企業分析:9517イーレックス(3.5)

にしさん、大変お待たせしました。

それでは9517イーレックスです。よろしくお願いします。

■結論
ガリバーが中心の電力業界で「補助金で電力コスト優位性を作るというニッチ戦略」をとりながら電力自由化の波に乗り成長を遂げる。ストック型で売上成長には安定感がある一方で、利益成長については電力コスト次第で新たな発電所稼働までは大きな期待はしづらい。新規プレイヤー増加による競争激化の可能性は気にしたい。株価は割安で投資対象としては悪くない。評価は4.0に近い3.5。


■基礎情報

GMOクリック証券の分析を使います。 

plv_9517_5
bs_9517_5
電源仕入れ

・その他IR資料など

■ポイント

Step1:業績の確認

・年率3割レベルでの高成長。営業利益率は7%程度で安定的。

・B/Sでは固定資産が大きく増加→大きな設備投資
・直近(2017 3Q)は増収減益となった→理由は?

Step2:事業の確認、ビジネスモデルは?

・いわゆる新電力(PPS)の一つ。地域電力(東京電力など)よりも安い値段で販売し成長。
・電力市場は国の方針に左右されるリスクが大きいが全体的には保護されている市場。「地域電力より低コストの電力源」を用意し「ちょっとだけ低価格」で販売するというニッチ戦略をとる
・高圧市場(企業向け)から、低圧市場(個人向け)へ成長ターゲットをシフト中。

Step3:株価の確認

予想PER13.9で割安

■にしさんへの質問

①今後の成長イメージについてどのように考えていますか。
②会社の強み・弱みについてどう考えていますか。
③その他聞きたいことがあればどうぞ

『企業分析:9517イーレックス(3.5)』へのコメント

  1. 名前:にし 投稿日:2018/04/11(水) 19:45:06 ID:59e5a538f 返信

    ① 今後の成長について
    今後の成長は高圧電力部が競争悪化によって成長は鈍化するものの、小売り向けがけん引しトップライン20~25%成長が2020年までは続くものと予想できます。
    多少計画は下振れする可能性が高いものの、中期経営計画上(DASH1000)から考えて、3~4年で売上1000億の達成を目指していく企業だと思います。
    成長の達成確度は一度電源開発ができてしまえば、安定ストックビジネスとなるため、比較的高い企業であると考えています。
    ガス事業にも参入していますので、増収増益が続くものと予想できますが新発電所開発に伴う増資リスクも高いです。
    現行計画上での資金調達は2016年に行われた増資を、及びシンジケートローンもって概ね終わっていますが、A地点と呼ばれる電源開発に伴う資金調達による増資は考えられます。

  2. 名前:にし 投稿日:2018/04/11(水) 19:45:19 ID:59e5a538f 返信

    ② 会社の強み・弱みについて
    強み
    PKSと呼ばれる安価な燃料を用いたバイオマス発電を開発し、高い収益性が期待できること。
    新電力でも老舗であり、モノタロウやタニタ食堂などと提携するなど営業力が強く、高い販売ネットワークを構築しています。
    代理店制度を活用することで、低圧での契約戸数はすでに今年の1月時点で100,000件を突破しています。
    弱み
    装置産業で安定ストックが期待できますが、固定資産が多くなるため減価償却費が高まっていく可能性が高いこと。
    新電力自体は成長事業ですが、国内の電力需要は低下傾向にあり電力市場全体としてのパイが増えることはないこと。
    都市部では競争が厳しい状況にあるため、戦線が伸び、地方の中核都市などを主戦場とする必要があることで営業効率が低下する可能性が高いこと。
    今後の自社開発も進むものとみられますが、まだ自社開発による供給が足りず、電力卸価格に依存する体質であること。
    豊前、大船渡など国内最大級の発電所ができるまでは、営業利益率の大きな改善は見られないかと思われます。

  3. 名前:にし 投稿日:2018/04/11(水) 19:45:26 ID:59e5a538f 返信

    ③ 聞きたいこと
    1.3Qが大きく増収減益になってネガティブにとらえられ、決算発表時からダウが急落しの地合いも非常に悪かったことも影響し、大きく調整しました。
    私は今期未達可能性は高いものの、中長期的な成長力は十分評価できるため、そこまで悲観していません。
    過度な反応だと思いました。
    すぽさんの見解としてはどうでしょうか。

  4. 名前:すぽ 投稿日:2018/04/12(木) 05:58:24 ID:589fc6ab0 返信

    にしさん、ありがとうございます。
    強み・弱みに関する捉え方については、にしさんと違いはありませんね。
    ストック型で安定感がありますし、価格競争面でも「地域電力より少し割安程度」になっていて大したことがありません。
    図体の大きい会社や地域電力から電気を借りるプレイヤーが多く、イーレックスレベルでコストダウンできれば十分利益が出せるという構図だと理解しています。
    成長はやや鈍化という見方も概ね同じです。2割以上の成長がずっと続くかはわかりませんが今のPERなら購入対象になると思います。
    ■3Qの捉え方
    私は会社の中期計画には全く関心がありませんので「未達だから下落」という市場の反応は不思議ですし、むしろチャンスだという見方です。
    そもそも電力は春と秋に売上が減るものですので(特に家庭)、3Qが弱くなるのは普通のことです。減益は設備投資による一時的なコストアップの影響でしょう。
    ストック型ですので顧客が減っているわけでもなく心配していません。
    ここまでいかがでしょうか。

  5. 名前:gaz 投稿日:2018/04/12(木) 08:42:02 ID:63c28de21 返信

    初めて投稿させていただきます。
    以前から、将来一度は参加させていただきたいと思っておりました。
    にしさん、すぽさん。
    不躾なところもあるかもしれませんが、よろしくお願い致します。
    ■3Qの捉え方
    私はにしさん、すぽさんとは逆で、市場と同じネガティブな印象を受けました。
    ・高圧世帯の契約数が増えていない。
    ・低圧世帯の契約数は増えているが、会社の今期末計画:13万件には届きそうにない。
    ・2017.5/9に中期経営計画「DASH1000」を下方修正している。
    上記の不安要素が3Qの決算前からありました。
    それでもイーレックスが購入されていたのは、「計画には未達かもしれないが、決算での実績は申し分ないから」だったからだと私は思ってます。
    今回の3Qでは、その「実績」にも疑問符がついたため売られたのだろうと思います。
    特に、卸電力市場の価格高騰の影響が大きいのではないか?と3Qで感じてしまうことも大きかったです。
    なぜなら、卸電力市場の価格は次の四半期のほうが高いと思うからです。
    「イーレックスは良い会社かもしれないが、買うのならば次の決算を待ってから」という気持ちになって、売った人が多かったのはでしょうか?

