人参さん
それでは9386日本コンセプトの議論です。よろしくお願いします。
■結論
片道運賃(ワンウェイ)を実現するネットワークによる強固な参入障壁を有する。成長は+10%が軸で、米国参入等による上振れも期待と景気減速による下振れの両面が考えられる。
株価は割安だが上場以来低PER(最大14程度)を維持しており市場からは「儲からない事業」と見放されている印象。Sクラス(+20%)の成長があると面白いが、これまで通りの成長だと株価がくすぶり続ける可能性もある。3.5。
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。上場前の情報はIRからとります。
・その他IR資料など
■ポイント
Step1:業績の確認
・2012の上場以来10%程度の順調な成長を遂げる。ただしリーマンショック時は大きな影響を受けて赤字に。
・営業利益率は直近では20%近くあり力強い。
・B/Sは並。有形固定資産が多い。
Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?
・ISOタンクコンテナを使った液体貨物の運送を中心とする。タンクの洗浄に面倒・ノウハウがあり日本ではほぼ唯一の企業となっている。→競争が激しい市場でも独自のポジションを取り高収益に。
・成長面では「モーダルシフト」という言葉が並ぶ。液体貨物のコンテナ型へのシフトが進んでいるとのこと。
・コンテナ市場は景気の波を大きく受ける業種。固定資産を持つため積荷が減ると「回転率が落ちる→値下げ合戦になる」というスパイラルに入り込み収益性が著しく低下する。日本コンセプトも優秀な企業ながらもその波は避けられれない様子。
予想PER 7.5でかなり割安
■人参さんへの質問
①ビジネスモデル・競争環境についてどう考えますか
②この会社の成長イメージ及び不況耐性についてどう考えますか
③その他、聞きたいことがあればどうぞ
おまたせしました。議論お願いします。
①ビジネスモデル・競争環境について
良いビジネスモデルで、それが壊れる兆候はありません。
タンクローリーやケミカルタンカーからタンクコンテナへのシフトは今後も続く。(市場拡大余地がある。)
その中で、タンクコンテナを片道輸送の料金体系でオペレーションすることにより強い価格競争力を持つ。
他社が片道輸送に参入するには当社に同様な拠点網を構築しなければならず、参入障壁も高い。