企業分析:3901マークラインズ(4.0)

田舎の司法書士さん

お待たせしました。それでは3901マークラインズです。よろしくお願いします。

■結論
「専門誌と調査会社の中間ぐらいのお手頃情報サービス」という新たな市場を作り、海外を含めて順調に拡大。基本はストック型でプラットフォームも形成しつつあり安定感がある。市場規模もまだまだ小さく成長鈍化のフェーズまでは遠い。ここ数年はSクラス(20%)の高成長が期待できる。リスク面では為替、不況時の一部解約、新規参入などを想定。株価はやや高いが十分購入水準。評価は4.0。


■基礎情報

GMOクリック証券の分析を使います。

plv_3901_5
bs_3901_3

・その他IR資料など

■ポイント

Step1:業績の確認
・売上利益ともに+20%程度レベルの成長。営業利益率30%と非常に高く申し分ない。
・B/Sはキャッシュが溢れている

Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?

・自動車情報プラットフォームを中心とする。基本はストック型でプラットフォームも形成しつつある。競合らしい競合も見当たらない。
・海外売上比率も売上の4割を占めるまで伸長。

Step3:株価の確認

予想PER25.0

■田舎の司法書士さんへの質問
5年後の売上・利益のイメージはどれぐらいですか
②この企業の強み・弱みをどう考えますか

③その他、聞きたいことがあればどうぞ

『企業分析:3901マークラインズ(4.0)』へのコメント

  1. 名前:ほろうみ 投稿日:2016/12/11(日) 16:24:37 ID:27ab6a9a6 返信

    配当利回り40%に設定されているのも評価に入れるべきですね。

  2. 名前:田舎の司法書士 投稿日:2016/12/12(月) 13:23:28 ID:f2bd3ec67 返信

    1 将来性、成長率
    主力のプラットフォーム事業に関しては契約企業数の月次推移は海外企業を含めて増加基調
    海外は欧米、インド、メキシコなど自動車関連企業が多い地域でも登録会社数が少ない地域が多く、自動車開拓の余地があり、
    また、日本企業に関しても下記の通り推理をし、暫く増加基調は崩れないと思案しています。
    ①自動車業界は以下の理由により、現在進行形で再編期にある物と推察
    トヨタ、日産のグループ企業再編
    自動車業界にサムスンを始め、スマホを作成していた有名メーカーの参入
    また、グーグル、ZMPなど意欲のあるIT業界の参入
    EV、FCVなど新しい車の形の量産化が目前
    ②上記に伴い、現在の取引先だけではやっていけなくなり、新規取引先を求める企業の一層の増加
    ③情報を求め、マークラインズに登録希望する企業がまた増える
    その他事業に関して、人材派遣に関しては売上高の増加率は高いが、ライバル企業も多い何れ頭打ちになる可能性は高いと思いと思われる。
    一方、コンサルティング事業、市場予想情報は主力事業からの情報の蓄積により、知見を得やすい環境にあり、今後の事業の柱に成長できると予想
    プロモーション広告事業は、広告を出す側としてはマークラインズのHPを見る企業が限られ広告効果が高い為ある程度高額になってもニーズはあると思われる。
    ただ、やり過ぎると主力のプラットフォーム事業に悪影響を与えないか心配
    上記の推察により特に無理せず現在の成長ペースを維持することは可能と推察しています。

  3. 名前:田舎の司法書士 投稿日:2016/12/12(月) 13:32:00 ID:f2bd3ec67 返信

    2.強み、弱み
    この企業の強みはクックパッドのようなプラットフォーム独占の上に、登録料によるストック型が積み重なるビジネスモデル
    その上に、コンサルティング、プロモーション広告を積み上げることにより利益を上げている事にあると思われます。
    弱みとして海外売上高が成長している分、円高の影響を受けやすいことになるかと思われます。
    実際に円高に振れた事により2四半期決算短信において、外貨預金を円貨にしたことにより、為替差損が発生、経常利益の増加率が5.8%まで低下し、株価が急落しました。
    為替差損が無かったと仮定し、経常利益を計算した場合の経常利益の増加率は20%を超えていた為、株価は直ぐに戻ると考え購入を決めたのですが、下落から4ヶ月経過しましたが、急落前の株価まで回復できずに伸び悩んでいます。
    3.その他
    この会社の成長ストーリーは業界再編や異業種参入により、マークラインズの利用者が増えると仮定しています。
    ただし、利用者数が現在のペースで増加したとしてもプラットフォーム事業だけでは数年で成長率が鈍化する可能性があると思います。
    コンサルティング事業などの成長するが重要と考えますが、このあたりの成長見通しをお伺いしたいです。

