企業分析:1716第一カッター興業(4.0)

ゴルキチさん

それでは1716第一カッター興業です。よろしくお願いします。

■結論
高い技術と汚泥処理の一括請負などを強みにする切断・穿孔No.1企業。ここ数年成長が続くが、老朽化修復ニーズによるものと推測でき、継続的な成長が続くのであれば大化けの可能性がある。3.5に近い4.0。


■基礎情報

GMOクリック証券の分析を使います。

plh_1716_10
bs_1716_5

・その他IR資料など

■ポイント

Step1:業績の確認

・2011年ごろから売上成長が軌道にのる。営業利益率も年々向上し13%程度まで向上し純利益は2013→2016で3倍以上に
・B/Sはキャッシュが溢れている

Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?

・ダイヤモンドカッターやウォータージェットなどを使った切断・穿孔工事を中心とする。
・切断・穿孔ではシェアトップで大手ゼネコンからも信頼を得る

Step3:株価の確認

予想PER6.8で割安

■ゴルキチさんへの質問
①この企業の売上成長と利益率向上の理由はどう考えますか。
②5年後の売上・利益のイメージはどれぐらいですか
③その他、聞きたいことがあればどうぞ

『企業分析:1716第一カッター興業(4.0)』へのコメント

  1. 名前:ゴルキチ 投稿日:2016/09/29(木) 17:42:40 ID:324933e96 返信

    すぽさん
    議論、宜しくお願い致します。
    ①売上成長と利益向上の理由
    以下の三点だと思います。
    ⑴成長マーケットにいる
    ⑵業界内で規模が大きい
    ⑶経営が上手い
    まず⑴ですが、第一カッター興業は、道路、橋梁、高速道路、生産設備など社会資本の改修や補強を主軸としております。以下のように、マーケットは成長していると思われます。
    高速道路補修工事 4兆円始動。
    http://www.shinko-web.jp/economic/000673.html
    建設後50年を経過した橋梁の割合は10年後には42%と増加。
    http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/yobohozen/torikumi.pdf
    などなど。さらに東京オリンピックに向けた整備や熊本震災の復旧工事など、当面マーケットのコンディションは良いと考えられます。
    なお、高度経済成長期に建設された建造物が老齢化しており、
    補強修繕するなり、壊すなりしなくてはならないのは
    生産設備も同様で、かつて日本の戦後成長を支えた太平洋ベルト地帯は老齢化設備ベルト地帯と化しております。
    このマーケットに特化したのが1433べステラで、建造物は作った人には
    壊せない、という考えのもと、設備を解体する事業をしております。
    この会社の中期経営計画のP7に戦後、社会資本ストックが積み上がりが
    記載されており、当該マーケットの今後の伸びが良くわかります。
    https://www.besterra.co.jp/pdf/eir.pdf

  2. 名前:ごるきち 投稿日:2016/09/29(木) 18:38:40 ID:324933e96 返信

    次に(2)の業界大手という点ですが、第一カッター興業のウェブサイト等には「業界ナン バーワン企業としてのゆるぎない地位を堅持し」とあるのですが、この会社が属する切断・穿孔工事業界のシェアといった情報を見つけられません。恐らく「業界」というにはマイナー過ぎて誰もデータをまとめていないのだと思います。
    参考情報としては、当該業界のウェブサイトがあり、このサイトに記載されている会社が、第一カッター興業の競合になるかと思います。
    http://www.jcsda.gr.jp/member.html
    ここを見ると中小企業の集まりといった感じで、上場企業は9895コンセックだけですので、第一カッター社はナンバーワンがどうかは別にしても大手ではあるのだと思います。
    なお、9895コンセックの売上も100億円程度ですから第一カッター社の128億円と大差はありませんが、その経営状態は大きく異なります。売上は横ばいかやや下がり気味で、利益は上下に荒れており、出る年2014年)ですら、純利益は3%程度で、8%の第一カッター興業とは大きく差があります。さらに、2008年から2010年の売上の下落は2.3%で赤字転落しており、一方で第一カッター興業は同時期の売上の下落は約1%で、純利益も2%確保しております。つまり、(1)成長マーケット、(2)業界大手の二点だけでは、第一カッター興業の強みは説明仕切れないかと思います。
    第一カッター社は切断穿孔事業以外に、ビルメンテナンス事業とリユース事業を行っておりますが、切断穿孔事業が全体売上128億円のうち114億円を占めていますので、他の2事業は分析対象から外して良いかと思っています。

