それでは日本エスコンについての議論をお願いします。
■結論
マンションデベロッパーとしてアクセルを吹かして急成長しており、その分不景気時への耐性が弱く不安が残る企業。
2018年9月に大株主が中部電力に移ったことで、成長性から安全性へ舵を切る可能性が期待される。今後の成長については、中部電力の土地を安く調達できるスキームが確定すれば面白いが不確定要素が多く過度な期待はしづらい。評価は3.0。
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
・その他IR資料など
■ポイント
Step1:業績の確認
・リーマンショックから大きな下落が続き、2011年を谷として右肩上がりの成長に転じる。営業利益率は15%程度。
・B/Sは販売用不動産で占める。C/Fも2013年以降営業CFマイナスが続く
・いわゆるマンションデベロッパー。市況の波に乗り成長路線をひた走る。
・ホテル建設や賃貸業なども行い、市況悪化時へのリスク対応を行っている様子が伺える。
・営業CFマイナス、B/Sに不安が残る
予想PER7.0、PBR2.37、配当利回り4.3%と割安水準
まとめに時間がかかり遅くなってすみません。
コメント数制限に引っかかったため3回に分けて送信します。
①今後5年の成長イメージについてどのように考えていますか
②会社の強み・弱みについてどう考えていますか
③その他聞きたいことがあればどうぞ
①今後5年の成長イメージ
不動産分譲事業
2年前、1年前、現在にかけて用地取得が高水準で進んでいるため、今後3年間は、過去3年の水準以上の企業成長がもたらされる蓋然性があると思考。
昨今の金利上昇や、税率の上昇により、不動産にかかる購買意欲の減少懸念はあったものの、政策による住宅補助や減税措置等の拡充が図られたため、大きな問題にはならないと判断。
国全体としての世帯数減少による住宅需要の減少は進むと考えられるが、世帯数が今後増加すると考えられる地方都市圏(札幌、名古屋、福岡)に早くから事業進出していたことから今後5年程度の事業規模は拡大すると予想。
中部電力との提携-栄地区開発(リニア関連)
2027年のリニア新幹線開業に向け不動産市場が活発化する名古屋において、土地持ちであり、事業規模が強大で、圧倒的な顧客基盤を持つのある中部電力と提携した影響は甚大であると考えるもの。
名古屋の一等地、繁華街である栄地区におけるホテルと商業店舗の複合ビルの建設も発表され、名古屋支店の開設も決まったことから、中部電力を後ろ盾とした中部地区における企業規模の成長は飛躍的に進むことが見込めると推測。
以上のことから、今後5年は現在までの用地取得状況と中部電力との提携から考えて、現水準維持~飛躍的な成長を考えています。