  6. 名前:にし 投稿日:2018/04/12(木) 20:19:01 ID:5f937748c 返信

    A地点という情報は古いですね。
    2021年に沖縄うるま市50MW、と四国のどこかに75MW建設予定というのが現時点で知ることができる情報です。
    現状70MWの電源が、計275MWの電源開発と既存の施設を合わせて2021~202X年までには、345MWの発電規模となる予定です。
    沖縄においても子会社がシンジケートローン締結により増資リスクは回避。
    ESGの面でもCO2の削減に期待でき、社会的意義も高いです。
    なお今期4Qは佐伯発電所の税費用の一時差違による効果で増益が期待できるため、純利益の面では上振れはありうるものと予想しています。

  7. 名前:すぽ 投稿日:2018/04/12(木) 21:42:00 ID:8b7151640 返信

    gazさん、参戦ありがとうございます!
    株価に動きは理由がないことも多いので気にしてません。gazさんの見方も入ってるかもしれませんし、違うかもしれません。
    コスト増懸念はあるのかもしれませんが、電力株にはつきものですし、ストック型で売上は安定成長が期待できることを考えると今の株価なら逃げる理由はないかなぁと思ってます。株価は読みませんし、底値で買うのはそもそも諦めてます。

  8. 名前:ショボーン(HN修正) 投稿日:2018/04/12(木) 23:45:00 ID:98696b8c0 返信

    横スレスマソ。どのくらいの時間軸で見ているのかわかりませんが、この会社は多分今後20年で消滅すると思いますね…最初からそのつもりでしょう(´・ω・`)
    いわゆる補助金ビジネスで、有報見ると補助金が無ければ完全にアウツなんですが、この補助金は20年固定で貰えるようですが、それ以降は打ち切りですね
    途中で減額になる可能性もあるしわざわざ検討するレベルの会社じゃ無いと…
    短期でどうのこうのならありかも知れませんが、いわゆる普通の電力と同じに考えるのは厳しいと思いますね

  9. 名前:すぽ 投稿日:2018/04/12(木) 23:49:00 ID:9d46bfe63 返信

    @(´・ω・`)さん
    ハンドルネームを決めてください。書いて頂ければ修正します。
    2chではないので無責任なカキコミは禁止としています。ハンドルネームをいただけない場合は一定の期間を持って削除します。

  10. 名前:gaz 投稿日:2018/04/12(木) 23:58:55 ID:63c28de21 返信

    私は現在のイーレックスに対してネガティブな印象を持っているので、どちらかといえばポジティブな印象を持っているであろう、にしさんとすぽさんとの対比のなかで議論が深まることができれば、と思います。
    改めまして、お二方とも、よろしくお願い致します。
    長期的にはイーレックスは成長する企業だと私は思っています。
    2020年3月期の大船渡+豊前。2021年.3月期の沖縄+α。発電所が運用を開始すれば、売上高・営業利益の増加は手堅いと思います。
    ただ、今期末~2020.3月期の上期にかけてはどうなのでしょうか?
    短期にネガティブな私は・・・
    ・低圧世帯の契約はジワジワ伸びるが、鈍化していくのでは?(競争過熱。値下げの必要性を迫られないか?)。
    ・高圧世帯の契約はこれ以上、本当に増えるのか?下手をしたら、既存の電力会社が値下げ攻勢で、逆にシェアを奪っていく可能性はないか?(売上低下の可能性は本当にない?)
    ・2017.10月から「インバランスコスト」が見直し。もともとの恩恵がどれくらいだったのかがわからないため、議論に値しないかもしれませんが、ネガティブな材料。
    ・電力卸価格に依存する体質が続いている。そしてその電力卸価格は2018年1月、2月は昨年よりも上昇(3月は落ち着いていたみたいなので、4Qだけのネガティブ材料かもしれません)
    これらの印象が強く、どうしても「今、購入する」という決心がつきません。
    底値を当てるのは無理だろうとは思うのですが、それでもなお、「今が買い時なのか?」に疑問があります。
    お二人がどのような印象を持っているのかが知りたいです。

  11. 名前:ショボーン 投稿日:2018/04/13(金) 17:37:27 ID:4aaf2e405 返信

    すぽさんこんにちは(´・ω・`)です。
    ハンドルネームはショボーンでよろしくお願いします。
    私はバイオマス発電に興味があり過去に2017年度の有報などはつぶさに見ていたのですが、よくよく見ると事業には採算性が全くといっていいほど無く、利益は交付金(補助金)分であることが見て取れましたので、たまたまイーレックスの議論を見かけたところで皆さんの意見をお聞きしたいなーという事で、カキコさせていただきました。
    ちなみに今年の有報が出たらまた状況が変わってるかもしれませんので、そこらへんはご勘弁ください
    今のところ新しいバイオマス発電所を作れば交付金も発電量に比例して増えますので、利益は発電所を作れば作るほど伸びるかと思います。そしてわかりやすいことに、補助金の額だけ利益が出るという構造なので、数年間で見れば有りかもしれません
    そうは思いますが、これが無くなると…ということですね。補助金の改定や期限切れなどを全く想定しないと言うのは相場としては少し厳しいとも思いますので、見た目の業績に比べてディスカウントされる場面も考えなければいけません
    こういう株を超長期的に保有する人は居ないとは思いますがこのような事を感じております

  12. 名前:gaz 投稿日:2018/04/13(金) 20:30:22 ID:f49ac25e9 返信

    私はおそらく今、ここで議論しているみなさんのなかで最も目線が短期に近いと思います。
    5年後のことさえわからないと思っているので、正直なところ、イーレックスが20年後が危険なのか安泰なのかは、現時点での投資判断には影響しないですね。
    ただ、超長期的に考えるとビジネスモデルに問題があり、そのために現在の株価がディスカウントされるというのはあまり考えていなかったので参考になりました。
    一応、個人的な考えを書かせていただくと、FIT制度はそもそも「交付金を受け取っている間に各種再生可能エネルギーの発電コストを下げて、持続可能性のあるものにすること」が目的の制度だと私は思っています。
    なので、現時点で「交付金がないと利益が出ていない」のは当たり前ではないでしょうか?
    今後、20年のFIT制度利用の間に発電コストが下げることができずに、そのままFIT切れを起こすのならばかなり問題ですが、現時点では判断することは不可能だと思います。
    再エネ賦課金がどんどんと上がっていることは懸念材料の一つです。
    今年も確かさらに上昇していたはずです。
    私はいつか、この再エネ賦課金が高すぎる!というバッシングが起きる可能性はあるなとは思います。
    スペインのように固定買取価格を一度中止して、条件を見直して再開した例もあるようです。
    ただ、これもやはり現時点では思惑としか言えず、現実味がそこまである話ではないので過剰に怖がる必要はないのではないか? というのは私の個人的な考えです。

  13. 名前:すぽ 投稿日:2018/04/13(金) 23:02:45 ID:589fc6ab0 返信

    みなさんありがとうございます。
    ショボーンさんHNでの参戦ありがとうございます!
    新電力のビジネスは単純に言えば「売値」と「コスト」だけがポイントだと思っています。
    ■売値
    ・低圧市場(個人向け)、東京電力との価格差はごく僅か。今のところ競争激化のレベルではない https://goo.gl/11C2yn
    ・高圧市場は商業市場のため競争度高め
    ■コスト
    ・補助金によって東京電力より低コストで発電
    ・小さいが故に補助金がある電力源だけをターゲットにできる(東京電力はバイオマス一本にはできないため、ニッチ的な戦略が取れる)
    ・国の政策変化がリスク
    要するに「東京電力を僅かに下回る程度の価格で販売し、コストは補助金を利用するニッチ戦略」というのがイーレックスの基本的なビジネスモデルだと思います。リスク面は、原料高騰、政策変化、低圧市場の競争化あたりでしょうか。
    こういう全体感で捉えた上で、今のPERでストック型の成長をしているのであればお買い得と判断しています。「今じゃない」といった波を読むような考え方はそもそも持っていません。

  14. 名前:にし 投稿日:2018/04/14(土) 07:36:40 ID:dbe47e870 返信

    ショボーンさんの投資時間軸では確かにそういったことは考えられるのかもしれません。
    20年スパンでの超長期の時間軸で投資ができる企業かといわれると分かりかねます。
    ただ、すぽさんの投資時間軸として『5年で2倍が企業の成長だけで達成できる』
    というのが一つの目安かと考えています。
    第一段階として、すぽさんに依頼を出す場合は、そういう企業であるかという目線で分析依頼をしています。
    電力市場全体という全体最適としては、すでに国内の電力需要を満たせるだけの供給は既存の大手電力会社だけでできているわけです。
    その中で原発の問題等もあり、部分最適としてエネルギー資源の分散(クリーンエネルギー)が国策となっており、部分最適の中でイーレックスは成長していく優位な立場にある企業であると言えます。