  3. 名前:ごるきち 投稿日:2016/09/29(木) 18:50:50 ID:324933e96 返信

    第一カッター興業株を「何でこんなに強いんだろう?」と思い、上記のような理由からその強みが説明仕切れないため、私はまず最小単元株を打診買いし、四半期決算が出るたびに買い足して今日まで来ました。この会社はとにかく四半期を外しません。売上は極めて安定していますし、売上原価率や販管費率も一定です。
    話が少しそれますが、上記の1433べステラは、「大型案件が増えたので工事進行基準の都合上売り上げが落ちたけど受注残は積み上がっているから心配ない」といった決算を平気で出すのですが、第一カッターの場合はそういうことがありません。とにかく安定しております。
    ここから(3)コスト管理や受注力などの経営力の高さ、が強みだと推測しております。
    これは、主要顧客であるゼネコンからしてみても大きなポイントだと思います。ゼネコンから見ると第一カッター興業の工程は全体工程の一部でしょうが、その工程が必ず納期通りに仕上がるということは、全体工程の進捗に対する観点で見ると、競合他社との比較において多少の価格差を補えるのだと推測しています。

  4. 名前:ごるきち 投稿日:2016/09/29(木) 19:03:16 ID:324933e96 返信

    ②五年後の売上、利益のイメージ
    この会社の決算は毎回決まり文句のように「人員不足、人件費高騰、資材費高騰」とあり、よって将来の見通しは厳しいと言いつつ、毎回裏切ってくれます(笑)
    とは言え、売り上げはともかく利益成長は若干鈍化するイメージで、売り上げは年率10%成長、純利益は20%成長程度と見ております。
    従いまして、五年後には:
    ・売上:200億円
    ・純利益:27億円
    程度かと思います。
    なお、この会社の決算書は本当に手抜きで、上記の決まり文句もそうですが、数字以外の文言がいつも一緒です。もう少しIRに力を入れてくれれば株価も上がるかと思ったりしています。

  5. 名前:ごるきち 投稿日:2016/09/29(木) 19:08:26 ID:324933e96 返信

    すぽさんへの質問ですが、すぽさんがお好みのクラウドやASPなどと異なり、第一カッター興業は売上増には人員増(外注も含めて)が必要となりますが、このような業態の会社への投資は長期的にみてどのようにお考えでしょうか?
    また、これだけの業績にも関わらずここまでPERが低い理由は何だと思われますか?

  6. 名前:すぽ 投稿日:2016/09/30(金) 08:52:48 ID:589fc6ab0 返信

    ゴルキチさん、ありがとうございます。
    情報が少なく難しい銘柄だなぁと頭を悩ませていましたが、様々なデータをいただきいろんな気づきを頂きました。ありがとうございます。
    この銘柄で一番よくわからないのは「成長ドライバー」ではないでしょうか。
    議論スタート時点では「公共投資の波に乗っている」ということだろうと安易に捉えていましたが、仰るように「老朽化修復ニーズが旺盛」というストーリーはなかなか説得力があります。
    ただ推測の要素が強いのでもう少し証拠に近いものがあるとよいですね。(社長コメントやIRなど)
    社員の口コミでも東京オリンピックまでの特需と認識しているようで懸念が残ります。
    https://jobtalk.jp/company/34/reputations?page=2
    会社の強みや利益率向上についてはあまりズレはありません。
    技術力と組織力で他社とはレベルが違う品質を提供できており、売上増に伴って経費効率が上がっているということだと思います。
    >すぽさんがお好みのクラウドやASPなどと異なり、第一カッター興業は売上増には人員増(外注も含めて)が必要となりますが、このような業態の会社への投資は長期的にみてどのようにお考えでしょうか?

    確かにクラウドなどコスト面の心配が無い企業が好きですが拘るつもりはありません。成長が明らかなのであればよいのではないでしょうか。
    >また、これだけの業績にも関わらずここまでPERが低い理由は何だと思われますか?
    株価のことはもちろん分かりませんが、私の認識のように景気循環株だと捉えている方が多いからではないでしょうか。景気循環なら減収とともに利益も巻き戻りますので今の株価は妥当ともいえます。エナフンさんのこれですね。
    http://ameblo.jp/okuyama-tukito/entry-12146183712.html
    老朽化修復ニーズに乗る成長株か、景気循環株か、そこをもう少し議論したいです。

  7. 名前:ゴルキチ 投稿日:2016/09/30(金) 16:53:14 ID:5163144c3 返信

    すぽさん
    ありがとうございます。
    第一カッターの採用のウエブサイトに社長のコメントがあります。
    http://www.daiichi-cutter.co.jp/recruit/message.html
    日本には、「成長する建設業」というカテゴリーが存在します。減少を続ける公共事業を尻目に、既存建築物のリニューアルに特化した企業が安定して業績を伸ばしています。そしてそのリニューアルにおいて大きな役割を果たすのが、「ダイヤモンド工法」や「ウォータージェット工法」なのです。これからは人口と税収の減少により新築需要が伸びないかわりに、補修・維持・耐震補強・コンバージョンなどの需要が増加し、CO2の削減や地球温暖化防止のための設備の更新が求められる時代なのです。
    また、以下に広瀬社長のインタビューがあります。
    http://www.shachotalk.jp/talk/20160308
    サマリーは:
    >ビルなどを解体する際、少しずつ低くなっていくビル、皆さんも見たことがあると思います。あれは、下から少しずつビルをスライスし、切り落とし、低くなっているのだ
    >国が発展していく過程にのみ必要な仕事と思いがちですが、それだけではなく、メンテナンスという観点からも欠かせない技術であるのだ
    >今、福島の原発が廃炉へ向かう中で、どうしても放射能などの危険が隣り合わせの現場で、いかに、安全に「切る」ことを行っていくか、という技術も開発されていると
    といったところですので、広瀬社長のお考えは、老朽化修復及び解体ニーズに乗る成長産業、ということかと思います。

