円高なのに株安

日経平均終値、2年8か月ぶり8200円割れ
為替レート 77.15 (YEN/US$  2011/11/24 22:49)

日本の株価下落と、円高が同時に起こっています。
この動きも最近では当たり前に感じるようになってしまいましたが、これを直接的に受け止めれば「日本は安心なのに日本株は買えない」と言っているわけでなんだか変な話です。いったい何が起こっているのでしょうか。

この現象を説明するのに「円高だと輸出企業の業績に影響するので、株価が下がっている」という説明を聞くことをあります。それだけ聞けば確かにその通りだと言えますが、この理論からいくとドル安になっている米国株は上がるはずです。しかし、現実には米国株も下落しており、為替を直接の原因とするのは無理があります。

円高、日本株安、米国株安。この現象はどう考えても「リスク資産から安全資産への逃避:信用収縮」です。ということは日本株を買うにあたってはこの信用収縮がどれぐらいの状況なのかが分かれば冷静に売買できます。

信用収縮度を測るのにはなんといってもVIXです。現在の指数は33ぐらい。ギリシャから始まったユーロ不安が全く収まっておらず、明らかにピリピリが続いている事がわかります。もちろん今後一段先の信用収縮(大バーゲン)も起こり得ますが、今がバーゲンセールであることは間違いありません。

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という訳で、何やら不安定でわかりづらい市場環境ですが、私はVIXを見ながら優秀な株を買い集めていくだけです。