  15. 名前:gaz 投稿日:2018/04/14(土) 13:52:12 ID:6f1894451 返信

    イーレックスの「ビジネスモデル」と「優位性」について、改めて確認させてください。
    イーレックスの新電力会社でありながら、「小売」だけでなく「発電・卸売」にも携わっていることが特徴。
    卸電気市場などから電気を買って小売しているだけの新電力とは違い、自社発電も行っている。
    自社発電設備は補助金がもらえるため、他社よりも安い値段で電力を調達できている。
    (13コメ.すぽさん「・補助金によって東京電力より低コストで発電」「コストは補助金を利用するニッチ戦略」)
    現時点での特徴・優位性・ビジネスモデルは、こういうことで間違いないと思います。
    ここで私が「コスト」について疑問を持っているのは、「イーレックスが小売事業で必要となる電力量の調達コストは、本当に東京電力などの大手より低いままを維持できるのか?」ということです。
    「自社発電で調達する電力量のコスト=補助金がもらえるため、安く調達できる」ことには疑問はありません。
    ただ、イーレックスの小売事業で必要となる電力量は自社発電だけでは不足しています。
    そのため、イーレックスは卸電気市場から電力量を調達しています。
    ここです。
    「自社発電では足りない電力量を調達するコスト」
    これは東京電力などの大手の発電コストに、プレミアムが付いた値段で市場で取引するため、大手の発電コストよりも高いはずです。
    すぽさん、にしさんともに低圧世帯の小売向けが今後もけん引して、成長が続くと予想していると思います。
    小売向けの契約が増えていく → 市場からの電気の調達が増えていく → 「東京電力より低コストで発電」は維持できる?
    すぽさんがポイントに挙げてくださった「コスト」については、どうなのでしょうか?

  16. 名前:gaz 投稿日:2018/04/14(土) 17:10:48 ID:6f1894451 返信

    15コメの訂正:
    ×「低圧世帯の小売向けが今後もけん引して、成長が続くと予想していると思います」
    〇「小売向けが今後もけん引して、(以下、同文)」
    低圧、高圧、特別高圧の分類に関係なく、小売の契約が増えていけば電力量が多く必要になることは変わりなかったです。
    あと3Qの昨年と今年の決算を、小売の契約数と合わせて比較してみました。
    ☆2017.3月期の3Q:
    高圧世帯:約10000件
    低圧世帯:約36000件
    売上高 営業利益 経常利益 純利益
    8,084   981      911   240  
    ☆2018.3月期の3Q:
    高圧世帯:約10800件(+800件)
    低圧世帯:約87000件(+51000件)
    売上高 営業利益 経常利益 純利益 
    11,104   830    776   496  
    3Qに限って言えば、小売の契約数が増えたことがそのまま営業利益拡大につながっているわけではありません。
    ただ2Qは増収増益。
    契約の増加で伸びた売上高が、しっかりと営業利益に結びついていました。

  17. 名前:すぽ 投稿日:2018/04/15(日) 13:22:12 ID:589fc6ab0 返信

    みなさん、ありがとうございます。
    >gazさん
    電源コストの話を受けて1枚図を追加しました。
    電源コストは①自社発電、②市場仕入れがあるわけですが、ざっくり以下のようなイメージを持っています。
    ①営業利益率10%〜15%(補助金を充てて)
    ②営業利益率0%〜5%
    3Qの増収減益は、
    ・②のコストが上がって0%近くになった
    ・販売促進等のコストがかかった
    あたりが要因ではないでしょうか。
    ①の発電量は3Q短信にあるように31年度後半まで増えず、32年度の業績に大きく貢献することになります。現在はそこに向けた「地固め」のフェーズになるということではないでしょうか。
    電力業界は原料費などに左右される業界ですが、一方で高騰した場合は値上げもできる業界でもあります。成長中で低PERですので多少の業績のブレは許容してよいのではないでしょうか。
    >ショボーンさん
    「補助金だより」というのはその通りですよね。28年度の有報を見ると補助金40億円、営業利益32億円ですもんね。
    にしさんも仰るように「ニッチ」としての企業ですし、今後もそういう補助金政策を狙っていくのだと思います。

  18. 名前:gaz 投稿日:2018/04/15(日) 17:22:55 ID:8ceffb3ad 返信

    >すぽさん
    資料を追加してくださってありがとうございます。
    ■①自社発電、②市場仕入れのイメージ
    ①の営業利益率は同じくらいなイメージです。
    ②の0%~5%というのは少し過大評価だと思います。
    ②市場仕入の場合は 「-5%~+5%」 くらいの感覚です。
    少なくとも、赤字がでない前提はありえないでしょう。
    顧客への売電価格を上回る値段が電気卸市場で頻繁に決まることも実際に起きています。
    ■3Qの増収減益の理由
    内容に異論はありません
    (下手をしたら②のほうは赤字だったのではないか、程度です。
    そして、4Qは②は赤字の可能性が高い=今期の数値はあまりよくないだろうな、と思います)
    ■「①の発電量は3Q短信にあるように31年度後半まで増えず、32年度の業績に大きく貢献する。現在はそこに向けた「地固め」のフェーズになる」
    「地固め」のフェーズであることに異論ありません。
    実際に決算に反映してくるのは2021.3月期決算になるの、今年(2019.3月期)と来年(2020.3月期)の決算は我慢が必要だと思います。
    一応、将来の成長の注意点として・・・
    ①大船渡は全量イーレックスが電力量を引き取りますが、出資比率が35%(土佐は100%。佐伯は70%)。
    ②豊前は全量、別会社に提供される(イーレックスの小売事業には全く使われない。出資比率は65%)。
    この点を加味して将来の成長は考えたほうがいいと思います。
    すでに稼働している自社電源よりも利益率は低いはずですので、発電出力総量が70MW→220MWになったからといって、単純に「調達コストの低減効果が現状の3倍」とはならないはずです。
    続きます

  19. 名前:gaz 投稿日:2018/04/15(日) 17:46:14 ID:8ceffb3ad 返信

    続きです
    ■「電力業界は原料費などに左右される業界ですが、一方で高騰した場合は値上げもできる業界」
    これは電力自由化をしていなければそうでしょうが、自由化がされた現在ではそう簡単にはいかないでしょう。
    特に、イーレックスはPKSを原材料として使っているので、PKSだけが値段が高騰する可能性はあります。
    例えば、
    ①PKSの輸入元の一つ、インドネシアは2015.7月からPKSの輸出に課税がなされました。今後も、儲かるとわかるのならば課税してくる可能性は否定できません。
    ②PKSはもともとパーム油の残渣物です。そのため、供給には限界があります。
    一方、「第二の太陽光発電バブル」を危惧されるほど、日本で駆け込みの申請があったと聞きます。
    そのうちの多くがPKSやパーム油を使うことを想定しているようで、つまり、PKSの需要は高まっています。
    供給には制限があるのに、需要が高まるのならば必然的にPKSは高騰する可能性があります。
    こういった場合だと、イーレックスのようなPKSを使った発電コストだけが上昇するため、ほかの電力会社は絶対に値上げしないでしょう。
    イーレックスだけが、赤字で販売を続けなければいけないこともあるかもしれません。
    「価格に転嫁できる」という前提は持たないほうがいいでしょう。
    イーレックスもそういったことはわかっているので、PKS以外の燃料を使ってみようとしていたり、シンガポールに調達の拠点を設立したりしているので、指をくわえてみているわけではありませんが、注意は必要だと思います。
    私は長期的には成長するとは思っていますが、
    ・「3年後に大輪を咲かす」ことを理想として、原材料の高騰に注意しながら、2年間くらいは株価は低調なことを覚悟して投資する。
    ビジネスモデルと「コスト」を中心に考えたときは、こういった印象を持っています。
    (これはもう一つのポイントの「売値」が値崩れしない前提)