  8. 名前:ゴルキチ 投稿日:2016/09/30(金) 17:09:38 ID:5163144c3 返信

    また、上記でも書きましたが、2009年、2010年の売上の落ち込みはそれほどでも無く、そこからも不況耐性はそれなりにあるのかと思います。
    とは言え、顧客の多くはゼネコンですから景気循環の影響は避けられないでしょうし、これも上で書きましたが、9895コンセックの業績を見るにつけ、そんなに明るいマーケットにも見えず、私も実は、当該マーケットのコンディションに確信が持てないでおります。

  9. 名前: 投稿日:2016/09/30(金) 19:30:06 ID:1247072eb 返信

    はじめまして、南と申します。
    第一カッターの株主でして、コメント書かせて頂きます。
    景気のリスクについて
    第一カッターの売上の8割は公共事業なので、景気そのものにはそれほど影響は受けず、政府や自治体の公共事業の予算のほうが影響が大きいと思われます。
    成長性について
    この数年において第一カッターが売上成長できたのは、東日本大震災の復興特需が寄与したようです。逆に言うと、東日本大震災の特需が剥落すれば売上の下押し圧力になるでしょう。また、震災の特需は利益率的にもかなり良いとのことです。
    今後は震災の特需が減少していく(会社の予想よりは減少のペースが遅い)部分とそれ以外の需要、インフラの老朽化やオリンピック関係の工事をどれぐらい取り込んでいけるかがポイントになると思われます。
    たとえ特需的なものが落ちても、今後の事業環境はゴルキチさんの説明のとおり明るいと見ています。
    また、地理的な成長余地もまだあり、会社の事業所でいうとまだ西日本が手薄になっており、会社としてもそっち方面に進出し全国制覇したいとのことです。
    http://www.daiichi-cutter.co.jp/company/office.html
    この会社の株的に評価が低いのは、ゼネコンの下請けというマイナスイメージと、
    ゴルキチさんのご指摘通り、ビジネスモデルが労働集約型である点があると思います。
    ネット系企業のように売上が伸びれば、利益率がどんどん改善するということは今後まずないでしょう。

  10. 名前: 投稿日:2016/09/30(金) 19:31:53 ID:1247072eb 返信

    独自の強みについて
    具体的な技術に触れることはないので難しいですが、業界内ではトップシェアで、特殊な技術が必要なのは確かなようです。
    数字面からも、普通ゼネコンの下請けというと価格交渉力が弱く利益率は低くなりがちですが、第一カッターは高い利益率を維持しています。この点からみても、価格交渉力がある→独自の強みがある という推測はできると思います。
    しかしながら、社員の年収が低いということはなく、業界では良い待遇のようです。給与だけでなく福利厚生についてもしっかりしているようです。
    業績予想について
    この数年間、業績の予想にたいして大幅に上回る結果を出しています。この点についてはIRに問い合わせたところ、大型の工事については受注の状況が不確定要素が強いために、業績予想に織り込むわけにはいかないために、大きなかい離が生じてしまうとのことでした。
    今期も前期実績にたいして大幅な減益予想となってはいますが、大型工事の受注次第で業績予想を上回る可能性が高いと考えます。
    過去3年の営業利益の期初予想と実績
    2014年 530→932
    2015年 870→1357
    2016年 1095→1733
    2017年 1326→?
    利益還元について
    この部分ははっきり言ってかなり不満です。この点が株的な低評価になっている要因でもあるのでしょう。IRには配当性向を改善するように言っていますが改善が見られません。
    逆に言えば、株主還元がこれ以上悪くなることはないので、その部分での安心感はあるといえるでしょうか(笑)

  11. 名前:トルネコ 投稿日:2016/09/30(金) 20:12:02 ID:74d2b80df 返信

    すぽさん、ゴルキチさん、南さん、こんばんわ。
    私も第一カッター興業は気になっていたのですが、震災やアベノミクスの特需が無くなれば、業績が悪化するのではないかとずっと投資に踏み切れないでいます。
    しかし、ここの潜在的な需要は非常に大きいものなのではないかとも思っています。すでに、オリンピックや道路の補修等の話が出ていますが、他にも当社の業績に影響を与える要素は多いと思います。
    ①ドライバー不足を解消するためにトレーラーの規制緩和が進んでいる
    →大型トレーラーが走れるための道路整備が必要になる
    ②電柱の地中化
    ③水道管の整備
    ④固定資産税対策のために空室になっている空き家の解消
    →ビル・マンションの解体の需要増
    潜在的な需要は大きくても国の予算が付いたり、法整備が進まないとできない部分もあるので国の方針も抑えておかなければならない銘柄なのかなと思います。(政府のプライマリーバランス黒字化目標が取っ払われたら大きく買いたいと思ってます。)
    当社の強みに関して、汚泥水の処理施設を保有していることがあるのかなと思っています。年々、リサイクルに関しては法律が厳しくなってきているので、大手ゼネコンから見れば、汚泥水の処理まで1社でやってくれる(また、上場している数少ない会社)ということで安心感もあるように思います。汚泥水の処理について政府の通達が少しずつ厳しくなっている印象があります。
    2012年 http://www.mlit.go.jp/tec/sekisan/sekkei/pdf/H23haisui.pdf
    2016年 http://www.mlit.go.jp/tec/sekisan/sekkei/pdf/H28haisui.pdf

