アメリカは日本の「プレミアムビール」の市場にクラフトビールが入った。日本はここがクラフトビールとの戦場になる。
ヤッホーブルーイングが上場する予定は無いようですが、クラフトビールはなかなか興味深い市場ですね。それにしても、とてもわかりやすい記事に感心しました。
すぽさん、こんにちは。
クラフトビールは2014年頃にWBSで特集されているのを見て、最近人気があるんだなぁと思ってました。ビールは苦手でしたが、当時気になったので「よなよなエール」を買って飲んでみたところ、確かに飲みやすかったです。(調子に乗って「インドの青鬼」も飲んでみたら、苦くて悶絶しそうになりました。笑)
日本のクラフトビールのシェア率が0.5%というニッチな点から考えても、今後5年は成長著しい市場だと思います。
ただビール市場全体を見ると、クラフトビールの市場がずっと成長し続ける市場なのか?という疑問もあります。
個人的に疑問に思う点を以下に挙げてみました。
①クラフトビールは、なぜメイン顧客ではない20-30代の若者に人気が出ているのか?その人気は今後も続くのか?
②ヤッホーと大手は資本提携をしているが、大手には大きなシェアの主力商品(一番搾りとかスーパードライ)があるので、クラフトやプレミアムビールを前面に推し出すことはなく、結局クラフトビールはニッチ市場に留まるのではないか?
③居酒屋文化の衰退で、ビール市場自体が今後大きく衰退していくのでは?(現在メイン顧客の40-50代が居酒屋に行かなくなると、急激にビール市場が冷え込む可能性がありそう)
④酒税法の問題。クラフトビールが売れてくれば税率が重くなる可能性があり、値上げにより成長にブレーキがかからないか?
※これは考えすぎかもしれません(笑)