今回のPCデポの騒動を通じて、結局私はどのような投資スタンスを取るべきだったのかを考えていました。
「B2Cは危険」「現場をしっかり確認する」という直接的な学びもあり得ますが、投資対象の幅を縮めることにもつながるためあまり面白い学びとは言えません。
そんな中、今回の件がリーマンショックと類似していることにふと気づきました。
リーマンショックでの株価下落ステップ
リーマンショックとPCデポの騒動を並べてみました。
こう並べてみると「火種の発生」→「延焼」→「大胆な火消し」→「おっかなびっくりの信頼回復」という同様のステップを踏んでいることが分かります。特にここ2週間の「何が起こるかわからない」という不安漂う雰囲気はリーマンショック直後とよく似ています。
また株価についてもStep1で大幅下落をしているものの、むしろ大きいのはStep2の延焼のフェーズであることも同様です。
信用収縮時の対応方法
信用収縮時の対応方針は、昨年の全売却の経験を踏まえて下記のように決めてあります。
「信用収縮懸念は、思惑ではなく事実で売る」
参考:対応方針、 信用収縮のはなし
しかしこのような方針を立てたのに関わらず、今回のPCデポ騒動では1のタイミングで全売却はできず、中長期投資的な考え方を前に出してしまいました。昨年学んだつもりになっていましたが実践にはまだまだハードルがあるようです。
次回の火種の発生時には今回の教訓を踏まえて売却できるよう再チャレンジしたいと思います。
すぽさん、
早速の整理、流石ですね。
ポイントは、破綻が無い本件のようなケースにおいて、Step 2にまで移行するかの見極めと思うのですが、この見極め方法はどのようにお考えでしょうか。