  12. 名前:にくじゃが 投稿日:2016/10/01(土) 10:57:52 ID:819398dc6 返信

    みなさん、はじめまして。
    にくじゃがと申します。
    いつも勉強させて頂いております。
    排水処理の専門家として一言だけ。
    排水処理設備を内製化できているのは確かに強みです。汚水を外注処理すると相当な額になります。
    ———————————
    例)
    自動車工場内製: 40円/m3
    下水内製:100〜200円/m3
    汚水外注: 10000〜際限なし/m3
    ※あくまで私の周辺での金額です。
    当然、汚濁濃度に比例して費用も上がります。
    第一カッターの業態だと汚泥に近いと思うので
    ケタが変わってくるほど高いと思います。
    —————————————–
    排水処理は本当にお金がかかります。それだけではなくて管理するためには専門的な知識と技能が当然必要になってきます。
    何が言いたいか、この面倒な排水処理を自前で取り組んでいるという事自体が第一カッターという会社の姿勢を物語っているとも言えるかもしれません。好感を持てます。

  13. 名前:トルネコ 投稿日:2016/10/01(土) 12:37:26 ID:f69a2b2f3 返信

    >にくじゃがさん
    専門的なご意見、ありがとうございます!非常に有益な情報で助かります。
    1つ質問させて頂きたいのですが、排水処理設備を作ることに対する難易度はどれくらいのものなのでしょうか?
    排水処理設備が乱立することによって産業廃棄物処理業者は採算が合わなくなり、いい加減な処理をする業者も出てくると思います。そうなれば、産業廃棄物が適切な処理を行わずに捨てられてしまい、地域住民への健康被害が発生してくる可能性があると思います。そのためにも排水処理施設は、適正な数が望まれると思いますし、厳格な審査も必要になってくるように思います。
    素人の考えではありますが、直感的に新規の参入が年を重ねるにつれ難しくなっていくのではないかと考えています。この認識で合っているいるでしょうか?ご意見頂ければ非常に有り難いですm(__)m

  14. 名前:ゴルキチ 投稿日:2016/10/01(土) 18:19:22 ID:967e32bd7 返信

    南さん
    コメントありがとうございます。
    同じ株主として共感できるご意見で、やっぱりなー、といった感じです。
    全国制覇ですが、第一カッターはM&Aも含めて面を拡げる戦略を取ってきていて、更にトルネコさんご指摘の通り、汚泥処理サービスを加えてお客様に対するワンストップサービスを志向しているように思えます。The Art of Profitabilityを実地で行くような経営戦略だと思っており、この辺りもこの会社の凄さだと思っています。
    また、まだ芽が出ていませんが、ビルメンテナンス事業への参入も第一カッター社のクレバーな戦略を感じます。
    この会社のマーケットはアフターマーケットではあるものの、アフタービジネスではありませんから、ストック性もありませんし独占性もありません。大型受注に依存する事なく安定して収益を確保するために少しでもストック性のあるビジネスをポートフォリオ に加えたいのだと思います。
    あと、業績予想と株主還元も、本当にそうですよねー。もっと現実的な業績予想を出し株主還元を強化して、更に中期経営計画などで経営戦略を分かりやすく提示してくれれば、株価も上がるのに、と私も思います。

  15. 名前:ゴルキチ 投稿日:2016/10/01(土) 18:26:07 ID:967e32bd7 返信

    トルネコさん
    コメントありがとうございます。
    なるぼど、道路を切る、という第一カッター社のニーズは今後の日本を考えると色々とありそうですね。
    あと汚泥処理は私もポイントだと思っております。第一カッター興業は技術を売り物にしているようですが、特許等で守られている訳では無さそうですので、Moatの幅や深さとしてはイマイチだと思っておりました。汚泥処理は免許業ですので、それなりの参入障壁になると思います。上記のようなワンストップサービスの拡充に加え、Moatの意味もあるかと思い、この点でも経営戦略書の実地版に思えます。

  16. 名前:ゴルキチ 投稿日:2016/10/01(土) 18:29:39 ID:967e32bd7 返信

    肉じゃがさん
    専門家のご意見、ありがとうございます。
    大変勉強になります。
    トルネコさんのご質問、私も教えて頂きたく何卒宜しくお願い致します。