  20. 名前:ショボーン 投稿日:2018/04/16(月) 13:38:07 ID:69a170b7d 返信

    こんにちは
    イーレックスのビジネスモデルは事業そのものには全く採算性が無く、発電量に応じた交付金がそのまま利益になるという構造であるという事を鑑みると、最終的には補助金を増やす為に、いかに発電を増やせるかと言うことになってくると理解しています。
    今のところ、自己の発電能力を超えて、他所から電力を購入しないといけないくらいの契約を持っていますので、簡単に言えば新規発電所をいかに増やせるかと言うことになります。多分では有るのですが、売上面は別として、利益に対して契約数の推移は関係ないと思っています…
    ここで大切になってくるのはとりあえずバイオマスの交付金は31年度までは減額無しで保証されているということで、31年度までの発電所は20年間今の水準の交付金が出されるかも知れないし、出されないかもしれないと言うことです。
    もう一つ大切なのは、増資をしないでというところですね。大株主には関西の老舗商社が複数居ますので、こういう株主構造のところは事業拡大の為ならポンと金を出すと言う事が有るんですよね(´・ω・`)
    いわゆる不透明な要素がかなり多いと言うのが、私がこの銘柄の購入を見送った理由では有るのですが全てが想定通りなら妙味はあるかも知れませんね。
    私の最初の印象のように完全に100%アウトな銘柄と言う訳でも無さそうなので、ポートフォリオにほんのほんのほんの少しだけ入れてみました
    久し振りにこういう話ができたので楽しかったです
    すぽさんの、個人投資家に腰を据えた長期投資を促したいという考えにかなり賛同して居ますので、これからも有報を見た銘柄の議論が出た時には参加させてください!

  21. 名前:ライム 投稿日:2018/04/16(月) 18:40:21 ID:7f72d431f 返信

    話が煮詰まってきているところ急な参加で申し訳ありません。
    >ショボーンさんへの質問です
    まず31年度までの発電所は20年間今の水準とするバイオマスの交付金というのはバイオマス発電の買取制度というのでよろしいでしょうか?
    買取制度を前提として発電量を増やす補助金ビジネスであるのならばレノバみたいな売電専門にすれば良いと思うのですが?
    電力小売もすることで代理店に成功報酬を払うコストもあるわけですし
    私の考えでは自社発電で作った電力を取引市場で売電するよりも契約者に売ったほうが利益率が高い(実際にイーレックスの説明にもある)ので将来的に増える発電量の利益率を伸ばすために契約者数の増加は潜在的な成長性に結びつくと考えます。
    さらに買取制度の変更による業績悪化も直接契約者に売るのであれば業績へのリスクが低減されると考えてます

  22. 名前:もりやま 投稿日:2018/04/16(月) 21:23:44 ID:7634b4253 返信

    横から失礼します。
    http://column.ifis.co.jp/wp-content/uploads/2017/12/20171208_erex9517_003.pdf
    上記のレポートにコスト構造がまとまっています。(p3)
    全体的な議論としては、すぽさん、にしさんに賛成です。
    ここ1,2年の(利益)成長のシナリオは、低圧小売を伸ばすことによって、高圧小売で売れなかった夜間の電力を日本卸電力取引所で売らなくても良いようにすることだったと思われます。
    3Qは、すこしコストが嵩んだようで上記のシナリオが崩れたように思われますが、2Qまでは当初の計画を上回っており、現時点では当初計画どおりといったところではないでしょうか。
    すぽさんの言われる通り、ブレの範囲とみて良いのではないでしょうか?

  23. 名前:gaz 投稿日:2018/04/16(月) 22:29:17 ID:8fcf19c30 返信

    >もりやまさん
    新しい資料追加、ありがとうございます。
    私が見落としていた資料なので、とても参考になりました!
    私はあえてポジティブなことは言わず、みなさんとの対比が際立つようにしようと思います。
    もしかしたら不快に思う意見もあるかもしれませんが、ご容赦ください。
    ■「2Qまでは当初の計画を上回っており、現時点では当初計画どおりといったところではないでしょうか」
    「計画」というのは中期経営計画のことだと思います。
    すぽさんが中期経営計画には全く関心がないということであまり触れないようにしていましたが、私はこの中期経営経営計画が「達成できない」と思っているため、なおさらネガティブです。
    例えば、もりやまさんが想定する、2020年に自社電源の運用が始まるまでの2018~2019年の成長のシナリオ:「低圧小売を伸ばすことによって、高圧小売で売れなかった夜間の電力を日本卸電力取引所で売らなくても良いようにすることだったと思われます」
    これがその通りだったとしましょう。
    計画では2018.3月期末の低圧世帯の契約は13万件です。
    私が把握していないだけかもしれませんが、本日時点で11万件のアナウンスも出ておりません。
    この時点で計画より低圧世帯の契約は-20%ほどです。
    来年の計画は21万件です。
    2017.3/9:5万件突破のアナウンス ➡ 2018.4月時点:10万件突破のアナウンス = 1年で5万件の契約(11万件だったとしても6万件)
    来年も今年と同じペースで契約できたとしても、16~17万件です。
    今のペースだと、下振れする可能性のほうが高そうです。
    「当初の計画通りのブレの範囲内」ならばよいですが、私は楽観視することは難しいです。
    この中期経営計画は個人的には突っ込みどころが多いと思うので、これが達成できること前提、またはこれを指標にして投資することはリスクが大きいと考えます。

  24. 名前:にし 投稿日:2018/04/16(月) 22:49:06 ID:c3e9e2106 返信

    私は中計が達成されるかどうかは別として、成長性のわりに割安ではあると考えています。
    この企業の適正PERは景気敏感株ではないストックビジネス、かつ高成長が期待できる部分を評価すれば20倍が妥当だと考えており、なぜPER13倍評価なのか、ディスカウントされて評価されるリスクがなんなのかを批判派の視点で知りたかったので依頼したわけです。
    どういった点が懸念されているのかgasさんの視点は貴重です。

  25. 名前:もりやま 投稿日:2018/04/17(火) 00:46:59 ID:723eba3f2 返信

    gasさん
    私が、当初計画といっているのは、
    http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=announcement&sid=41553&code=9517
    のp29です。
    この資料上は、利益面では今期の当初計画を上回っているようです。
    ただし、売上についてはgasさんのおっしゃられるように、計画通りではないのは確かなようです。

  26. 名前:gaz 投稿日:2018/04/17(火) 08:07:06 ID:21d013206 返信

    >もりやまさん
    今期の利益計画のことだったのですね。失礼いたしました。
    私は4Qは計画を下ブレするのではないかなー、というバイアスに完全にかかってしまっていますが、4Qで通期の計画通りに着地できるだけの稼ぐ力があるのならば、今のPERは絶対に割安だと思います。
    >にしさん
    私が一番悩ましいのは「成長性のわりに割安」という言葉のなかで、「成長性ってどれくらいなの?」ということがおぼろげすぎてよくわからないということです。
    自社発電設備が運用開始すれば、売上高、営業利益が増加することは間違いないだろうとはわかっています。
    一方で、もりやまさんが貼ってくださった資料のP8では、電源の仕入構成は2020.3月期。
    自社発電がおおよそ35%くらいまで上昇➡ 「利益率向上するだろうな」
    市場仕入がおおよそ55%くらいまで上昇➡ 「???リポートでは中立とは言っているが・・・」
    強みのはずの「自社発電設備からの調達が増える」だけでなく、「市場仕入が半分以上まで増える」という情報がセットなのです。
    途中でも書きましたが、私は市場仕入の営業利益率は「-5%~+5%」程度の感覚を持っています。
    そのため、市場仕入が増えること=営業利益率が低下する可能性がある、と捉えてしまっています(合っているのかはわかりません)
    「今年よりは」成長はするだろうと思っているけれども、「どれくらい」成長するのかがわからなすぎて、今のPERが割安なのかよくわからない、というのが正直な感想です