  4. 名前:すぽ 投稿日:2016/12/13(火) 08:24:33 ID:589fc6ab0 返信

    田舎の司法書士さん、ほろうみさん、ありがとうございます。
    >ほろうみさん
    情報ありがとうございます。キャッシュも溢れており配当性向が高いのは悪いことではないですが、それ自体のインパクトは弱いかなぁと思います。PERもやや高めで配当利回りもそれほど高くはなりませんので。
    >田舎の司法書士さん
    「この企業の強みはクックパッドのようなプラットフォーム独占の上に、登録料によるストック型が積み重なるビジネスモデル。その上に、コンサルティング、プロモーション広告を積み上げることにより利益を上げている事にあると思われます。」
    まさにこの通りだと思います。色々考えるのですが、なかなか弱みが見つからない企業ですね。
    今後の成長余地がポイントの一つになるかと思いますが、一つの基準として「日本の契約企業数」というのはいかがでしょうか。以下11月の情報です。
    日本 1,311社(前年度1,144社)
    中国 276社(237社)
    アメリカ 185社(183社)
    ・・
    合計 2,231社(1,928社)
    PF事業の海外売上比率は4割とのことですが、中国などが日本レベルの契約数以上に成長するというのは十分考えられます。アジアなどを含めるとここから2倍ぐらいの成長はそれほど難しいようには思えません。
    (一方でアメリカは企業数が伸び悩んでおり、成長鈍化のモデルケースにできるかもしれませんね。)
    コンサルやプロモーションには過度に期待せず、「積み上げ」として保守的に見ておくのが良いのではないでしょうか。個別の調査や人材コンサルなら競合は多く居そうなので主力にはなりづらいかなぁと見ています。
    為替に関しては弱みと見ることもできますが、多くの企業で「海外進出」が大風呂敷になっていることから考えれば、大きな強みと見て良いように思います。
    もう少しリスク面の確認をしたいですね。いかがでしょうか。

  5. 名前:えみつんぱこぱこ 投稿日:2016/12/13(火) 10:22:42 ID:98514d427 返信

    リスク面
    スタンダード上場なので、ファンドの資金が入りにくい
    一部じゃないので、信頼性低い
    出来高が少ない
    は違いますか?

  6. 名前:すぽ 投稿日:2016/12/13(火) 12:43:20 ID:589fc6ab0 返信

    えみつんぱこぱこさん、ありがとうごさいます。
    (下品なハンドルネームはやめませんか。削除したい衝動に駆られます)
    頂いた内容は株の話ですよね。
    事業上のリスクは思いつきませんか?

  7. 名前:yamada 投稿日:2016/12/13(火) 12:46:52 ID:0a6d49069 返信

    yamadaと申します。ホルダーです。
    リスク面は
    サイバー攻撃等でプラットフォームの信頼性が低下する、
    くらいしか思いつきませんでした。
    当然、それについての対策もしているでしょうし、心配はしていません。
    >えみつんぱこぱこさん
    今後とも成長が続く場合、一部昇格は当然あると思います。
    そのときには出来高が上昇し、信頼性も流動性も上がっていくと考えています。
    ファンドの資金も流入してくるでしょう。
    この会社のサイトが、投資家にとっての四季報のような物であればよいなあ、と考えております。
    実際にサイトを使うことが無いので、どれほど必要不可欠なものかを実感することができないのが不安といえば不安です。
    自動車業界で働いていて、マークラインズを使用している方がおりましたら、是非ご意見を頂きたいのですが・・。

  8. 名前:FPかもめ 投稿日:2016/12/13(火) 13:28:09 ID:026bbcbbc 返信

    すぽさん
    はじめまして
    中長期で投資をしていますFPかもめと申す者です。
    このブログは拝見させていただいておりますが、ビジネス分析不得手と考えていて実力不足を露呈するのではないかとコメできませんでしたがマークラインズは少々持ってますしとても興味があり、またかつ現状とても見込みありと考えるところで議論に参加したく思います。
    ビジネスモデル及び持っている数字傾向としましては、エムスリーあるいはTOCですが、カカクコムあたりと似ていると考えるところです。
    あるいは競合が見当たらない強いプラットフォームを持つ上に顧客増対応に追加投資をほとんど必要としない形態に思えます。
    この種の企業が軌道に乗ると過去の事例から見る限り凄まじく強く推移する事が多いと思えるところです。
    (ヤフー、クックパッドなども)
    市場規模の問題はあると思いますが、自動車関連市場はこの面でも医療市場にも劣るとも思えず、市場規模の壁もちょっと心配する段階にないように思えます。
    現状に拾える材料に置きましては、売上利益を伸ばせないあるいは減らすという想定が正直思い浮かばないところです。