  17. 名前:sun 投稿日:2016/10/01(土) 21:06:01 ID:cbd52a122 返信

    第一カッター工業は私も最近ホルダーになったばかりです
    こちらのブログの議論は毎回みなさん業界の事情にも精通されていて、どうやってここまで調べているのだろう?と毎回感心し拝見させて頂いていました。
    長期的にはインフラの補修市場は持続拡大傾向になることから安定成長が続くのでは?と考えていましたが、震災関連の特需がなくなった後は業績の一時的な落ち込みがくるかもしれないし・・・と考えさらに買い増しをするほどの自信が持てていませんでした。しかしこちらの議論を拝見して特に汚泥処理施設を持っていることを重視する着眼点と法律面でこれが同社の強みになっていくのでは?という考察はなるほどなと勉強になりました
    また同社の利益率がこの数年上昇傾向にある大きな要因として、公共事業依存からくる2Q、3Q偏重傾向から脱却しつつあり、1Q、4Qの売上増に伴って利益が赤字から黒字化していることがあると考えています。これは同社が利益率安定化のために数年前から取り組んでいる、民間受注を積極的に増やすことで、売り上げの平準化を図るという戦略が実を結びつつあるもので、低評価な株価の水準訂正の材料になってよい変化だと認識しています
    第一カッター工業が割安に放置されているのはみなさんおっしゃられているように、IRが地味で株主還元にも積極的でないことが大きな要因になっていると思いますが、労働集約型産業であることから社員さん一人一人のスキルと熟練度は成長のために大切な要素だと思いますし、それを安定させるためにこの業界としては良い待遇で社員さんに報いているなら私はそれでいいと思っています。
    私だったら社員よりも株主への還元にばかり熱心な会社だと仕事のモチベーションはあがりません(笑)

  18. 名前:すぽ 投稿日:2016/10/02(日) 07:33:17 ID:589fc6ab0 返信

    ゴルキチさん、南さん、にくじゃがさん、トルネコさん、sunさん、ありがとうございます。
    みなさんお詳しく圧倒されていますが、少し論点をまとめていきますね。
    ①汚泥処理サービスが強みになっている
    これについて異論はありません。免許取得が大変かという点は明らかになっていませんが、汚泥運搬の仕組みや処理施設を作ること自体が面倒ですので良い参入障壁になっていると思います。にくじゃがさん、情報があれば教えてください。
    ②給与水準も低くなく社員満足度が高い
    これも間違い無いようです。ノウハウが重要な強みになっている企業ですので、社員満足度が高さが良い循環を生んでいると思います。
    ③今後の成長について
    ここについてはもう少し意見を一致させたいところです。
    A.順調な成長が続く
    B.復興特需が剥落し一時的に減収になるが、5年単位では成長する
    C.景気循環型で特需剥落後はしばらく売上/利益が戻らない
    私としてはAではなくBに近い成長になると認識していますが皆さんはいかがでしょうか。
    南さんからの情報を伺って、気になっていた利益率向上の理由がわかりました。「費用効率が上がった」というよりも「粗利が高い案件が増加した」ということであればこの急上昇もうなづけます。
    老朽化修復ニーズ、ビルメンテナンスへの拡大、地域拡大など成長ドライバーがあるのはわかりますが、ここ数年の急激な成長を支えていたのは復興需要で、この剥落は一時的にはダメージになると捉えました。
    皆さんはいかがでしょうか。

  19. 名前:トルネコ 投稿日:2016/10/02(日) 15:57:12 ID:702764b45 返信

    sunさん、こんにちわ。いろいろな方のご意見が聞けて非常に参考になります。
    >すぽさん
    今後の成長性に関してなのですが、私は政府のプライマリーバランスの黒字化目標によって業績の成長見通しが変わってくるのではないか?という考えを持っています。
    プライマリーバランスの黒字化目標は、国で使うお金は税収の範囲内で賄うことによって「国の家計簿を黒字しよう」という目標のことですが、直近の所信表明演説(9月26日)において、プライマリーバランスの黒字化目標は崩されていません。(http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/statement2/20160926shoshinhyomei.html)
    今後、年金・医療・介護などの社会保障関連費が増加していくことは確実でしょうから、財政収支を黒字化させるにはどこかの歳出を減らさなければならなくなります。
    プライマリーバランスの黒字化目標が堅持されている限り、第一カッター興業を取り巻くマーケット全体のパイは縮小していくものと考えられ、公共工事に依存する第一カッター興業にとって厳しい環境になっていくものと思います。
    東北の震災に関しては、今年の3月に仙台まで現地調査に行ってきたのですが、かなり復興は進んでいるようでした。東北の某建設業の会社を伺ったのですが、2015年が復興需要のピークだったというお話を聞きました。その会社は直近で売上を落としているので特需剥落の影響はこれから出始めるのかな…と思っています。