  27. 名前:すぽ 投稿日:2018/04/17(火) 22:52:02 ID:589fc6ab0 返信

    みなさんありがとうございます。
    意見が別れるポイントが明確になってきました。
    市場仕入れ価格の悪化について「ブレ」「悪化の入り口」のどちらと捉えるかで判断が分かれるということですね。
    私としては、新規プレイヤーが増えていることやバイオマス燃料の需要の高まりは事実だと思いますので、燃料コストが悪化方向に振れる可能性はあるだろうと少し捉え方を修正しました。
    みなさんはいかがでしょうか。

  28. 名前:ジェット 投稿日:2018/04/18(水) 10:45:37 ID:8736b3e01 返信

    こんにちは。
    3Qの決算後にIRに問い合わせたことがありますので、少し情報提供させていただきます。
    高圧契約数の伸びが鈍化していることについて聞いたところ、価格競争が起こっているが赤字では売るつもりがないので離脱する顧客が生じているとのことでした。
    会社の回答を信じるとすると、電源の市場仕入れでgazさんの考える営業利益率-5%~+5%というのは少し厳しすぎる見方で、すぽさんの0%~+5%ぐらいで考えるのが妥当かなと考えています。
    もちろん月によっては赤字になることがあるかもしれませんが、年間を通してみると黒字になるように販売しているのではないでしょうか?
    また、低圧に関しては高圧よりも販売単価が高いはずなので、顧客を伸ばせれば利益もついてくるストック型の企業という認識で良いと思います。
    PKSの価格上昇ですが、IRの口ぶりではあまり心配していないようでした。
    むしろ十分確保できていて、将来的には他社に販売していきたいといった感じでした。
    市場仕入れ価格の悪化ですが、これは原油価格の上昇が大きく影響していると思います(もちろんこの冬は特に寒かった影響もあると思いますが)。
    ですので、原油価格が下落すれば、当然市場仕入れ価格も下落します。
    よって、原油価格の動向は気にする必要があるかと思います。
    それと、IRによると電力トレーディングに力を入れていくようで、単純に市場仕入れ価格の上昇が利益率低下につながるわけではないそうです。
    このため、イーレックス社の市場仕入れによる利益率を長期で予想するのは難しいように思います(原油価格の予想をするのは無理)。
    それよりも、この会社の成長は顧客の伸びと発電所の建設状況を考えたほうが良いように思います。

  29. 名前:gaz 投稿日:2018/04/18(水) 16:32:58 ID:d71073402 返信

    >ジェットさん
    情報ありがとうございます
    私が-5%と考えた理由なのですが、1407ウエストHDの2Qの決算が元でした。
    ウエストHDの電力事業は「64MWの自社売電事業+小売事業」のセグメントです。
    営業利益 1Q: 営業利益 3億65百万円 ➡ 2Q:営業損失 5億66百万円(QtoQで約-8億)
    イーレックスもウエストHD同様に、自社発電以上の電力量が必要となるために参考にしましたが、影響を受けすぎました。
    太陽光発電のウエストHDの電力事業が・・・
    ①太陽光発電が苦手な冬
    ②2017.12~2018.2の市場価格はスポット価格で約58円という超高値が出現したこともあるほどの歴史的高騰
    この二つが一致したキツイ四半期でも2Qまでの累計での営業利益が-5%(売上:約100億。営業損失:約5億)
    冬でも安定した出力ができるイーレックスならば、ここまではいかないはず + 3月の市場価格は落ち着いている。
    「年間を通したとき」は-5%は言いすぎたと考えなおしました。
    ビジネスモデルの「コスト」については、「市場仕入の電源コストに関しては、赤字になることもあるかもしれない」ということを考慮して売買判断してもらえれば、と思います。
    PKSの売価についても現時点では高値にはなっていないです。
    こちらも現時点での喫緊の課題ではなく、「将来性を考えるときには、そういうリスクがあることも考慮して」考えていただければと思います
    あとは「顧客の伸び」と「価格競争」も個人的に考慮したほうがいいと思います。
    >高圧契約数の伸びが鈍化していることについて聞いたところ、価格競争が起こっているが赤字では売るつもりがないので離脱する顧客が生じているとのことでした
    ジェットさんの情報でも、ストックビジネスなのに「離脱が生じている」という点と「(高圧契約では)価格競争が起こっている」という情報は、議論に値するのではないでしょうか?

  30. 名前:すぽ 投稿日:2018/04/19(木) 08:13:35 ID:2af252774 返信

    みなさんありがとうございます。
    >gaz さん
    「離脱が生じている」という点と「(高圧契約では)価格競争が起こっている」という情報は、議論に値するのではないでしょうか?
    高圧市場での競争は今に始まったことではないので、これまでの業績トレンドを大きく変える要素とは捉えなくてもよいのではと思っています。
    また離脱のないストック型は世の中にはありませんので「高圧市場は顧客増加は見込めない」と捉えていればよいかと思っています。
    いかがでしょうか。

  31. 名前:ジェット 投稿日:2018/04/19(木) 19:27:31 ID:a2a44c680 返信

    高圧の競争激化について少し補足させていただきます。
    現在この分野で価格競争を仕掛けている会社の一つがテプコカスタマーサービスという東電の子会社です。
    この会社は東京に本社がある企業に対して、地方の営業所などの電源をまとめて切り替えるといった営業を主にしているようです。
    そのため、場合によってはまとめて複数の案件を持っていかれるようです。
    ただ、テプコカスタマーサービスはそのような営業手法ゆえに、地方企業に対してはそこまで手が回っていないそうで、そういった企業に対していかに電源切り替えを促すかが今後の課題のようです。
    イーレックスからの離脱がどれくらい出ているのかはわかりませんが、現状マイナスになっていないということは新規顧客の獲得もできているわけなので、イーレックス自身が競争力を失ったというわけではないようです。
    獲得件数の鈍化については一時的なものなのか、しばらく様子を見る必要があると思います。
    それと、2020年4月に発送電分離が実施されます。
    イーレックスに投資する場合には、この日程を考慮に入れる必要があると思います。

  32. 名前:gaz 投稿日:2018/04/19(木) 20:48:10 ID:65ebba310 返信

    この会社の「成長性」を考えたとき、「ビジネスモデル」のポイントで「コスト」についてはすでに触れましたので、次に「売値」について考えさせてください。
    まずは「契約」です。
    そもそも論なのですが、「電力小売業者をイーレックスにしよう」と思わせるような強みはあるのでしょうか?
    私は「ない」と思っています。(あるのかもしれませんが、見つからなかったです)
    値段は特に安くありません。(自分の地区で計算したら、5~6番目くらいでした)。
    強みとして「代理店制度を利用した営業力」というキーワードもよく出てきますが、本当に強いのでしょうか?
    モノタロウ?日経?タニタ?
    auでんき、ソフトバンクでんき、東京ガス電気などがひしめき合っているなかで、イーレックスの「強み」といえるほど強力な代理店網なのかがわかりません。
    そして、実際に高圧世帯の契約は、3Q時点では止まっています(新規契約=離脱数都の会社説明の記載もあり)
    低圧世帯の契約は、計画を大幅に下振れています。(13万件目標に対して11万件未満の実績)
    私には、イーレックスを「選ばれる強み」がないように思えますし、現実的にもその傾向が表れ始めているのではないか?と思っています。
    そのように思う理由は、イーレックスの契約数が伸び悩んでいるというだけでなく、私のなかで懸念があるからです。
    その懸念というのは、「今まで新電力会社がシェアを伸ばせてこれたのは、大手電力会社が見逃してくれていただけなのではないか?」ということです。
    ジェットさんが2020年の発送電分離について触れてくださいましたが、私は2020.3月で経過措置を迎える(らしい)、「総括原価方式」が終了することに注目しています。
    長くてすいません。続きます