  9. 名前:FPかもめ 投稿日:2016/12/13(火) 13:28:27 ID:026bbcbbc 返信

    続き
    となると、早い成長スピードをどれだけ維持できるかを焦点にしたいところですが、楽観ぎみでいいような気もしますが、自動車業界はかなり保守的と聞いており、この種のサービスにコストをかけるのは慎重になる企業は多く国内においては契約企業が思うように伸びないなんて可能性は考えられます。
    また他の方もご指摘の通り海外比率が高いことで為替が不利に働く事は考えられます。為替動向と海外比率によっては数年程度利益横ばいやいくらか減少・・数年程度伸び悩む事も想定しておくのがいいかもしれません。そうなった場合は為替が揺り戻すなんてときに一気に伸びるなども有り得そうです。
    そうなった際は株価はそれなりに低迷がありそうで、エムスリーなどよりは常に順風満帆とならないかもしれないとは思ってます。
    とはいえ数字的は投資余力等もありそうで逆風の時に対処する能力となりそうで、今から悲観的なシナリオはなかなか描き難いと感じるのは正直なところです。
    総じて、いまのところと条件はつけたいですがケチがあまりつけられない素晴らしい企業に思えます。
    業績を離れて現在のPER水準は安いとは言えないとは感じる所で市況動向によってはPERが下がることで株安は考えておいたほうがいいと思ってます。
    とはいえこの業績傾向が続くなら今の下の水準はつけずずっといってしまう恐れは十分考えられところでそのあたりをどう乗りこなしていくか?の方が悩ましい感じかもしれません。

  10. 名前:S.藤沢 投稿日:2016/12/13(火) 16:39:44 ID:1734e8d55 返信

    すぽさん
    ビジネスモデルに関するリスクではなく申し訳ありません。
    順風のため意識改革が行われにくく、営業や経営力による自力について努力を怠ってしまうのが最もリスクではないかと思います。結果安定成長となり成長率の鈍化が考えられます。
    すぽさんの本意する議論とは違うと理解しておりますので、
    話が反れるようであれば一意見として無視していただいて結構です。
    藤沢

  11. 名前:sun 投稿日:2016/12/13(火) 17:31:28 ID:bc488d018 返信

    マークラインズをPFの10%程度保有しています。こちらのみなさんのハイレベルな議論についていける自信はありませんが書き込みをさせて頂きます
    業績減速、後退の最大のリスク要因は私も為替だと思っています。またリーマンショックの時のように自動車業界が壊滅的な打撃をうけるようなことがあれば、一時的な業績後退も十分ありえますし、実際にリーマンショックの時は世界的な自動車業界の大不況&円高のダブルパンチで20%の減益決算となっていました。海外売上高比率は現在40%ほどですが、自動車の生産拠点としての重要度はアジア新興国諸国をはじめ海外に重心が移っていくながれから、IRの決算説明資料か何かにいずれは国内と海外の売上比率は逆転し、最終的には海外が7割ほどを占めると考えていると記載があったと記憶していますし、私の旦那は自動車関連の部品メーカー勤務ですが、今後国内の仕事はどんどん減る一方で、海外に仕事の比重が移っていくのは間違いないといっています

  12. 名前:sun 投稿日:2016/12/13(火) 17:32:42 ID:bc488d018 返信

    続きです
    yamadaさん
    旦那にマークラインズのサービスって便利なの?と聞きましたが、旦那の会社は有料会員ですが旦那は業務で使ったことがなくよくわからないといわれました(-_-;)お役に立てずですみません。ただ来春からタイ工場に駐在員として赴任しますので、日本にいたときよりも生産量の調整などマネージメントにかかる職務も増えるらしく、もしサービスの詳細について情報があれば私のブログに記事としてUPしたいと思っています

