■結論
アドテクを中心とする企業だが、Uniposという「社内向け感謝伝達クラウドシステム」がヒットの兆しで、対象も新興企業中心から大手企業に広がっている。ストック型で高収益が期待できるビジネスで今後の成長の柱として期待できる。予想PERは30程度でやや高めだが先行投資の年としてやや保守的な予想で購入基準に当てはまる水準。評価は4.0。
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
・その他IR資料など
■ポイント
Step1:業績の確認
・2017年6月上場。2018年も大きく成長。利益率も大きく改善し営業利益率は5%程度まで向上。
・B/Sは並。売上債権・買入債務がやや大きめ。
・アドテク系事業(メディアグロース・広告代理)が中心。Unipos事業(ウェブサービス)は全体の5%だが上昇中(限界利益ベース、2019-2Q)。
[アドテク系]
・アドテクをベースにした通常のWeb広告代理ビジネスとあわせて、docomoとSmartNewsに向けた広告コンサルを実施(メディアグロース)。広告コンサルは粗利が大きいため新たなクライアントが増えると面白い。
・売上債権・買入債務が大きいのは広告枠仕入れ・販売によるもの。
[ウェブサービス]
・職場のメンバーにお礼とともにポイントを渡すクラウドシステム Unipos が好調。急速に導入企業を増やしていて、1/31時点で200社 となっている。
・一人あたり1,000円程度の利用料を取るストック型ビジネスでクラウドサービスのため高収益が期待できる。KPIは公開されていないが以下の計算式で推定すると約1.8億円の売上となる。
年間売上 = 導入社数×1社あたりの平均ユーザー数×月額単価×12ヶ月(200社、平均ユーザー数は75人、月額単価1,000円と仮定した場合、年間売上1.8億円)
予想PER29.7。
http://www.fringe81.com/pressrelease/unipos_berlin.html
先日のプレスリリースでドイツに子会社を設立し、ドイツのメガべンチャーにUniposの試験導入が開始されるなど、海外展開も進んでいるようでこちらも楽しみですね!