  33. 名前:gaz 投稿日:2018/04/19(木) 20:54:59 ID:65ebba310 返信

    今までの電力会社は総括原価方式により、投資を回収できることが保証されていたため、経営効率化の動機がなかったと言われています
    総括原価方式が終わり、大手の電力会社は「競争」するためのインセンティブが高まります。
    今までは見逃してくれていた新電力会社の攻勢を、大手の電力会社がそろそろ反攻にくるのではないか?
    ここで、数ある電力小売会社のなかで低コストで電気を「大量に」調達できるのはだれなのだろう?と考えます。
    おそらく東京電力や関西電力など、大手の電力会社の系列です。(FIT適応の自社発電を持っているイーレックスも強いが、「大量に」となると厳しい)
    ジェットさんが教えてくれてテプコカスタマーサービスという会社名は知りませんでしたが、「価格競争を仕掛けているのが、東京電力の子会社」という一文でとてもしっくりきました。
    また、新電力会社のなかで「looopでんき」という有名な会社があります。
    この会社は、関西エリアでは高圧部門だけ、関西電力の取次になりました。
    関西電力の値下げ攻勢がすさまじく、高圧部門においては戦えないと判断して、むしろ敵の懐に飛び込んだ、という噂です。
    これは一端の話だけかもしれませんが、私はこれらが大手電力会社が本気になってきた初期段階なのではないか?と疑っています。
    新電力会社が大手電力会社のシェアを奪っていくだけの時代が終わり、大手電力会社が新電力会社のシェアを奪い返しにいく時代が始まる。
    それはイーレックスにとってはいいストーリーではないでしょう。
    なぜなら、イーレックスには「選ばれる理由」という強みがないからです。
    強みがないイーレックスは「売値を下げる(もしくは、下げざる得なくなる)」のではないでしょうか。
    すぽさんがポイントにあげた「コスト」と「売値」ですが、「売値」についてはこのような懸念を持っています。
    長すぎますし、妄想も入ってます。すいません。

  34. 名前:すぽ 投稿日:2018/04/20(金) 23:17:00 ID:589fc6ab0 返信

    gazさん、ありがとうございます。
    競争激化の可能性は意識しておいた方が良いと思いますが、価格や大手の反攻についてはもう少し冷静にみてもよいと思います。
    gazさんは「魅力がない価格」という捉え方をしましたが、私は逆で「この程度の価格で、こんなに新規契約が取れた」ことを安心材料としました。価格下落はウォッチしていればよいのではないでしょうか。
    また「大手の反攻」についても「反攻=値下げ」なのであればそう簡単には仕掛けられません。携帯市場でも3大キャリアはいつまでたってもMVNOに対して反攻してきませんよね。
    電力市場というガリバー中心の市場で小型企業が生き残るには、ニッチ(市場のスキマに身を隠す)戦略しかありません。イーレックスは最初から「補助金で電力コスト優位性を作る」というニッチ戦略を引いており、大手の反攻がしづらいポジションを確保していると捉えています。
    いかがでしょうか。

  35. 名前:ジェット 投稿日:2018/04/21(土) 11:40:12 ID:d4e4a8b1c 返信

    大手の反攻に関しては、私もすぽさんの意見に賛成です。
    大手が直接価格競争するためには、人件費をはじめとした固定費の高さが問題になると思います。
    あくまで現状は、大手電力系の新電力との戦いであり、大手電力会社を含めた全体的な価格競争になるかというと、難しいのではないでしょうか。
    そうすると新電力のシェアは現状でようやく10%を超えたところであり、大手電力系の新電力が競争を仕掛けてきても、まだまだ未開拓な市場が大きく残っています。
    もちろん、将来にわたって新電力に切り替えない層が存在するので、潜在市場がどれくらいかはわかりませんが。
    営業のやり方次第で、まだまだ顧客を獲得する手段は十分あると思います。
    例えば、私はエイブルとの電気販売サービス(現在はテスト販売)には結構期待をしています。
    この協業がうまくいけば、エイブルが管理する膨大な物件に対してアプローチできます。
    物件オーナーの中には、何となく大手電力を使い続けている人が結構いると思うので、なかなか面白い取り組みだと思っています。
    一方で、小売の価格競争が激化して利益が出なくなった場合、イーレックスは発電事業者になるという選択肢があると思います。
    現在すでに国内2箇所でバイオマス発電所を運営しているという実績は大きなものだと思います。
    会社側の資料によると、バイオマス発電以外についてもフィージビリティ・スタディを進めているようであり、発電事業だけでも将来にわたって成長見込みがあります。
    イーレックスは人員をあまり抱えていない小型企業であり、市場環境に合わせて柔軟に戦略を変えることができる企業だと思っています。

  36. 名前:gaz 投稿日:2018/04/21(土) 15:52:29 ID:dce7346cb 返信

    なるほど、と思いました。
    「魅力がない値段」と弱みとして捉えるのか、「その程度でも契約が取れている」という強みとして捉えるのか。
    ネガティブなバイアスにかかっている自分では思いつかない発想でした。
    結果的にどちらになるのかは未来になってみないとわかりませんが、確かに強みとして捉えて投資することもできるかも、と素直に思いました。
    価格についても現時点で切迫しているわけではないですし、「投資することに億劫になる理由」にはまだならないかな、と思います。(「投資をしてから、投資をやめる理由」に今後なるのかな?)
    ジェットさんも書いてくださっています ➡「小売の価格競争が激化して利益が出なくなった場合、イーレックスは発電事業者になるという選択肢がある」
    私も同じことを考えていました。
    万が一、価格競争が本当に激しくなって赤字になるのならば、小売事業をやめればいい。
    「どれくらい成長するのかがおぼろげすぎてわからない」と以前に書きましたが、逆に通年で赤字には転落しない底堅さはあると思っています。
    と、ここで思うのが、「そもそも再エネの発電事業者に投資するのとでは、どっちがいいのだろう?」ということです。
    具体的には9514エフオンです(9519レノバもありますが、PER的に違いすぎるので)
    国内の木質バイオマス発電の事業所です。
    私からはみなさまにお聞きしたい質問はこれが最後です。
    21コメ:ライムさんも触れてくださっていますが、発電専門(エフオン)VS発電+小売(イーレックス)
    皆さまはどのようにしているのでしょうか?