  20. 名前: 投稿日:2016/10/02(日) 20:27:36 ID:fcde731d3 返信

    みなさん、こんばんは。
    色々なコメント参考になります。ありがとうございます。
    まず、数字の訂正をさせてください。
    コメントで公共事業の割合が80%と書かせていただきましたが、決算説明資料によりますと60%でした。
    http://www.daiichi-cutter.co.jp/pdf/kessan/20160825.pdf (23ページ)
    昨年IRに問い合わせした時は80%程度と回答があり、メモも残してあったのですが、IRかあるいは私のミスです。お詫びの上訂正いたします。
    さて、すぽさんから提示していただいた論点の③について意見を書かせて頂きます。
    結論から言いますと、AかBの両方のシナリオがあると思っています。
    まず復興需要の減少は速度はどうあれ減少は避けられないのは間違いないでしょう。
    その部分を補う要素もいくつかあります。
    列挙すると、
    ・インフラの老朽化
    ・防災・耐震予算の増加
    ・電柱地中化
    ・地理的な成長余地
    ・汚泥処理の差別化によるシェア向上
    ・オリンピック関連の工事
    ちなみに、以前IRに問い合わせした時に、第一カッターの主力事業の領域の市場規模は、ダイヤモンド工法に使う原材料の規模から推測して、2000~3000億
    だと認識しているという回答がありました。
    第一カッターの売上規模はまだ100億程度なので、シェアでいうと5%程度と、まだシェアを拡大する余地はあると考えます。

  21. 名前: 投稿日:2016/10/02(日) 20:28:27 ID:fcde731d3 返信

    (続きです)
    また政府の予算方針などは予測しにくいですが、予算全体が減ったとしても、インフラの老朽化などの対策予算は減らせないのではないかと考えます。
    http://www.sankei.com/affairs/news/151224/afr1512240023-n1.html
    あとは、復興需要の減少とプラスの要素と企業努力次第なのかなと思います。
    少し別の切り口から見てみます。
    先月提出された第一カッターの有価証券報告書によると、正社員数が417人から431人に、臨時雇用者数は70名から113名に増加しています。
    今後、復興需要が減少して仕事が減るとしたら、社員数を増やすでしょうか?
    これらを総合的に考えて、ややシナリオAに近い認識を持っています。
    ただし不確定要素も多く、シナリオB、最悪シナリオCになる可能性もあるとは思います。

  22. 名前:ゴルキチ 投稿日:2016/10/03(月) 22:46:05 ID:3e0f908dd 返信

    すぽさん
    大変参考になる情報ありがとうございます。
    仙台まで現地調査に行かれたのですね。
    頭が下がります。そこで得た情報ですので、
    信憑性は高いですね。震災の復興需要が落ちることは
    間違い無さそうですね。
    復興需要なんてものは無い方が良いので言うのもはばかれますが、
    熊本の復興需要が立ち上がって来る分が相殺できるかもしれません。
    同社は東高西低とは言え、影響は出ると思います。

  23. 名前:ゴルキチ 投稿日:2016/10/03(月) 22:47:10 ID:3e0f908dd 返信

    すみません、訂正です。
    上記は、すぽさん、ではなく、トルネコさん宛てです。
    大変失礼致しました。

  24. 名前:ゴルキチ 投稿日:2016/10/03(月) 22:57:58 ID:3e0f908dd 返信

    南さん
    実際にIRにご確認されている姿勢、見習いたいと思います。
    私も当該マーケットの規模が知りたいと以前から思っておりました。
    そんなに大きい可能性があるのですね。
    これは極めてポジティブな情報だと思います。
    上でも書きましたが、当該マーケットには上場企業は
    第一カッター興業以外はコンセックしかなく、コンセックも
    決算数字からすると、その経営力は第一カッター興業の比ではありませんから、
    マーケットシェアを伸ばす可能性は高いと思います。

  25. 名前: 投稿日:2016/10/03(月) 23:15:53 ID:18bb15241 返信

    度々すいません。
    読み直していたら、ちょっと文章がおかしいと思いまして、
    今後、復興需要が減少して仕事が減るとしたら、社員数を増やすでしょうか?
    ここの部分ですが、復興需要が減少していくのは確実なので、ニュアンスとしては、復興需要が減少して、他の需要でカバーできなければ、そもそも社員数を増やさないのでは?という意味です。

  26. 名前:sun 投稿日:2016/10/04(火) 08:41:09 ID:04a94937d 返信

    みなさんのご意見を拝見していると、私はAの可能性が一番高く、Bになっても減収幅は小さなものにとどまるのかなと思いました。
    南さんがおっしゃる社員数が増えていることは、復興特需が剥落しても仕事量が減らないと推測するには有力な状況証拠だと私も思いますし、インフラや設備の新設ではなく補修にポジショニングを置いていることで、公共事業の減少や、仮に不況になって民間の設備投資が減る局面でも、新設に軸足を置いている会社よりは仕事量が減りにくいのでは?という推測ができるのではないでしょうか。

