002.投資とは何だろう②

世の中は物々交換

良く考えてみると、世の中の殆どのものが物々交換による取引で成り立っています。 「お金」と「クルマ」、「お金」と「パソコン」、場合によっては「パソコン」と「服」なんていう交換もありますよね。

普段はあまりそういう考え方をしないと思いますがそう考えてみると、 「資産」を持つといったときは、まぁ何を持ってても「資産」ともいえるわけです。 もちろん交換の主役は「お金」ですから、それを持っているだけでもいいですが、 別に砂糖でも、金でも、パソコンを持ってても資産といえば資産です。

で、そんな世の中にあるものの内、 「持っているだけで増える(価値が上がる)」という不思議なものが3つだけあるんです。 世の中見回し見てください。何を持っていたら持っているだけで増えますか? パソコンですか?家具ですか? 一体何が持っているだけで増えるというんでしょう?

そんなものがあれば苦労しないよ。僕も気持ち的にはYesですが、では本当に無いのでしょうか?? 僕はあると確信しています。

持っているだけで増える3つのもの

持っているだけで増える不思議なもの。それは僕が知る限り3つあります。「お金」と「土地」と「株」です。この3つは本当に持っているだけで増えるのでしょうか。

「お金」は基本的に人に渡したくないものなので、人に貸す際には「金利」が発生します。
10,000円を年率1%で貸せば1年後には10,100円になり、その10,100円を年率1%でまた貸せば10,201円になります。もちろん相手が返してくれない可能性がありますので、そこには極めて慎重な判断が必要になりますが、世の中の平均で見れば年率で増えるより貸倒れの率の方が低いので「お金は増える」と言って良いと思います。

次に「土地」です。多くの人は駐車場を借りていると思いますが、その駐車場を貸している人の状況を考えてみると理解はそんなに難しくないと思います。駐車場は10年経っても1cmも小さくならず何も変わりません。しかし、その10年間はしっかり利息のようなものを生み続けます。

最後に「株」です。株とは、株式会社へ投資する代わりに会社への支配権を持てる仕組みのことです。例えば1,000万円の資金で会社を興す場合、1,000万円を会社に投入する代わりにその会社の全株式が手に入ります。仮にその会社が100万円の利益を上げればその100万円は原則として株主のものとなり、配当金として株主に戻すなり一部会社に残して次の1年の企業成長のために使うなり判断することができます。ただ株の場合は、会社が損失を出したときはその分だけ最初の1,000万円が毀損していくことになりますので、「お金を貸す」よりもハイリスクハイリターンの関係にあります。

1,000万円をスタートにして会社を始めるのにかかわらず、優秀な企業にになると100億以上の売上、10億以上の利益を上げるようになる現実を考えるともしかしたら一番夢のある資産かもしれません。孫正義さんはYahooの黎明期に株主になりましたが、Yahooの成長とともに兆単位のとんでもない資産になりました。
株についてはつい株式市場の価格が気になってしまいがちですが、会社の利益は株主のものでありつまり会社の成長=株の成長ということが本質ですし、企業が利益を出すその利益分が株の本質的な成長です。

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投資とは、つまるところこの3つ(お金、土地、株)をどう持つかということに他なりません。

よく「どの投資信託がいいの?数千種類もあるらしいけど・・・」なんて言う人がいますが、結局この3つのどれかに入り、あとは運用コストを見るぐらいなので選ぶべき投資信託なんか10ぐらいしかありません。