  13. 名前:sun 投稿日:2016/12/13(火) 17:33:42 ID:bc488d018 返信

    続きです
    FPかもめさん
    自動車業界が保守的というのはおっしゃるとうりです。旦那の話を聞くと、今まで取引のなかった異業種の企業が、新規参入しようと新しい部品を使ってもらおうとしても、何度も安全性に問題がないかの監査をうけなくてはならず、部品納入企業として採用されるのはほんとにう大変なんだそうです。ただコストに人一倍うるさいトヨタ系の企業は軒並み会員になっていますし、少なくともトヨタ系のような大企業にとってはサービスの費用対効果は良いという認識でいいのだと思っています。
    また保守的とはいっても昨今競争は激化するばかりですし、自動運転、EV、FCVなどの次世代エコカーの開発競争などで、今まで取引のなかった企業、異業種の企業とも積極的に良い関係を築いていくのは、完成車メーカーにとっても急務ですし、関連企業のすそ野が広がることは確実です。このように自動車産業を取り巻く環境の変化もマークラインズには追い風でしょう
    また新規ビジネスの人材紹介やコンサル業務もこれまで自動車に関係のなかった異業種の企業が参入しようとした時、ノウハウ0の状態から自力で参入するのは大変でも、人材紹介でノウハウを持つ人材の採用活動や、コンサルを受けることで参入のハードルが下がるようなサービスを提供できているのなら先々楽しみの大きなビジネスになると考えています。ただそのポテンシャルがそこまでのものなのかはまだ数値面だけみても推測するのは時期尚早でしょう。

  14. 名前:sun 投稿日:2016/12/13(火) 17:34:06 ID:bc488d018 返信

    あとは実際にはっきりと数値にでている懸念材料としてはすぽさんが指摘してらっしゃるアメリカの契約企業数が長くほぼ横ばいで推移していることです。IRによるとアメリカは担当者が変わるたびに解約される傾向が強く、新規もとっているが解約も多いので伸びないという回答でしたが、誰がみても有用なサービスならそのようなことも起こらないと思え、アメリカ市場に関してはサービスに対する顧客満足が低いのでは?と懸念しています

  15. 名前:駄菓子屋 投稿日:2016/12/13(火) 20:38:11 ID:41b134895 返信

    初めまして、ホルダーです。
    私もこちらのみなさんのハイレベルな議論についていける自信はありませんが書き込みをさせて頂きます。
    宜しくお願いします。
    私が以前IRにきいた時は、アメリカには強力な同業他社(巨人)がおり、中々食い込むのは難しいと・・文化の違いもあり苦戦している。ただ、提供しているサービスには価格を含めて自信はある(笑)とのことでした。
    私自身は現状の数字面での不安はないのですが、YAMADAさんがおっしゃっていたのと同じく、マークラインズの提供するサービスがどの様なレベルにあるのか比較するすべがないものでそれだけが懸念材料です。
    こちらのサービスを利用した経験がある方の意見をお聞きしたいです。

  16. 名前:あかり 投稿日:2016/12/13(火) 21:05:16 ID:0236709c8 返信

    少しばかり議論に加わらせて下さい。
    まず業績後退の原因にもなり得る為替の影響ですがマークラインズに関してはあまり気にしなくてもいいのではと思います。仮に急速な円安により業績向上しても一番の事業の柱であるプラットホーム会員数の鈍化があるようですと長期保有しにくいと思います。今の所ライバルらしい企業もありませんので先駆者の優位性いかして加速度的に企業会員数を増やしていけるかかかっているのではと思います。酒井社長の話によると自動車プラットホーム顧客は、自動車メーカー、部品メーカーのほか、材料メーカー、設備、金型メーカー、ソリューションベンダーなど多様化しており、潜在顧客数は世界に約8万社あると推定されているそうです。
    リスクと思えるのは幹が大きくならないうちにいろいろな事業に手を広げすぎることしょうか。

  17. 名前:あかり 投稿日:2016/12/13(火) 21:11:47 ID:0236709c8 返信

    すみません。まちがって★を付けてしまいました。

  18. 名前:人参 投稿日:2016/12/13(火) 22:06:03 ID:d603432a7 返信

    すぽさん、田舎の司法書士さん、あかりさんへ、
    主力事業の将来性について、みなさんは保守的に考えているように感じました。
    以下は、マークラインの契約企業数の年次推移とその差分です。
    契約企業数 前年差
    H24 12月     1386
    H25 12月     1519  133
    H26 12月     1712  193
    H27 12月     1940  228
    H28 (11月) 2231  291
    縦軸が契約企業数、横軸が時間のグラフを書いたとき、シグモイドカーブの
    立ち上がりの部分に位置します。(シグモイドカーブの変曲点前、別の言い
    方をすると二回微分の結果が正の数)
    最終的に、シグモイドカーブが水平になる契約企業数は予想できないですが、
    まだ、業績頭打ちを懸念する時期では無いと思います。

