田舎の司法書士さん
お待たせしました。それでは3277サンセイランディックです。よろしくお願いします。
■結論
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
■ポイント
Step1:業績の確認
・売上はやや凸凹ながらも右肩上がりで7~8%程度の成長。営業利益率は10%程度
・売上債権や短期借入金が多め。自己資本比率は5割程度。
Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?
・不動産の権利調整ビジネスを中心とする。底地・居抜きと呼ぶ借地権者が入り混じった不動産に対し、個別調整を通じた資産価値向上の対応を行う。
・借地権者との合意形成が非常に面倒で、一般的な不動産会社は手を出さないビジネス。ただし最近は競合も出てきている様子(エリアリンクなど)
・底地自体はまだまだ多く残っている上に相続による権利調整需要は高まる。ただし営業活動に人手がかかるようで高成長は難しそう。またビジネスがフロー型のため売上が安定せず合わせて利益もブレがち。
Step3:株価の確認
予想PER7.2、PBR1.01で割安
■田舎の司法書士さんへの質問
①5年後の売上・利益率のイメージはどれぐらいだと考えていますか
③その他、聞きたいことがあればどうぞ
②競争優位性に関してはどう考えますか
エリアリンク等の底地ビジネスを行っている企業がターゲットにしているのは旧借地借家法が適用される不動産になります。
それに対してサンセイランディックが主に取り扱っている底地は借地法が適用される不動産になります。(IRに問合せを行い確認済)
名前が似ている為、ぱっと見では違いがわかりにくいかと思いますが、
旧借地法では借主(建物所有者)の保護を目的としており、
旧借地借家法は、借地法で強すぎた借主の権利の一部を削り地主(土地所有者)の権利を強化する為に制定されました。
保護したい対象が逆転している為、上記は全く別の法律と考えた方が早いです。
正直、借地借家法の知識から、借地法を理解するのは恥ずかしながら私のような下っ端司法書士レベルではかなりの時間がかかると思います。
(借地法は条文もカタカナですし、参考書も全く売っていませんし)
そのため、この分野では企業レベルの規模での新規参入は不可能で、高い利益率も維持できると考えています。
①5年後の売上・利益率のイメージはどれぐらいだと考えていますか
この手の分析は正直苦手としてるため、願望込みの予想しかありません
ただし、底地ビジネスは景気に関係ないと思われる上、
空家問題、相続税増税などで、古い建物が立っている土地の地主は無理をしても不動産の処分をしたいと考える状況は増えてきていると考えております。