トルネコさん、大変お待たせしました。
3347トラストです。一緒に議論をお願いします。
■結論
株価もBランクで割安。経営力頼みになることだけが懸念点。3.5に近い4.0。
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
・その他IR資料など
■ポイント
Step1:業績の確認
・2011から急成長→理由は?
→2011よりレンタカー事業を買収
・営業利益率は10%程度でやや減少気味。
・B/Sではキャッシュが少なく「その他流動資産」が大きい→これは何?
→主に中古車で、ビジネスモデルの中核となる資産。
Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?
・中古車輸出事業とレンタカー事業(J-net)を中心とする企業。売上は半々だが、営業利益はレンタカーが7割以上を創出。親会社はVTホールディングス(7593)。
・中古車輸出事業は「日本では売れないような古めの中古車を海外で販売する」というユニークなビジネスモデル。
・レンタカー事業の営業利益率が異様に高い(約16%)★この理由がよくわからない
予想PER 11.3
■トルネコさんへの質問
①レンタカー事業の高収益の理由は一体何なのでしょうか?
②レンタカー事業の今後の成長についてどう考えますか
③その他、聞きたいことがあればどうぞ
①レンタカー事業の高収益の理由は一体何なのでしょうか?
J-netレンタリースは、トラストが51%、VTホールディングス(以下、VT)が48%出資しているトラストの子会社です。J-netレンタリースは、車両のレンタルを行っており、J-netレンタリースで貸出される車両は、トラストが新車をリースで購入しています。「その他流動資産」の大半は、「リース債権及びリース投資資産」であり、J-netレンタリースで貸出される車両です。(負債の部の「リース債務」は車両のリース支払い債務であり、トラストが支払っています。)トラストのIRによると、J-netレンタリースで貸出される車両は、トラストが販売しており、この販売が結構儲かるらしいです。
J-netレンタリースの売上の7割は、法人向けの代車での売上です。具体的には、損保が自動車事故の発生時に被保険に提供する代車やディーラーが顧客の車を修理等で預かる時に提供する代車がJ-netレンタリースの主力のビジネスになっています。(一般的にイメージする個人向けレンタカービジネスは売上の3割ほどしかありません。)
IRによると、親会社であるVTはディーラー業をやっていて、自動車販売時に自賠責や任意保険等の保険販売行っていて、保険を斡旋する見返りに損保にJ-netレンタリースの車両を借りて貰っているようです。VTはM&Aで成長している企業なのですが、VTが成長すれば成長するほど、J-netレンタリースはリスク無しで恩恵を受けることができる仕組みになっているようです。(続く)