  27. 名前:すぽ 投稿日:2016/10/04(火) 08:51:38 ID:589fc6ab0 返信

    皆さん、ありがとうごさいます。
    >南さん
    採用スタンスを踏まえた成長予測ですが、確かにCのような特需剥落を想定しているなら矛盾になると思います。
    ただ、ここの経営者からは実直さを感じますのでBのような軌道を想定していたとしてもこの採用スタンスを取るように感じます。
    また、ずっと気になっている弱気な計画もBを意識したもののように感じています。
    強気な予想は厳しいように思っていますがいかがでしょうか。

  28. 名前:トルネコ 投稿日:2016/10/04(火) 09:48:12 ID:14fc1d85c 返信

    従業員数、平均臨時雇用数をセグメント別に見ると、「切断・穿孔工事事業」の前年比増加率が一番大きいですね。南さんのおっしゃる通り、売上の拡大を見込まれていると考えるのが自然ですね。

  29. 名前:ゴルキチ 投稿日:2016/10/04(火) 12:20:24 ID:4310fa8a9 返信

    すぽさん
    私もBだと思います。
    採用のサイトの社長コメントにもあるように、当社は成長産業だと認識しているので、採用スタンスは人員増なのは自然だと思います。
    ただ足元は東北震災復興需要の落ち込みの影響を受けて、下振れの可能性が高いかと思います。
    皆様と議論して、「5年間くらいは安心して寝かせておけるなー」と改めて思っております。
    四半期をにらみながら、今までのようにちょこちょこ買い足そうかとも思います。
    すぽさんからも、「地味で好みじゃない」と言われた(笑)会社ですが、思いの外盛り上がりましたね。色々とありがとうございます。

  30. 名前: 投稿日:2016/10/04(火) 18:06:46 ID:b937a91b0 返信

    すぽさん、みなさん、こんにちは。
    論より証拠ということで、IRに聞いてみました。
    ・復興需要について
    Q 御社の現在の売上のうち復興需要はどの程度なのか?
    A 実際にはそれほど多くはない、開示していないので詳しくは言えない
    Q 多くないとは少ないという意味か?だいたいで良いので教えて欲しい(食い下がる)
    A 言えないが、かなり少ないというニュアンスで受け取ってほしい
    Q 1割にも満たないイメージで良いのか?(さらに食い下がる)
    A そうとらえて構わない 実際ゼロになってもそれほど影響はないぐらい(!)
    Q では前期の時点でかなり減っていたということか?
    A そういうこと。
    ・業績予想について
    Q 来期の業績予想は、復興需要が減少するから減収になると記載があるが、矛盾するのではないか?
    A まず、大型受注については、受注が不確定なことから予算に織り込めない。
    また失敗工事という案件も織り込めないので、どうしてもこういう数字になってしまう。
    (失敗工事とはゼネコン等が設計や施工のミスで作り直したりするもので、その際に第一カッターに突然依頼が来る工事)
    ・人材採用について
    Q 御社にとって今後リスク要因は?
    A 人材の確保に困っている。土建業なのでやはり人気がないので集まりにくい
    Q 今期も社員数を増やしているがもっと増やしたかったということか?
    A 本当はもっと採用する予定だった。
    以上のようなやり取りをしました。自分の中では復興需要はもっと大きいと思っていたので、予想以上に小さいようです。また採用などの話を合わせても、事業環境は良い印象を受けました。
    最後に配当性向が低すぎることは、改善するように強く要望しました(笑)

  31. 名前:トルネコ 投稿日:2016/10/04(火) 18:45:15 ID:14fc1d85c 返信

    >南さん
    IRへの確認ありがとうございます。復興需要が0になってもそれほど影響はないのは意外でした。何となく復興需要が多そうだというイメージを持っていたのですが、きちんと数値で確認すると違った印象を受けますね。驚きました。

  32. 名前:すぽ 投稿日:2016/10/04(火) 23:36:40 ID:589fc6ab0 返信

    南さん、みなさん、ありがとうございます。
    南さん、IRヘの確認ありがとうございました。回答内容に驚きました。
    復興需要は利益率の急激な向上を踏まえ2割はあるだろうと推定していました。この業績が特需剥落が進行中でのものであれば、Bというストーリーはあまり考えないで良さそうです。また利益率向上についてもビルメンテナンスが高粗利であるなど、推測を修正せざるをえません。
    まさに論より証拠ですね。
    成長ドライバーが確かなものとまでは言い切れませんが、Bの可能性が低いのであれば現在の株価はかなり割安と見て良いと思います。皆さんはいかがでしょうか。

  33. 名前:ゴルキチ 投稿日:2016/10/05(水) 17:30:51 ID:65b6e9a67 返信

    本日の株価1060円だと、
    ①前期EPS196円横ばいだとPER5.4倍。
    ②過去4年間の平均EPS伸び率39%が継続する前提だとEPS272円でPER3.9倍
    ですね。
    しかも
    時価総額:61億円
    現金等:36億円
    利益剰余金:63億円
    有利子負債:1.1億円
    自己資本比率:73.2%
    ですので、安全性も高いと思いますし、
    増資等の希薄化リスクも低いと思います。
    現金の積み上がり方を見ると不正会計の可能性も低いと思います。