  19. 名前:人参 投稿日:2016/12/13(火) 22:07:21 ID:d603432a7 返信

    すいません、前の投稿で、表のフォーマットがずれていたので、表の部分だけ再投稿します。
             契約企業数 前年差
    H24 12月     1386
    H25 12月     1519  133
    H26 12月     1712  193
    H27 12月     1940  228
    H28 (11月) 2231  291  

  20. 名前:beyan 投稿日:2016/12/13(火) 23:23:37 ID:e8a346057 返信

    失礼いたします、beyanと申します。
    現在主力として保有しているので少しコメントさせて頂きます。
    私は同社サービスの優位性に関しては、契約企業が順調に増加=優位性あり、という程度にしか外からはわからないとある程度割り切っています。
    リスクについてですが、現段階のリスクは自動車産業の不況による「自動車情報プラットフォーム」の解約増くらいしか思いついていません。
    リーマンショック時(2009年)の減収要因はだいたい解約2:為替1とのことです。
    実際2009年よりも円高であった2011、2012年は売上が増えています。
    海外比率が上がることで影響は大きくなると思いますが成長株投資としては重く考えすぎなくとも良いレベルだと考えています。
    為替と自動車産業は関係が深いのでここは考え方にもよると思いますが。
    その他としては
    14期有報より自動車産業ポータルのシステム開発・運営はグループ外のシステム会社に委託しているとのことなので、投資家としては不透明な要素の一つに挙げられると思います。

  21. 名前:ヒト 投稿日:2016/12/13(火) 23:47:13 ID:29c46b4b6 返信

    横からすみません。一応リスクはあるように思いますので書かせてもらいます。
    ここは情報を収集・分析・集約してポータルサイトで提供するビジネスが基本ですが、
    情報の一次収集に優位性(コネクション・ノウハウ)はあるようには思えません。
    どちらかというと公開情報の収集や他のリサーチ会社から情報を購入して分析・整理して提供してるような印象です。
    そして各分野ごとには当社の提供レベルを上回るサービスが存在しています。
    つまり単純にポータルサイトとしては同様のモデルがないが、個々の提供サービス自体は特段の優位性はないように思います。それは当社自体が認めています。
    あらゆるポータルサイトには類似の後追いサイトが存在していますが、
    もしそのようなサイト・サービスが出現してきた場合に当社の優位性は確保できるとお考えでしょうか?

  22. 名前:田舎の司法書士 投稿日:2016/12/14(水) 08:52:21 ID:26e807c5c 返信

    駄菓子屋さんへ
    アメリカのライバル企業というのはは恐らくIHS Automotiveという会社ですね。
    親会社はエネルギー情報調査・コンサル企業大手。Chemical Weekなどの専門誌も出す出版社も兼ねているようです。
    https://www.ihs.com/industry/automotive.html
    HPなども見に行ったのですが、当然ながら全文英語
    当方にはマークラインズとの比較はできませんでした。

  23. 名前:POPO 投稿日:2016/12/14(水) 10:29:05 ID:a3fcd9ce7 返信

    こんにちは。私も主力で保有しており、参加できればと思いました。
    私は当社については、語弊を恐れずに言うと、自動車情報に特化した「まとめサイト」のようなものかなと、思っております。
    私が気になるのは、このプラットフォームが、利用者にとって、そこまで役に立つのか?ということです。業者でもないため、確認は難しいのですが、会員数が増加していることから、今のところはそこまで心配いらないのかなとも思っています。幸い月次が見れますので、適時確認すればよいかとも思っています。
    あとは、他の方々も書かれている通り、サイトの運営が外注であること、調査に独自性がないことです。
    サイトの外注については、クックパッドなど他の企業がどうしているのかは勉強不足もありわかりませんが、当社の基盤となる部分でもあるため、どうなのかなと考えております(逆に外注が普通なら、この問題はなくなる)。
    調査については、直接的な取材などの手法も部分的には取っているものの、独自的というよりは、色んなところから情報を引っ張ってきて、まとめている というような印象です。従業員数68名程度からも、その余裕はないかと思います。
    ちなみに、IHS社から情報を結構買っているというのを何かで見たことがあります。
    (→このブログ様でした。http://inv.synchack.com/2015/03/3901-150327.html)
    同時に、同社はアメリカではやはり幅を利かせている会社だと思われるため、アメリカの契約が停滞しているのだと私は考えています。
    色々なリスクが思いつきますものの、それ以上に成長性が今後も安定的に期待できるかなとは思っており、「月次の継続的な劣化が見られない限り」、そこまで気を使う必要もないのかなあとも考えています。
    いかんせん、すでに価格が適度に評価されていますが。。。