  37. 名前:ジェット 投稿日:2018/04/21(土) 18:59:17 ID:d4e4a8b1c 返信

    小売事業で黒字を出せている間は利益を生み出す手段を複数持つという点で、イーレックスの方に将来性を感じています。
    特にイーレックスの場合、自分で発電した電気を直接顧客に売ることができます。
    22のコメントで、もりやまさんが載せてくださったレポートに、電力の卸売は最も販売単価が低いとあります。
    よって発電と小売の両方を持つほうが、どちらか片方しか持たないよりも収益力が高いのではないでしょうか。
    それに発電しか持たない場合、会社の規模を拡大するためには発電施設を増やすしかなく、初期投資が大きくなるのでどうしても財務上の懸念が大きくなります。
    また、低圧の自由化が始まったばかりであり、現在のイーレックスはまだまだ高圧小売と低圧小売のバランスがいびつだと思います。
    よって、高圧小売と低圧小売のバランスが最適なミックスに近づくほど利益率向上が期待できます。
    以上の点から、電力関係の企業の中ではイーレックスに一番魅力を感じています。

  38. 名前:gaz 投稿日:2018/04/21(土) 19:31:29 ID:dce7346cb 返信

    <私のイメージ>
    エフオン;発電 ➡ 電力事業者に全量販売(FIT価格が採用される)
    イーレックス:発電 ➡ イーレックス自体が買取(交付金のおかげで発電コストは低い) ➡ 卸市場、低圧、高圧に販売する(不足する場合は卸から逆に購入する)
    >ジェットさん
    ■「発電と小売の両方をもつほうが、どちらか片方しか持たないよりも収益力が高いのではないでしょうか」
    レノバ、エフオンのほうが実際に「営業利益が高い理由」はどのように捉えていますか?(「営業利益」と「収益力」が同じ意味になるかわかりませんが。)
    エフオン、レノバのほうがFIT価格がイーレックスよりも高いことが理由でしょうか?
    それとも、「小売事業」そのものの採算性が「発電事業だけをやるよりも、実は」あまりよくないことが原因なのでしょうか?
    (代理店への成功報酬コスト、同時同量を達成できなかった時のインバランスコストなど?)

  39. 名前:gaz 投稿日:2018/04/21(土) 19:32:50 ID:dce7346cb 返信

    >38
    すいません。間違えました
    ×「営業利益が高い」
    〇「営業利益率が高い」
    書き損じが多くてすいません。

  40. 名前:ライム 投稿日:2018/04/21(土) 22:31:56 ID:0d94a1627 返信

    エフオンは良くも悪くも安定してますね。
    自己資本率も良いしROEも優秀ですね。
    だけど中期計画見ると営業利益の伸び率が弱いかな。
    私もすぽさんと同じく営業利益の伸び率を重視するタイプなのでエフオンに対しては正直魅力は感じないかな

  41. 名前:ジェット 投稿日:2018/04/22(日) 02:03:52 ID:976f0430b 返信

    営業利益率の違いに関してですが、イーレックスが小売を抱えていることは1つの理由だと思います。
    単純に営業利益率で考えた場合、発電事業はFIT制度で守られているので、多分小売事業よりも利益率が高いと思います(詳しく調べたわけではないので間違っているかもしれません)。
    例えば、レノバの現在の収益を支えているのは買取価格が優遇されていた時の太陽光発電所です。
    しかしながら、FIT制度はどんどん改正されており、買取価格は年々低下しています。
    また、主力発電施設の違いによる利益率の違いがあると思います。
    レノバの主力の太陽光発電所は維持費が少なくて済むのに対して、イーレックスのバイオマス発電所はボイラーのメンテナンスに結構費用が掛かると思いますし、何より燃料費がかかります。
    またレノバの有報によると、太陽光発電所は開業から5年間ほどかけて開業費を償却することで経常利益が改善していき、そこから10年程度は一定の経常利益を計上できるようです。
    レノバの太陽光発電所の多くは2014-2015年にかけて建設されているので利益率が上がってきているのだと思います。
    レノバやエフオンはイーレックスに比べて早くから発電事業に力を入れているので、設備の償却負担が軽くなっているのではないでしょうか。
    エフオンの場合はPKSよりも買取費用の高い未利用木材を利用しています。
    ただ、未利用木材を利用する場合、燃料調達の難しさから1施設当たりの発電出力に限界があると思います。
    私の想像ですが、イーレックスは電力の買取価格より、発電出力を優先したように思います。
    こういったことから、単純な営業利益率で各社を横並びに比べるのは難しいように思います。
    (続きます。)

  42. 名前:ジェット 投稿日:2018/04/22(日) 02:08:48 ID:976f0430b 返信

    そこで、私は発電事業だけをする場合と小売もする場合で考えました。
    過去のレポートなどから、卸売よりも直接顧客に販売するほうが利益率が高いというように考えられるます。
    また、発電施設それぞれの利益率を改善するのは難しいですが(減価償却などを無視した場合)、小売事業に関しては顧客が減少しない限り改善の余地があると思います(高圧と低圧のバランスが最適なミックスに近づくほど利益率向上が期待できるため)。
    以上から、発電事業だけよりも発電と小売を両輪で展開することでより多くの収益機会があると考えています。
    また、今後を考えた場合、レノバは2020年までに169.6MWの太陽光発電所を増設予定です。
    これらはレノバがこれまで建設した太陽光発電所141.8MWより少し多い程度ですが、出資比率がこれまでよりも低い上に、電力買取価格が減額されています。
    ほかの電源は、2020年までに地熱発電所が予定されている程度です。
    もちろん、もっと先まで見据えれば一番多くの発電所を計画しているのがレノバですが。
    よって、2021年5月期までを考えると、売上を2倍にするのは困難ではないでしょうか。
    エフオンも現在計画されているのは2発電所であり、2021年6月期に売上を2倍にするのは難しいと思います。
    一方、イーレックスは2020年に2箇所の運転を開始予定です。
    単純に発電量だけで考えると、出資比率を考慮しても2倍以上の発電出力を得られるので、発電事業単独で2倍以上の売上は十分達成可能です。
    そこに小売事業が乗るわけですが、会社計画は難しいにしても低圧が伸びると仮定すると、発電と小売のトータルで2倍以上の売上は十分達成可能だと思います。
    この数値は会社計画から考えると非常に保守的ですが、同業他社に比べると最も成長率が高いです。
    売上高成長率は4年平均で約20%になり、現在のPERで考えると投資対象として十分魅力的だと思います。

  43. 名前:gaz 投稿日:2018/04/22(日) 04:49:37 ID:83cc220d3 返信

    「発電専門の会社」よりも、「発電+小売の会社」のほうが「利益率は低いかもしれないが、現時点の利益率の向上の余地は大きい」=「営業利益率の成長が期待できる余地がある」=「イーレックスのほうが投資の妙味が大きい」ということでしょうか。
    >ジェットさん
    イーレックスの自社発電分はすべて自社で買い取っており、それを卸市場、低圧、高圧世帯に販売することで初めて売上として計上していると思っています。
    つまり、2018.3月期3Q時点の売上高:約330億の売上のなかには「純粋な発電事業の売上」は「0円」という認識です。(売上のすべては、「小売事業」で売った金額)
    2020.3月期に運転を開始する豊前と大船渡のうち、豊前だけは自社買取ではないので、「発電事業の売上」になると考えると、おそらく売上高は78億程度なのではないでしょうか?
    そうなると、「発電事業単独で2倍の売上」というのは厳しいのではないでしょうか?
    売上を倍にするには、契約をとにかく増やさなければいけない、と私は思っておりました。
    <計算>
    豊前バイオマスセンターの情報参照:http://www.erex.co.jp/news/wp-content/uploads/2016/11/161110.pdf
    年間の発電量予想は約50000MWh
    FIT価格:24円/KWh
    出資比率:65%
    50000×1000×24×0.65=7800000000(78億)
    (この計算が合っているのかという問題はあります。一応、同じ考え方で計算したエフオンでは、年間売上高と大きな違いは出なかったので、目安の計算にはなっていると思います)

