夢見さん
「サービス」の成長は20%ペース、株価も割安でA→Sに近い。3.5に近い4.0。
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
■ポイント
Step1:業績の確認
・売上は横ばいでパッとしないが、営業利益が急上昇。営業利益率も7%近くまで上昇。→短期的?継続的?
・B/Sは普通。自己資本比率は50%を超えているものの、キャッシュが少なく売上債権などの費目が大きい。C/Fも営業CFは今年度マイナス。
Step2:事業の確認、ビジネスモデルは
・PC小売業。決算資料を見るとSLP(スマートライフパートナー)化という言葉が並び、商品販売ではなくサービスというセグメントが急成長していることが分かる。
・SLP化とは、PC等・サポート・通信などを一括でフォローするサービス。このサービスは月払いで利用でき、例えばiPad miniは毎月700円でサポート付きで利用することができる。要するに、売切り→ストック型にビジネスモデルを転換してきたということ。この変化が収益面に大きな影響を与えている。
Step3:株価の確認
予想PER 15.4で比較的割安
夢見さんに質問
①サービスセグメントは今後どれぐらいのペースで伸びると思いますか?
②サービスセグメント単独での営業利益率はどれぐらいだと考えますか?
③その他、聞きたいことなどがあればどうぞ
まず①のサービスセグメントの伸びですが、市場規模を予測するためには有料会員数の潜在規模が良いと思います。このサービスの普及率やピーシーデポの会員数(サービス)が明らかにされていません。なので、正確に近い現在の市場規模を予測できないと思っています。潜在規模はパソコンの扱いが不安な人口が当てはまると思います。ただ、この比率を調査したものが見当たらないので大雑把に65歳以上の人口の割合で求めるとだいたい1000万となります。ただ、65歳以上でも不安じゃない人もたくさんいらっしゃると思うので半分の500万~300万あたりが潜在規模だと思います。
次に現在の市場規模ですがピーシーデポの会員数はシェア25%程度程度と仮定します。(パソコン等の修理件数が国民のパソコン保有台数×故障率の台数に占める割合で求めています、参考程度の数値です)ピーシーデポの会員数を求めるのであれば
(サービス売上-(修理件数×修理単価)-(インターネット関連利用者×単価)÷有料会員単価
なのですが、困ったことに単価の部分がわからないです。
また大雑把な仮定ですが修理単価は5000円・有料会員単価は1500円程度と思います。(有料会員の単価は知恵袋の投稿を参考にした)
この場合のピーシーデポの会員数は186万人となります。
この場合、市場規模は成長しないということになります。
ただ、サービスの売上の会員以外の部分は修理だけえはないので会員数はこの数字より少ないと考えるのが正しいでしょうが、それほど潜在数が多くいるとは思えません。
そのほかに成長する要素があるとしたら新たな機器のサポート、パソコンの性能向上停止・鈍化による使用期間の長期化というところでしょうか。(中古パソコン)
そのほかにもインターネット回線の小売に参入しています。
ただ、どちらにしてもそれほど多くの成長が見込めるとは思えないです。
年率3%、多くて5~7%程度というところでしょうか。
ただ、PCデポは関西に出店していないので新規出店余地は大きいとも言えます。
②次にビジネスセグメントの利益率ですが、5~7%程度なのではないかと思います。
一度会員になるとその会員料はほぼ自動的に支払い、会員になったぶんサービスを安く請け負ってくれる。一度囲い込んだお客は、不満がない限りとどまってくれると思います。(会員を脱退・違う会社のモノに乗り換えるのは面倒で嫌なものですし、相手の会社の安心度が大手のPCdepoより上か判断するのは難しいと思います)
③最後に聞きたいことについてですが、つい最近までパソコンのサポートなどでどれくらいの売掛債権が生じるのか、目安や比較対象がないのでサービス部門が伸びたので売掛債権が伸びたという会社の発表を信じていたのですが、似た業態である”日本PCサービス”の売掛債権の売上高比率は5%で済んでいます。PCデポの売掛債権の増加・多さについてすぽさんはどのようにお考えでしょうか?