  24. 名前:すぽ 投稿日:2016/12/14(水) 19:22:26 ID:589fc6ab0 返信

    みなさん、ありがとうございます。活況ですねー。
    色んな情報をいただきましたのでここまでの整理をします。
    ◾︎意見など
    ・変動費がほとんどかからないビジネスモデル。今後も売上成長にともなう高収益が期待できる
    ・不況による影響はある程度考える必要がある。為替は海外成長を望む以上 影響は避けられない
    ・成長の見通しについては「やや保守的」と「まさにこれから」で多少意見が分かれるが、20%程度の成長に関しては概ね合意
    ◾︎懸念点やリスク
    ①掲載情報は専門情報には敵わない。束ねられていて低価格であることで受け入れられている。
    ②アメリカ市場の鈍化は競合がいるため。IHS Automotive。
    ③社員の弱体化の可能性が考えられる
    こんなところでしょうか。
    次のコメントで私の捉え方を書きますね。

  25. 名前:すぽ 投稿日:2016/12/14(水) 19:23:12 ID:589fc6ab0 返信

    ①について
    ヒトさんやPOPOさんが書かれているようにこのサイトは
    「専門誌と調査会社の中間ぐらいのお手頃情報サービス」
    ぐらいに捉えるのがよいように思います。年間50万円程度で、企画スタッフ部門が中心に活用するというイメージです。
    絶対に必要というよりも「無いと不便」ぐらいのツール。こんな感じではないでしょうか。(もちろん企画スタッフなどがここでの情報を使って資料を作ったりすると、手放せなくなっていく可能性はあります)
    こう考えると不況時に契約解除が少し起こるというのもなんとなくわかります。
    ②について
    情報ありがとうございました。アメリカ鈍化が納得いきました。既に多くの企業で使っていれば入り込みづらいでしょうね。他国でも多少警戒が必要でしょう。
    ③について
    S.藤沢さんが仰るように楽なビジネスモデルに乗ると社員が弱くなるのは否定できませんが、それほど気にしなくても良いかと思っています。
    「ビジネスモデル8、社長2」が持論ですが、企業成長の8割は環境であり、社員の士気ではありません。また、そもそもまだまだ小さい企業で社員がラクできるような感じは受けません。海外新拠点は社員5名で運営するようですし強くならざるを得ない印象です。
    というわけで、環境やビジネスモデル面での弱点は見当たりませんが、 そもそものニーズがやや弱いという視点を加えることで全体像が見えてきたように思っています。
    いかがでしょうか。

  26. 名前:駄菓子屋 投稿日:2016/12/14(水) 20:22:07 ID:f63b3c1cb 返信

    まとめて頂きありがとうございました。
    皆様、色々と教えていただき感謝感謝です。
    漠然とですが、ここの会社像を自分なりに捉える事ができました。
    いずれにせよブルーオーシャン(暫くの間は)である事は間違いないと思っております。
    小さい海なのかもしれませんが…
    ただ現状の株価の位置については、皆さん如何お考えでしょうか?

  27. 名前:yamada 投稿日:2016/12/14(水) 21:08:35 ID:cb359c208 返信

    皆様、大変勉強になりました。
    マークラインズの立ち位置が「無いと不便なもの」であるというのは、非常にしっくりきます。
    現状の株価については、
    使用料のみの収益モデルとしてはそれなりに評価されているように感じます。
    会社の成長と同程度には株価も上昇すると考えております。
    築き上げたプラットフォームを利用した更なるビジネスが育っていけば、もっと収益も上がってくるのではないでしょうか。
    ブルーオーシャンの制海権を握った後は、海底資源の掘削を期待したいです。
    もっとも、20%の成長率を維持するより困難な事だとは思いますが。
    しかし、これほど充実した議論ができるプラットフォームを他に知りません。
    さすがのブログです。
    ありがとうございます。