  34. 名前: 投稿日:2016/10/05(水) 18:53:31 ID:74da2ef6d 返信

    すぽさん、トルネコさん、コメントありがとうございます。
    復興需要については、よく考えたら第一カッターの専門は、壊したり修復したりすることで、何かモノを建てる場合には全くお呼びでない企業なんですよね。
    復興の場合は、初期に修復できるものは早く修復して、建て直す必要があるものは、
    まず壊して、その後に建てるという順序になるでしょうから、第一カッターが活躍するのは早い段階での作業になりそうですね。
    もう震災からだいぶ時間が経っているので、第一カッターが必要とされる段階ではない、ということかもしれません。

  35. 名前:すぽ 投稿日:2016/10/05(水) 23:47:00 ID:589fc6ab0 返信

    みなさん、ありがとうございます。
    概ね意見も揃ってきたようですので結論を書いてみました。内容をご確認ください。問題がなければ確定します。
    「確実なニーズ」とまでは言い切れないものの株価の安さを踏まえると期待できる銘柄だと思います。

  36. 名前:トルネコ 投稿日:2016/10/06(木) 00:02:40 ID:bd57a31b6 返信

    みなさん、楽しい議論ありがとうございました。今回の議論もとても勉強になりました。私は、この結論で異論ありません。

  37. 名前: 投稿日:2016/10/06(木) 00:26:42 ID:e7bf74e41 返信

    すぽさん、こんばんは。
    結論については問題ありません。
    今回、初めて参加させて頂きましたが、とても有意義な議論でした。みなさん、ありがとうございました。またぜひ参加したいと思いますので、これからもよろしくお願いします。

  38. 名前:sun 投稿日:2016/10/06(木) 05:51:18 ID:ffaa7406c 返信

    みなさんありがとうございます。私も異論はありません
    みなさんとても詳しくて勉強になることばかりでした。ありがとうございました

  39. 名前:ゴルキチ 投稿日:2016/10/06(木) 09:10:02 ID:a0a9eef63 返信

    皆様
    はい、私も異論はございません。
    この議論を通じて多くの気付きを得ました。
    ありがとうございました。
    また、別の銘柄でお世話になるかと思いますが、
    その際も何卒宜しくお願い致します。

  40. 名前:すぽ 投稿日:2016/10/06(木) 20:26:00 ID:589fc6ab0 返信

    ゴルキチさん、南さん、トルネコさん、にくじゃがさん、sunさん
    楽しい議論をさせていただきありがとうございました。
    「老朽化修復ニーズ」というのはこれまで意識したことがありませんでしたが、高齢化ニーズのようなもので、面白い成長ドライバーだなぁと感じました。
    また議論開始時点では成長について強めに懸念を持っていましたが、みなさんとの議論を通じて、成長が期待できる銘柄だと理解できました。
    また楽しい議論ができればと思います。ありがとうございました。

  41. 名前:sun 投稿日:2016/10/07(金) 18:16:27 ID:0c974fdd6 返信

    こちらの議論を私のブログ記事とリンクを貼らせていただきました。
    もし不都合がありましたらおっしゃってください

  42. 名前:すぽ 投稿日:2016/10/07(金) 21:38:38 ID:589fc6ab0 返信

    sunさん、リンクもちろんご自由にどうぞ。
    今後もよろしくお願いしますね。

  43. 名前:Katta 投稿日:2016/10/08(土) 08:20:03 ID:7b74f38c7 返信

    ばじめまして。
    少し前から第一カッター興業の株主です。
    この会社は切断をする会社なので、工事の初期段階で行われる工程を請け負います。
    電線地中化も必ず道路を切断するので、少なからず恩恵はあります。
    また、笹子トンネル崩落事故の頃から、道路や橋梁の保守点検費用をしっかり確保し継続的に工事を行う傾向にあります。
    公共工事の維持管理費の比率は年々上昇しています。
    カッターの売上については順調に右肩上がりを想定してます。利益もそれに伴う上昇があると思いますが、利益率については既に高い状態なので、あまり期待はしていません。
    現金を多く保有する会社ですが、財テクを嫌う社風がありやっぱり現金を持っていたいんでしょうね。
    個人的には配当金はあまり欲しくないので、株も還元の少なさは気にしてません。
    出来ればこのまま低い配当性向を維持して欲しいです。

  44. 名前:Katta 投稿日:2016/10/08(土) 08:21:03 ID:7b74f38c7 返信

    ちなみに工業ではなく興業です。

  45. 名前:すぽ 投稿日:2016/10/08(土) 12:03:54 ID:589fc6ab0 返信

    Kattaさん、ありがとうございます。
    この企業の議論の一番のポイントは「復興需要剥落のインパクト」だったように思います。
    既に1割を切るレベルになっているのであれば、”実力で”成長しているとみてよいだろうし、減収になるような流れもあまり考えないで良さそうというところです。
    電線地中化需要はあるのだろうとは思いますが、そもそも贅沢工事ですしこの会社への恩恵がどこまであるか測れませんので、ポジティブ要因程度にとらえるのが妥当かと思います。