iPad mini 購入

昨年買ったiPad miniがとてもよかったので、グレードアップの意味で新製品(iPad mini retina 128G セルラーモデル)を購入しました。レビュー的にまとめます。

その商品で行動が変わるのか？
私はヒット商品（・サービス）を作る上で、最も大切な視点は「その商品でお客さんの行動が変わるのか」ということだと思っています。
例えば、iPodの数年前に開発されていたソニーのメモリースティックウォークマン。「音楽をデジタルデータとして扱った商品」という技術視点で言えば先進的な商品でしたが、ヒット商品にはなりませんでした。メモリが128Mbyte程度しか無かったため、実質CD1枚分ぐらいしか入らず、扱いが面倒だったからです。つまり「音楽はMDで扱う」というこれまでの行動を変化させることができなかったのです。

• CDではなく、デジタルデータで聴くようになる
• スーパーではなくコンビニに行くように変わる
• 毎日PCを持ち歩くようになる

行動を変えるところまで便利さが高まって、初めてヒット商品（・サービス）として世の中に受け入れられるのだと思います。

買って気づく素晴らしさ
iPad miniを持っている方は実感していると思いますが、この商品はまさに「行動が変わる」商品です。「どこでもPCを使いたい」と考えて１０年以上様々な商品を買い続けて、やっと出会えた商品でした。私にとって重要なポイントは以下でした。

1. 軽い
   経験的に、毎日カバンに入れて許せる重さは400g未満だと思っています。これは概ね新書1冊の重さです。過去に700gのノートパソコンを保有していたこともありますが、毎日持つには苦痛になってしまい必要に応じた日だけ持ち歩くように変わってしまいました。
2. 起動・終了が早い
   普段の生活にとけ込むためには瞬時の起動・終了が重要です。電車を降りる時、会議中のちょっとした資料確認時など、普段の生活では「1〜2秒」しか待てないシーンが意外と多いのです。
3. webや電子書籍閲覧できる画面の大きさ
   スマホは1と2に関してほぼ完璧に満たしていますが、本やwebの閲覧などになるとどうしても制限があります。iPad miniは新書と同じ程度あり、ミニマムの大きさを満たしています。

これら１、２、３を満たしているのはiPad(9インチ）でもスマホでもなく、iPad miniでした。これによって初めて「PCをどこでも毎日持ち歩く」ようになったのです。

高いが後悔していない

大活躍した先代iPad miniですが、何点か不満がありました。

• 画質
  Webは問題ないが、電子書籍になると解像度がやや心もとない。見づらくて拡大しながら見ることが時々発生していた。
• メモリ容量
  先代は価格に惹かれ 16Gbyteモデルを買いましたが、容量不足でした。音楽や自炊（電子書籍化）したデータを全て入れようとするとあふれてしまい、データを選別する必要があり不満でした。
  ※自炊について興味がある方はこちら自炊はじめました：おすすめ4大アイテム
• 通信方法
  スマホのテザリングでおおむね満足はしていたのですが、多少面倒だなと感じていました。最近au(ソフトバンクも)から、割安でLTE通信が使えるプラン(月額1,365円)が登場したため、思い切ってセルラー版にしました。

これらの不満を解消すべく購入したのがiPad mini Retina 128G セルラーモデルです。先代から3倍ほどの値段になりましたが(先代28,800円→今回85,680円＋通信料)、満足しています。画質面も素晴らしく、電子書籍の拡大をしなくなりました。通信面もまさにモバイルで、オフラインという感覚が無くなりました。容量は言うに及ばずです。今回はグレードアップということで、より快適になっただけですが、毎日使うデバイスですので日々ありがたみを感じています。

という訳で、とても満足できる買い物でした。興味がある方でまだ買っていない方は、オススメです。