  28. 名前:策士田中 投稿日:2016/12/14(水) 22:03:12 ID:b51f042c8 返信

    現状の株価が評価されて、PERや配当利回りを見るに普通〜高いのは大多数の人が認めるところだと思う。いや、現状では評価されてなくて、安過ぎますよ!っていう人います?
    ただ、今後、約20%ずつ発展していく、世界では確実に自動車を必要とする人が沢山いて、作る人たちも沢山居る。今後、ガソリンから電気、燃料電池と増え、まだまだ、マークラインズを使用していない新規プレイヤーが控えている。自動車関連を作製する為には、無ければ不便な会社です。
    そして、この現象は自動車会のエムスリーだと思えばなんら不思議ではない。
    エムスリーが上場した次の年、つまり2005年のPERを御存知ですか?PER133です。私はエムスリーを良い企業だと分かりながら、このPERの高さに買えなかった、、。次の年は165まで上がります。私の見る目がなかったなと。ですが3年目は60まで低下。その後約30〜80を行ったり来たりです。市場が評価すれば高PERも許される。
    新興企業では成長から安定期PERが高めになることは仕方ないと思います。
    なので、私はこの会社は魅力ある会社だと思うなぁ。
    海外比率が4割近くあり、円高に左右されるのは仕方ないっすね。

  29. 名前:ヒト 投稿日:2016/12/14(水) 22:12:39 ID:8c15d4270 返信

    すぽさん、ありがとうございます。そのまとめ方でスッキリしました。
    他は自動車産業のコモディティ化により情報が陳腐化する懸念もありますが、
    しばらくは大丈夫じゃないでしょうか。
    需給面では別の見方もできますが、株価自体は十分評価されているように思いますね。

  30. 名前:POPO 投稿日:2016/12/14(水) 23:05:22 ID:a3fcd9ce7 返信

    すぽさん、皆さん、ありがとうございました。
    私もその見方で違和感はございません。
    確かに社員一人ひとりの負担は結構ありそうな気はします。
    (その分、一人当たりの売上・利益とも伸びてますが、、他のプラットフォーム会社がどうなのか全然知らないので調べてみようと思います笑)
    あとは有報とか会社から発信されている情報も、あまりネガティブな感じはなく、毎期2ケタ成長目指すと社長自身もおっしゃってますが、経歴も立派?なので、PERもまずまずということもあり、あまり鵜呑みにせず、向き合っていきたいとは思います。
    最後に、すぽさんのサイトのおかげで日々確実に成長できている気がします。
    最近は風邪も流行っておりますので、ご無理なさらない程度で、過ごされて下さい。

  31. 名前:よっぴー 投稿日:2016/12/14(水) 23:22:27 ID:3a001d7e0 返信

    はじめましてすぽさん。皆さん。よっぴーと申します。
    議論も終盤に進んでいるようですが、
    私も意見させてください。
    ちなみに、3901はすでに購入済みで資産の10パー程度保有しております。
    これから5年後のイメージとしては、今より売上利益共に2.5倍程度増えると考えています。
    理由としては日本とアジア市場での販売が更に拡大するとの読みです。
    確かに米市場は横這いですが、他の市場はコストメリットを活かし営業拠点を中心にまだまだ売上は伸びると思っています。
    強みは日本市場での優位性です。日本国内にはライバルがおらずこれから更に販売数が伸びると考えます。
    弱みは営業力の弱さです。有料会員は約9割が拠点地域からの契約なので、営業力の強化が課題と考えます。
    その他、これから2.3年は売上利益が更に増えると考えていますがすぽさんはどのようにお考えでしょうか。
    現状の株価は来季のEPSから見ると妥当かなと思います。

  32. 名前:sun 投稿日:2016/12/15(木) 08:26:00 ID:ea3e669de 返信

    すぽさん、みなさんありがとうございます。
    アメリカ市場不調の原因にはやはり競合する会社の存在があったんですね。なぜリーマンショックの時に解約が一定程度でたのか?なぜアメリカが伸び悩んでいるのか?という私の中でもやもやしていた疑問がこちらの議論ですっきりと解消し、大変勉強になりました。ありがとうございます

  33. 名前:sun 投稿日:2016/12/15(木) 08:48:25 ID:ea3e669de 返信

    今タイに出張中の旦那からマークラインズのサービスについてタイ工場の営業担当者の方から話を聞けたとラインが入っていましたので、こちらに書き込みさせて頂きます
    ・すぐに手にはいる情報はトヨタの場合全体の台数しかわからないが、マークラインズの情報は拠点毎、車種毎の売上台数がわかる
    ・見たい情報はあるが情報料が高いので、旦那の会社は日本しか契約しておらず、タイでは契約していない。
    ・マークラインズの営業さんが客先に何回も出向いて足で情報を仕入れているので、見たい情報はそれなりにあるし正確なので、安くなれば契約したい
    とのことでした

