コロ助さん、大変お待たせしました。
それでは6027弁護士ドットコムです。よろしくお願いします。
■結論
絵に描いたようなWebプラットフォーム型ビジネスモデルで高収益・高成長を遂げる。ここまで+50%レベルの成長が続けてきたが、弁護士の人数から考えるとそろそろ成長鈍化が見えてくる。
次の成長を期待するクラウドサインは「弁護士のお墨付き」と「使いやすさ」で電子認証市場の先頭を走るが、参入障壁は低めで、業績に影響を与えるのも2〜3年後になりそう。
PER40程度であれば購入も考えらえる企業だが、PER100を担保するのは厳しい。評価は2.5。
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
・その他IR資料など
■ポイント
Step1:業績の確認
・売上成長は+50%レベルで日本屈指の成長率。営業利益率は20%超で申し分なし。
・B/Sはキャッシュが溢れている。
Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?
・弁護士ドットコムという法律相談者と弁護士をつなぐサイト運営を主力とする。
・絵に描いたようなWebプラットフォーム型ビジネスモデル(決算書を見ないでも高収益とわかるほど)
・売上の主力は「弁護士マーケティング支援サービス」で全体の2/3を占める。約3,500人の弁護士からの3万円程度/月の会費収入。
Step3:株価の確認
予想PER99.6で、極めて高い
②会社の強み・弱みについてどう考えていますか。
①今後の成長イメージについてどのように考えていますか
今後も売上が30~40%程度の成長が続いていくと思います。さらに今成長投資しているクラウドサインの売上が来年度くらいから本格的にプラスされるはずなので、どこかの時点で40%を大幅に上回る決算が見られると予想しています。
弁護士プラットフォームは弁護士の数が限られるのでいずれ頭打ちになるでしょうが、クラウドサインに関する印紙税市場は年間約1兆円、クラウドサインペイメントに関する国内の法人決済市場は約920兆円の巨大市場らしいです。クラウドサインでトップシェアを独占できれば高成長が長期的に続くだろうと期待できます。
PERが約100倍と高いのですが、上場当時は300倍となった時もあります。中小小型株は利益のブレが大きく、あまりPERはあてにならない指標だと感じています。以前アイスタイルは利益のほとんどを成長投資につぎ込みPERは無意味となりましたが、その後見事に利益倍増し株価も急騰したことはご存知かと思います。チャート的には底をつけており、成長が続く限り、PERは高いまま株価は上がっていくと考えています。
グレイステクノロジーの議論を拝見して、すぽさんの高PER銘柄に対する考えは大体想像つきますので、評価はあまり期待はしていませんが、「新事業がなんだかうまく行っちゃっています」という弁護士ドットコムは中長期的に面白いと思っていただけると幸いです