8/25にコロワイドによる大戸屋TOBの条件変更&期間延長が行われました。
この発表を受け「TOBを使ったさや抜きができそう」と判断して自分の資産の10%ぐらいをさや抜き用に使ってみました(月度報告時に伏せていたA社は大戸屋です)。本日無事の全ての買取りが決まったようなので振り返りの意味で記事にしてみます。
前提(TOBの条件など)
今回のTOBはコロワイドが全て買い取るのではなく、買取数量に上限・下限が設定されているタイプです。最初(7/10)にコロワイドがTOBをスタートした時の条件は以下のとおりです。
A:TOB開始時のコロワイド保有株比率 19.16%
B:TOB後の目標保有比率 45.0%〜51.32%
A-B:TOB買取数(比率)25.84%〜32.16%
A-B:TOB買取数(株数)1,872,392〜2,330,000株
要するにTOB開始時には19%ぐらい持っていて、45%〜51%ぐらいを目指すため残りの26%〜32%を買い取るという条件です。
買取価格(3081円)より市場価格が下回っている場合、市場で仕入れて全て買い取って貰えば利ざやが出ます。ただし買取には上限があるため「全て買い取ってもらえるかどうかはわからない」というのが最大のネックだったわけです。
8/25の延長で状況が見えてきた
ところが8/25の延長によってTOBの応募状況がかなり見えてきました。
- 8/25の時点で45%には満たなかった
- 下限引き下げを考えると40%近辺だった可能性が高い(TOB延長で成功するよう調整したいはず)
ということです。もう少し深く考えてみます。
大戸屋の株主は金融機関が1割程度で、残り7割が個人株主です。かなり割高なTOB価格だったのに関わらず、8/25時点ではわずか2割分しか集められませんでした。ここから見えてくるのは「多くの個人株主は価格ではTOBには応じない」ということです。
TOBの仕組みがわからない、、
TOB後に株価が下がることを理解してない、、
大戸屋を応援してるので漠然と保有する、、
TOBへの応募が面倒、、
優待目的で株価に関心がない、、
理由は様々だと思いますが概ねこんな感じだと思います。この個人株主たちは期間延長したぐらいでは何も動かなさそうです。これなら「全数買取によるさや抜き」が狙えそうです。
さや抜きできる条件
というわけで、全数買取になる条件をざっくり考えてさや抜きを狙うことにしました。
現在40%ぐらいだと仮定すると10%ぐらいのバッファがある。
→株数にして72万株ぐらい
TOB開始から8/25までの売買出来高の状況を確認
→初日は100万株ぐらい合計で約360万株。これだけ動いてもTOB応募は約20%(約140万株)。出来高の約4割。金融機関がTOBに申し込んだ可能性もあるため実際は出来高の3割以下かも。
これらから「延長期間中の出来高の総数が170万株(バッファの2.5倍)」あたりが上限に達しうる目安と設定し、8/26に寄り付き近辺の2901円で購入しました。8/26の出来高も50万株程度で許容範囲だったので、推移を見ながら今日まで保有しました。
最大のリスクは「同じことを考える人が増える」ことなので声を潜めていましたが、無事全量買取となったようです。(前日にこんな記事が出てヒヤヒヤしましたが・・・)
リスクとリターンが本当に合っていたのかは測りきれないところもありますが、こんな遊びもあるよということで。
いつもブログ、Twitterなど拝見させて頂いております。
よろしければ2点ほど質問させて頂けますでしょうか。
1.今回のさや抜き、自分は勉強不足で知りませんでしたが、中長期投資収支に反映させるのか、お小遣いとしてポケットに入れるのかどちらでしょうか?
2.今時期の話ではありませんが、複利運用するにあたり、税金支払い分の考え方についてご意見頂ければ幸いです。
ここは、メンタルの問題だと思いますので、その点をお伺いしたいです。
例、100万⇒120万に増えるも、税金で4万引かれるので16%増えたと考えるか。
よろしくお願いいたします。