  34. 名前:ほろうみ 投稿日:2016/12/15(木) 08:50:05 ID:29d9a01dc 返信

    潜在マーケットがどれくらいあるのかわかりにくいのがここのネックになっているだと思ってます。
    自動車以外の分野への横展開ができればマーケットが広がるのですが、
    製造業のポータルサイトはNCネットワーク(マークラインズと提携している)や、イプロス等プレーヤーが多いので有料サービスのマークラインズがこれから入り込むのは難しいでしょうね。

  35. 名前:田舎の司法書士 投稿日:2016/12/15(木) 16:12:58 ID:755540c5c 返信

    すぽさん、皆さん、ありがとうございました
    ビジネスモデルを見たときにピピッと来たのですが、みなさんの意見を聞いてこの会社の保有について安心ができそうです。
    月次推移だけ気をつけ、急落は拾いつつ、株価が5000を超えるのを楽しみに待つことにします。
    ありがとうございました。

  36. 名前:すぽ 投稿日:2016/12/16(金) 00:11:56 ID:589fc6ab0 返信

    みなさんありがとうございます。
    あとは「割安さ」と「成長限界について」あたりでしょうか。どちらも結論は出づらいですが私の考え方をお伝えします。
    割安さについて
    私の株価と見方は以下の通りで「成長率とPER」で見ています。
    http://www.spotoushi.net/archives/42361660.html
    Sクラス(20%成長)ならPER40を狙えると考えていますので、現在のPER25レベルなら購入水準です。エムスリーのPER100やPER60というご意見もありますがこの水準は基本的にはバブルだと考えています。「早売りしないように心の準備をする」程度に捉えるのが良いのではないでしょうか。
    成長限界について
    今の対象市場をベースにした「保守的な見方」と、中期的な対象市場拡大も踏まえた「強気な見方」の二つがありそうですね。保守的な見方は私が最初に書いた国内の利用社数を軸にしながら見ていく考え方、強気な見方は最大9万社が対象と書かれた方もいらっしゃいます。
    強気な見方は否定しませんが、成長株投資はやや保守的に見る方が安全だと思います。
    売上が5年で2倍(15%成長)になるか、5年で2.5倍(20%成長)になるかはよくわかりませんが、ビジネスモデル的に利益率が伸びやすいのでその分を底上げできると見て良いのではないでしょうか。利益成長としてSクラス(20%成長)は期待して良いと思います。
    いかがでしょうか。

  37. 名前:策士田中 投稿日:2016/12/16(金) 05:58:56 ID:d78406e94 返信

    民主党政権時代の2009年からの3年間。
    日経平均が8000円時代でもエムスリーはPERは29から43前後でした。
    60だとバブルだと思いますが、40前後までは普通に買える水準だと思います。
    すぽさんの意見に賛成致します。
    直近では円安になって来ていますし、海外比率4割のマークラインズには追風ですね。

  38. 名前:マー君 投稿日:2016/12/16(金) 06:50:20 ID:d2ca02488 返信

    ほぼ上場来のホルダーです。初めて参加させていただきます。
    ビジネスリスクという点については、皆さんの書かれているように正直かなり少ないと考えており、だからこそ株価低迷にもめげず保有し続けています。
    あるとすると、ここは若干スピード感が遅いので、参入障壁が下がるリスクでしょうか。
    利益率が40%に迫る高収益で、安定して20%成長出来るビジネスだとなれば、他社が本格的に参入してくる可能性があり、資本力のある企業が本気になれば、そう時間をかけずにキャッチアップ出来なくはない状態だとも思えます。
    その意味で、ここはもっとスピード感を持って、キャッシュを積極的に投資して行って欲しいところです。
    以上よろしくお願いします。

  39. 名前:すぽ 投稿日:2016/12/16(金) 17:22:30 ID:589fc6ab0 返信

    マー君さん、ありがとうごさいます。
    頂いた視点に異論はありません。
    情報の蓄積があるのでそれなりに参入障壁はありますが、仰る通り新規参入リスクはあると思います。
    また、先に入ったもの勝ちの仕組みですのでスピードは大切だと思います。

  40. 名前:すぽ 投稿日:2016/12/18(日) 10:52:39 ID:589fc6ab0 返信

    意見も出尽くしたようですので結論を含め確定しました。
    おそらく今までで最多の参加者数となる議論でしたが、そのおかげで多角的な視点でこの企業を考えることができました。
    みなさん、本当にありがとうございました。

  41. 名前:田舎の司法書士 投稿日:2016/12/19(月) 16:30:29 ID:6019b86e1 返信

    すぽさん、皆様、今回はありがとうございました。