ベイさん
2413エムスリー分析できました。10年以上高成長を続ける経営力には舌を巻きますが、成長ドライバーがリスク含みであることと株価がネックです。2.0です。
エムスリーは医療情報システム「MR君」から始まり、治験、医師向け人材紹介業などに手を広げている企業です。
MR君はプラットフォームとして独占。加えて、ユーザが使い込むほど売上が上がる見事なビジネスモデルを持った商品で非常に目を引きます。ただ企業全体に目を向けると、売上100億円を超えている中でMR君は小規模であり、現在の成長は治験ビジネス、人材紹介業、海外進出などビジネス拡大を繰り返すことよって成り立っています。
私の感覚ではこのようなビジネス範囲拡大は難易度が高く、「口だけ」「利益は出ない」といった結果になることが多いのですが、難なくクリアしており、その高い経営力に舌を巻きます。しかし、この規模で今までのような成長をするには、さらに大きなビジネス拡大を行う必要で、ハードルは高まりつづけます。
株価はこれまでの成長実績が買われ、予想PER64.9、PBR15.0と極めて高めです。さすがにこれだけ高いと2倍になるよりは半分になる方が簡単です。
やけどしそうな株ですね。
イーグランドの分析ではお世話になりました。
とても参考になりました。
もう一つ分析して頂きたい銘柄がありますので、
時間に余裕がありましたらお願い致します。
その銘柄は3034クオールです。
一時期飛ぶ鳥を落とす勢いだった調剤薬局大手ですが、
過去2年は減益決算となっています。
この銘柄に注目した理由は以下です。
(1)調剤薬局業界の構造変化
薬価マイナス改定、加算の厳格化等によって、今後中小調剤薬局は身売り
せざるを得ないところが多く出てくることが想定される。業界の寡占化が進む
ことはほぼ確実であり、大手のクオールはお手頃価格でM&Aが進められる。
(2)医薬品調達機構の立ち上げ
数十社の調剤薬局と同機構を立ち上げ、初の入札を実施した本年、
2Q時点で2.9%の粗利益率の向上の実績を上げた。薬剤費の差益は
他業界と比べて非常に低いことを考慮すれば大成功であった。
(※同社の筆頭株主は医薬品卸のメディパルHDである)
(3)CMR派遣が好調
ジェネリック医薬品の普及により製薬会社が自前でMRを持つメリットが薄れ、
製薬会社がMRを派遣に切り替える動きが加速化しているので
クオール子会社のアポプラスが行っているMR派遣事業は成長性がある。
今の所、CSO事業はクインタイルズが先行、二番手がシミック、アポプラスで
あるが、シミックが治験不正問題で失脚したのでアポプラスには追い風が吹く。
目下切迫した需要があり、アポプラスは来年3月までに550人→700人に
MRを増員するという発表を昨日行っている。