  44. 名前:ジェット 投稿日:2018/04/22(日) 13:14:35 ID:976f0430b 返信

    gazさんのおっしゃる通り、自社電源の電力を自身で販売する場合、発電と小売の売上を分けて考えるのは間違ってますね。
    それぞれの発電所における出資比率を考慮した売上を、gazさんの式を基にFIT価格:24円/KWhで計算してみました。
    ちなみに、それぞれの発電所の発電量ですが、土佐は2015年3月期有報の発電実績を、その他は会社の建設発表資料内の予想発電量を参考にしています。
    土佐:138,895MWh/year
    佐伯:315,000MWh/year
    大船渡:480,000MWh/year
    豊前:500,000MWh/year
    その結果、以下のようになりました。
    土佐:33億円
    佐伯:53億円
    大船渡:40億円
    豊前:78億円
    豊前以外はイーレックスが売るので、FIT制度によって卸売りでも24円は保証されているとするとすると、低圧・高圧 の比率が高まるほど売上が+αされるということでしょうか。
    ところで、2015年3月期の有報p12を見ると、年間発電量138,895MWhで電力卸売5,793,946,000円となっています。
    2015年3月期末の時点では土佐の発電所のみが稼働しているはずですが、これは24円以上で電力を販売できているということを意味しているのでしょうか?
    私もgazさんの計算式は正しいと思うのですが、計算値と実際の販売額の乖離理由をご存知の方がいれば、教えていただきたいです。
    (続きます。)

  45. 名前:ジェット 投稿日:2018/04/22(日) 13:15:49 ID:976f0430b 返信

    今回改めて計算してみて思ったのは、イーレックスは売上に占める電力小売の割合が大きいということです。
    売上を倍にするためには、顧客(小売販売電力量)を倍にする必要がありますね。
    この点について認識を改めました。
    この場で議論できてよかったです。
    後は利益に対する小売の影響をどう見積もるかが、この企業への投資判断を左右しそうですね。
    トータルで売上2倍は無理かもしれませんが、大船渡と豊前が稼働すればかなりの売上と利益が上乗せされます。
    また、高圧と低圧のバランスを最適化することで、小売の売上高営業利益率は改善可能ではないかと考えています。
    一方、レノバやエフオンはすでに売上高営業利益率が20%を超えており、更なる改善は難しいように思います(現時点ですでに非常に優秀です)。
    そのような点や現在のPERを考慮すると、株を数年放置できるのならイーレックスへの投資は成功確率が高いように感じています(増資は考慮に入れていません)。

  46. 名前:gaz 投稿日:2018/04/22(日) 18:08:41 ID:83cc220d3 返信

    >ジェットさん
    >豊前以外はイーレックスが売るので、FIT制度によって卸売りでも24円は保証されているとするとすると、低圧・高圧 の比率が高まるほど売上が+αされるということでしょうか
    イーレックスの事業を表すときに使われている「卸売」は、「日本卸電力取引所への電力販売」のことなので、24円は保証されていないですね。
    イーレックスの発電コストが29.7円/KWh(あくまで推定金額。一番最後に参照元)
    これを全量イーレックスが購入。
    ➡このときに24円/KWhで交付金が出される
    ➡29.7-24=5.7円/KWh という低コストで発電できたことになる。
    イーレックスのいう「卸売」の販売金額とは、上記の例だと5.7円/KWhで調達した電気を日本卸電力取引所で 9円とか18円とか20円とか、その時の価格で売った金額のことと理解しています。
    2015年は卸売市場での販売金額は「自社発電量」だけでなく、「他社から調達した発電量(他社電源)」も販売しているので佐伯発電所の発電量だけで計算すると高くなってしまうのだと思います。(佐伯発電所+他社電源からの調達量の合計で販売金額を割らないといけない)
    発電コストの参照(P13:バイオマス(専燃)から抜粋):http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/mitoshi/cost_wg/pdf/cost_wg_01.pdf

  47. 名前:gaz 投稿日:2018/04/22(日) 18:28:39 ID:83cc220d3 返信

    >すぽさん
    すぽさんのおっしゃる「補助金で電力コスト優位性を作るというニッチ戦略を引いており、大手の反攻がしづらいポジションを確保している」という考え方でよい気がしてきました。
    「この程度の金額でも契約がとれている」という強み + 電力コスト優位性のなかで利益を確保していく。
    成長の余地として、エフオンやレノバより、イーレックスのほうが利益率が改善できそうな余地が残されていて妙味がありそう、というのもなんとなく納得です。
    ①電力コストの優位性があるのは、自社発電量が賄える範囲内(だから自社発電設備の構築が今後も必要。足りない分は卸市場から買い取るので、卸市場の金額高騰も注意)
    ②小売の影響が予想より大きそうなので、契約はしっかりと結べていかないと「5年で2倍の成長」は難しいかも?(現時点で計画下回っているので、推移に注意)
    ということなのかなー、と個人的には思いました。
    次の決算を待って、
    ①の卸市場の金額の高騰の影響がどれくらいか?
    ②の契約数は結局どれくらいになっているのか?
    をチェックしてから購入したほうがいいかなーと私の投資方法だと思いますが、タイミングよりもビジネスモデルや強みを重視して投資判断をするのならば、今から投資することもありかな、と思います。

  48. 名前:ジェット 投稿日:2018/04/22(日) 20:05:26 ID:976f0430b 返信

    gazさん、解説ありがとうございました。
    おかげさまですっきりしました。
    gazさんの見通しについて、おおむね賛成です。
    ちなみに卸市場の金額については、2018年3月期の決算では影響を受けていると思います(この冬は厳冬だったのと原油価格が高値で推移していたので)。
    卸市場の金額と契約数の増減については、半年から1年程度は推移を見守る必要があるように思います。
    ところで、現在のイーレックスを成長企業であると仮定した場合、株価はかなりディスカウントされたものであると考えられます。
    この原因の一つとして、中期経営計画の下方修正懸念があるように思います。
    イーレックスは2017年3月期の決算で中期経営計画を下方修正したため、本決算が好調だったにもかかわらず株価が暴落しました。
    その時の記憶が残っているために、現在の株価が低迷しているのではないかと考えています。
    私自身も、今度の決算発表で中期経営計画を下方修正すると思っています。
    今後も成長していく企業だとは思いますが、現在の計画はかなり強気なものだと思います。
    ただ、去年と今年で違うのは、すでにイーレックス株は割安水準まで売り込まれているということです。
    株は情報の不確実性を嫌うので、下方修正が実際に発表された場合はそこであく抜けして、成長株に見合った株価になるのではないかと思っています。
    減益予想などのひどい下方修正が出ない限りは、今の株価が底という可能性は十分考えられるのではないでしょうか。

  49. 名前:にし 投稿日:2018/04/22(日) 22:07:53 ID:4f3521df6 返信

    皆さん精緻な予想ありがとうございます。
    この企業への表面的理解はできていましたが、ここまで深く考察はできなかったです。
    皆さんのおかげで理解がより強まりました。

  50. 名前:すぽ 投稿日:2018/04/23(月) 22:22:09 ID:589fc6ab0 返信

    にしさん、みなさん
    議論が概ねまとまったようなので結論を書いてみました。ご確認ください。
    問題が無いようでしたら確定したいと思います。

  51. 名前:にし 投稿日:2018/04/24(火) 18:52:44 ID:f3e9d5c0e 返信

    よろしいかと思います。
    ありがとうございました。

  52. 名前:ジェット 投稿日:2018/04/24(火) 20:39:50 ID:44e8dbfb6 返信

    >すぽさん
    結論をありがとうございます。
    この結論でよいと思います。

  53. 名前:gaz 投稿日:2018/04/25(水) 07:54:00 ID:29aae25f5 返信

    にしさんとすぽさんの二人が了承していれば、結論に異論はありません。
    本来は提案者のにしさんとすぽさんが中心に議論を進めたほうがよかったのでしょうが、出しゃばって沢山コメントしてすいませんでした。
    また機会がありましたら参加させてください。
    みなさま、ありがとうございました。

  54. 名前:すぽ 投稿日:2018/04/25(水) 22:44:42 ID:dbdd24638 返信

    みなさん、それでは評価を確定しました。
    多くの方に参加いただいたことで楽しい議論ができました。ありがとうございました。
    特にgazさんは反対の立場で参加頂いたことで議論に広がりができました。
    今後もよろしくお願いしますね!