シトラスさん
次に議論を予定している6620宮越HDについて情報を集めていたのですが、分析に足るだけの情報を入手することができませんでした。宮越HDは、中国の子会社を保有するホールディングス会社ですが肝心の子会社の情報が入手できないため、何をやっている会社なのか全くわかりませんでした。
シトラスさんが持っている情報、見解などをがあればぜひ教えてください。
現時点では議論対象とはできない状況です。よろしくお願いします。
「成長、ビジネスモデル、割安」で考える中長期投資
シトラスさん
次に議論を予定している6620宮越HDについて情報を集めていたのですが、分析に足るだけの情報を入手することができませんでした。宮越HDは、中国の子会社を保有するホールディングス会社ですが肝心の子会社の情報が入手できないため、何をやっている会社なのか全くわかりませんでした。
シトラスさんが持っている情報、見解などをがあればぜひ教えてください。
現時点では議論対象とはできない状況です。よろしくお願いします。
宮越HDは現在、この再開発プロジェクトについて深圳市当局と折衝を続けており、会社の計画としては来年度に申請を行って承認され次第建設着工、プロジェクトは4期に分けて行われ、再来年度に1期目の区画の完成を目指す、という予定のようです(あくまで聞き取りベースの予定であり、どこかに計画が示されているという訳ではありません)。それと別件で、深圳市政府からは宮越所有の土地の10%程度を、再開発でその場所に道路を敷くために譲渡してくれと言う話が来ており、宮越はそれに応じて現在譲渡価格などの交渉中のようです。
仮にこの計画が完成し、六本木ヒルズ並みの施設を深圳に建設して入居企業から賃料収入を得ることになれば、現在の宮越の業績及び時価総額は大きく変貌すると思われます。但しこの計画には、少し考えただけでも、中国で開発を行うことによる政治等様々なリスク、資金調達や建設計画を運営することのリスク(宮越自体は少人数の会社です)など、さまざまなリスクが考えられ、それを考慮して投資判断をしないといけないと思います。
類似の企業としては、例えばユニバーサルエンターテイメントのオカダマニラ開発プロジェクトのような、海外で巨大な投資プロジェクトを行う企業が該当するかと思います。以上、ごくごく簡単に、宮越HDの概要を書かせて頂きました。深く掘り下げて説明するべき点などあればご指摘ください。ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
シトラス
シトラスさん、詳しい情報をありがとうございます。
ただ不動産開発を考えるとなると、
①現地の状況
②深セン市政府の考え方、法律
③商品(不動産)の詳細
④経営者(考え方・信頼性)
など、業績に大きな影響を与える様々な情報を把握する必要がありますが、どれも正確な情報を得ることができません。
正直、私の手に余るというのが今の認識です。
シトラスさんはどういった点を議論されたいと考えていらっしゃいますか。内容によっては少しはお答えできる部分もあるかもしれません。
すぽさん
お手数おかけしてしまい申し訳ございません。
すぽさんのご指摘の通り、①から④について、多少は詳しく説明できるものもあれば、調べるのも難しいであろう項目もあると考えております。
私が興味を持って議論してみたかったのは、この企業のように不確実性が高い企業に投資するかどうかを判断するときに、すぽさんであればどのような基準で判断をするのだろう、どこまで分かればYes or Noの判断をするのだろう、という点でした。なので、その点では結論は出ているように思われます。
シトラスさん、ありがとうございます。
「わからないものには投資しない」は投資の第1条ですので、基本的にはそれに沿って対応しています。
ただ「全てわかる(情報がある)」というのも現実としてはなかなかなく、大抵の場合は「一定程度の情報」で判断することなりますよね。その際には重要なポイントが曖昧になってないことを基準としています。そのポイントが「成長、ビジネスモデル、割安」です。
・なぜ成長するのかが腑に落ちる
・なぜ儲かるのかが腑に落ちる
・現在の株価の割安/割高が腑に落ちる
こういう状態になるかが投資対象とする基準です。宮越HDの場合は「経営者への信頼」も気にしておきたいですね。
すぽさん、ご連絡いただきありがとうございます。シトラスです。以下簡単に、私の考える宮越HDの強みと、議論すべき全体像を述べさせていただきます。
宮越HDはもともとは家電などの製造販売を行っていた会社のようですが、現在は中国のハイテク都市である深圳市の福田区というところに土地を所有し、そこに建てた5階建て程度のビルの部屋をスタートアップや零細企業に貸すという、不動産賃貸業で生計を立てている企業です。宮越HDの業績である、売上高14億、営業利益9億は、ほぼすべてがこの中国での不動産賃貸業で賄われていると思われます。日本の本社はHDカンパニーであり、深圳の子会社である皇冠電子が現地での土地所有と賃貸経営を行っています。時価総額は400億円程度になります。
この宮越HDが深圳に所有している土地は(中国の場合所有とは50年程度の土地使用権を指します)面積で言うと13万平米(東京ドーム3個分程度)あり、宮越HDはこの土地を再開発し、延べ床面積70万平米程度の、主にハイテク企業を誘致したオフィスビルに建て替える計画を進めようとしています。延べ床面積70万平米とは、例えば日本で言えば、六本木ヒルズ全域の施設の総延べ床面積がだいたい70万平米に該当します。なので宮越HDは、中国深圳に六本木ヒルズと同じレベルの施設を作ろうと計画している会社、として見ることができます。