にしさん、大変お待たせしました。
それでは9517イーレックスです。よろしくお願いします。
■結論
ガリバーが中心の電力業界で「補助金で電力コスト優位性を作るというニッチ戦略」をとりながら電力自由化の波に乗り成長を遂げる。ストック型で売上成長には安定感がある一方で、利益成長については電力コスト次第で新たな発電所稼働までは大きな期待はしづらい。新規プレイヤー増加による競争激化の可能性は気にしたい。株価は割安で投資対象としては悪くない。評価は4.0に近い3.5。
■基礎情報
GMOクリック証券の分析を使います。
・その他IR資料など
■ポイント
Step1:業績の確認
・年率3割レベルでの高成長。営業利益率は7%程度で安定的。
・直近(2017 3Q)は増収減益となった→理由は?
・いわゆる新電力(PPS)の一つ。地域電力(東京電力など)よりも安い値段で販売し成長。
・電力市場は国の方針に左右されるリスクが大きいが全体的には保護されている市場。「地域電力より低コストの電力源」を用意し「ちょっとだけ低価格」で販売するというニッチ戦略をとる
・高圧市場(企業向け)から、低圧市場(個人向け)へ成長ターゲットをシフト中。
Step3:株価の確認
予想PER13.9で割安
②会社の強み・弱みについてどう考えていますか。
① 今後の成長について
今後の成長は高圧電力部が競争悪化によって成長は鈍化するものの、小売り向けがけん引しトップライン20~25%成長が2020年までは続くものと予想できます。
多少計画は下振れする可能性が高いものの、中期経営計画上(DASH1000)から考えて、3~4年で売上1000億の達成を目指していく企業だと思います。
成長の達成確度は一度電源開発ができてしまえば、安定ストックビジネスとなるため、比較的高い企業であると考えています。
ガス事業にも参入していますので、増収増益が続くものと予想できますが新発電所開発に伴う増資リスクも高いです。
現行計画上での資金調達は2016年に行われた増資を、及びシンジケートローンもって概ね終わっていますが、A地点と呼ばれる電源開発に伴う資金調達による増資は考えられます。