BLOGOSで鼻水が出そうになるぐらいひどい記事がありました。
【投資で資産は増えない。増やしたいなら投機しかない~パチンコ(投資)で年金不安に備えますか? 】
http://blogos.com/article/49888/?axis=b:21795
「なら中国とかインドとか、新興国の株に投資すればいいじゃないか」と思うかもしれないが、それも成長は見込みにくい。なぜなら市場がグローバル化したがゆえに、すでに新興国は成長するはずと大量の投資資金が入っているため、もはや成長は織り込み済み、割高になっているものも多いからだ。
無理やり自分のストーリーにまとめようとしているのだと思いますが、ひどい事実誤認(ウソ)があります。
中国株をはじめ、新興国の株が割高という事実はありません。
http://myindex.jp/global_per_old.php?m=201210
エマージング国 PER11.6、PBR1.7、配当利回り3.17%
中国 PER9.1、PBR1.5、配当利回り3.37%
株式は、仮に「株価」が下がっていたとしても、黒字であれば「価値」自体は増加し続けることには変わりなく、20~30%のペースで成長し続ける株が長期的に停滞し続けることはありません。というか「割安」なものをを「割高だからダメ」と言い換えるのはあまりにひどいストーリー作りではないでしょうか。
さらに、このブログではこうまとめています。
(答えの)もう1つは物を買うこと。預金に預けても金利は低い。ならば貯金の一部を使える物に変える。生活用品でも食べ物でも車でも家でもいい。災害などで物を失ってしまうリスクはあるものの、どんなに貨幣価値が下がろうとも、自動車は自動車だし、家は家だし、食べ物は食べ物。備蓄には限界はあるにせよ、無駄に資金を預金で遊ばせておき、しかもその価値がなくなってしまうと恐れるのなら、物に変えておけば物の使用価値は変わらない。
私のブログの最初の最初で書いていますが、世の中には「①持っていると増えるもの」「②持っていても変わらないもの」「③持っていると減るもの」の3つがあり、生活用品も車も家も「③持っていると減るもの」です。(土地は増えるものです)
PCや車や新築の家は買った瞬間に2割売値が下がり、基本的に増えることはありません。そもそも投資とは①を持つことで、③だけを持ってしまう考え方から切り替えることです。これもあまりにひどい内容です。
この人何者??と思い調べたところ、自身のプロフィールには「カメライター(ライター&カメラマン)、トラベルライター、金融ライター。」と書かれていました。いくらなんでも金融ライターの看板は下ろしたほうがよいのではないでしょうか。
これからはいろんな業界で常識が変わり、過去のやり方が通用しなくなる。くれぐれも過去の常識をふりかざす、無知な専門家には引っかからないよう注意したい。
ここで鼻水が出そうになりました。
これでBLOGOSに出れるなら、僕を出して欲しいですね。