「ウォール街のランダムウォーカー」は言わずと知れたインデックス派の教典とも言える名著です。投資初期に読んで以来久しぶりに読み返したところ、私の投資戦略(A→S戦略)に酷似した投資法が載っており驚きました。
著書全体としては、テクニカル派の否定やファンダメンタル派への懸念・疑義など、データに基づいた厳しいツッコミが繰り広げられ、「結局インデックスファンドが合理的でしょう」という主旨で進むのですが「でも私が投資するなら」ぐらいのトーンでさりげなくこの投資法が書かれていました。
成功するための3つのルール
①利益成長率が今後5年以上にわたって市場平均以上の銘柄を買うこと
②株価がファンダメンタル価値以上になっている銘柄に手を出すな(そこそこの値段の株を買え)
③投資家が「砂上の楼閣」を作れるようなストーリーを描ける銘柄を探そう成長株を見つけ出すのは非常に困難な仕事である。しかしそれこそが投資にとって重要なポイントなのである。継続的な成長は、利益と配当の増加をもたらすだけではなく、その銘柄の株価収益率(PER)も上昇させるだろう。急速な成長の初期にその銘柄を購入した投資家は、利益の増加と株価収益率という二重の恩恵に浴するチャンスが得られるというわけだ。
このブログを読まれている方なら感じられると思いますが、これは私のブログでいうA→S戦略そのものです。③については私としてはこだわっていませんが、Sクラスでビジネスモデルが優秀な株を選ぶこと自体が結果的に「砂上の楼閣」を生む要因になると考えることはできます。
グレアムさんのバリュー投資など様々な投資スタイルがある中で、インデックス派の教祖とも言える方がグロースを支持しているのはなんとも意外でした。
というわけで、、、
「なーんだ、マルキール先生も実はこっち側じゃん」
などとふざけたまとめで締めたいと思います。
すぽさんお久しぶりです
すぽさんとランダムウォーカーって相性がすごく悪そうな組み合わせですが、今回はどういうきっかけでその本を手に取ったんですか?
マルキール氏の理論はプロがたくさん跋扈している大型株(特にアメリカ)には当てはまりそうですが、個人投資家が主な戦場(マザーズ等)の場所ではperの拡大戦略が比較的有効な気がします