blogの記事をWebページにものせました。私の企業分析のやり方です。ご参考まで。
Step1.GMOクリック証券の分析ツールで財務3表を確認する
GMOクリック証券の分析ツールを使ってまず財務諸表から深掘りするのに足る業績かを確認します。基本的に以下の条件を満たしていない企業は投資対象外です。
- 営業利益率が、コンスタントに10%を越えている
- 売上が伸びている
- 好業績の結果、純資産の部が積みあがり無借金に近い状態になっている
- 営業CFは利益と概ね連動している(P/Lに嘘がないかの確認)
Step2.ビジネスモデルを考える
企業のIR資料を確認します。プレゼン資料でもOKです。
Step1でOKなら、次にその企業のビジネスモデルを考えます。この企業はなぜ利益率が高いのでしょうか。
- シェアNo1?
- ビジネスモデル?
- 技術力?
- コストダウン力?
- 社長力?
→理由がはっきりした時はOKです。そうでないときは今の競争環境で偶然うまくいってるだけかもしれないので基本的にはNGです。
Step3.株価の割安度をみる
- PER
- 配当利回り
- PBR
- ROE
しっかりした成長(15%以上)が見込めるならPER20でもOKです。成長が弱い場合(5%以下)はPER10程度が購入基準です。PBR、ROEは参考程度にみます。
Step1~3、全てクリアした企業だけを投資対象銘柄としています。
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例)インフォマート(4.5)の場合
Step1 業績確認営業利益率 20~30%
- 売上成長率 5年平均 9.9%
- 純資産比率 58%(2011)、76%(2010)
2011年度に大きな投資をしたため一時的に借入金が増えたが、基本的には無借金体質 - 営業キャッシュフロー 営業利益程度
→業績的に申し分なし
Step2 ビジネスモデルを考える
なぜ高収益なのか?
→ビジネスモデル:プラットフォーム型
売り手と買い手をつなぐ「場」を提供するビジネスで、典型的なプラットフォーム型。競合はほとんど存在せず(仮に競合参入があっても、そこよりも大きい場なら自然に優位に立てる)、強い価格決定権を持てるため当然利益率が高くなる。更に「売り切り」ではなく「場への参加料」として支払いが発生するため、仮に全く市場開拓を行わなくても、これまでの顧客から売上が立つところも非常に優れている。
Step3 株価の割安度
(2012年6月3日現在)
PER 14.75
PBR 2.08
配当利回り 4.80%
PERはまあまあ。配当性向50%のため配当利回りが高い。望むならもう少し株価は下がって欲しい。
というわけで、Step1~3を経て、めでたく投資対象銘柄認定です。
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こんな感じで、気になる企業を分析しています。
もっと深掘りすべきだという方もいるかと思いますが、好業績でその理由も明確な企業であれば、細かいところをチマチマ考えても意味がありません。企業の命運は競争環境・ビジネスモデルに依るのです。
バフェットの言う、「投資する会社の強みを一言で言えるか?」という話と同じです。